紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

ご近所でB級ロケ

2006-11-22 22:05:01 | ファミリー
 昨日「仮面の忍者赤影」についての記事を書いたら、本日の夕方に「赤影」についての補足情報が飛び込んで来た。情報元はこの地に長年住んでいる、梅雨頃からの愛読者である。

「ブログにコメントしようかと思ったけど、直に話した方がいいかなーと思って」ということで、対面しつつPCも駆使して、驚くべき話を聞く事が出来た。

 ウチから車で5分ほどの場所で、いまは立派な自然公園になってダイナミックなアスレチックコースやグラウンドゴルフ場や広大な芝生やキャンプ場のある山間部は、60年代後半には、まだ造営途中だった。子どもたちが水晶狩り?をする格好の宝の山だったので「水晶山」と呼ばれていた。
 
 その山肌の見える崖などで、なんと「仮面の忍者赤影」のロケがなされていたというのだ。
 えええ~っ!初耳やん!!「水晶が採れる山」っていうのは知ってたけど、水晶を採りにいった少年達は、たとえ収穫がなかったとしても、もしかしたら赤影さんたちに、運が良ければ地元出身の甲賀幻妖斎にもお会い出来たかもしれないのだ。

 しかし話は「赤影」に留まらなかった。

 それどころかB級SFホラー映画「吸血鬼ゴケミドロ」(1968年/カラー)とか「妖怪百物語」(1968年劇場公開/カラ=jとかの映画のロケ地にもなっていたらしい。
 「知ってる?《ゴケミドロ》っていう映画?」「知らんな~」
 検索してスチールの入った頁を見せてもらう。う~ん、いかにもなB級ホラー&妖怪映画じゃない。

 この「ゴケミドロ」には、宇宙生命体の乗り物である謎の飛行物体が出て来るのだが、それは特撮の模型ではなくホンモノのセットで組まれていたらしい。銀色の飛行物体はロケ後、農家のオジさんが「藁(わら)小屋」として利用し、稲刈り後の藁をぎっしりと詰め込んでいたという。あまりにシュールな話に感動する。

 そんな特撮ものロケ地?であるから、次はどんなロケが来るのか、地元の小学生は興味津々だった。
 
 ある日、クラスのエロ少年が「きのうピンク映画のロケがあったんやで~」と、純粋なクラスメイトの少年達にこっそり耳打ちした。色めき立った少年達は、その日の学校の帰りに水晶山を目指すが、たどり着いた場所には人っ子一人いない。やっと騙されたことに気づき、悔しがる少年達であった。

 翌日エロ少年に詰め寄ったところ、「あんなこと、人前で正々堂々とできるわけないやろ!」との正論に「それもそうやな」とすぐさま納得し矛を収めるピュアな少年たちなのである。というか、そんな場所でピンクなロケはせんやろー。

 そんなピュアな少年の一人だった夫・H氏は、「40年たった今も悔しい」と無念の想いを露にする。期待に胸はずませてたどり着いた崖の下には池があったが、そこには大岩がプカプカと浮かんでいたそうだ。「赤影」の撮影で使用した発泡スチロールに着色した大岩である。崖から転がして、赤影危機一髪!な場面を撮ったのだろう。

 オトナへの憧れと期待を無惨に打ち砕かれた過ぎ去りし日が、シュールに池に浮かぶ大岩の風景とともに思い出されるH氏なのである。今日のブログネタ、どうもありがとう!

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