紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

水槽の中はハングリー

2006-11-24 23:41:02 | ノンジャンル
 我家のたぬき亭の水槽には現在メダカ大のワカサギ4~5匹とサクラエビ大の手長エビ2匹が棲息している。ワカサギの内1匹だけは大きめのグッピー大で、威風堂々と泳いでいる。名前は「甚くん」。

 彼らはたびたびエサやりを忘れられて、たいていはガツガツしている。
 そんな餓えた魚類と甲殻類を実験台にして、1週間前に水槽に青虫を入れてやった。 するとエビの1匹が両手で抱え込んで、素早くむしゃむしゃと食べちゃったのを見て、うわ、面白いっ!と青虫を何匹か投入し、その後30分も水槽を眺め続けた。結局の所、その30分は何事も起こらない無意味な時間だったのだけど。ああ、もったいない。

 それに懲りず、今日のお昼前にもまた、小さめの青虫を水槽に5匹放った。しかしなんか今日のエビは勘が悪くて、「食いもん、ありそうな気配・・・?」と一応水面まで泳ぐのだけど、元来泳ぎが下手そうで、ちょっと気を許すとスノードームの雪のように、すぐに下に沈んでしまう。あともうちょっとで青虫に手が届いたのになあ!
 せっかく両手で青虫を抱え込んで、やっと水底でお食事開始!と思ったら、ちょっとした油断で青虫が手元を離れ、ゆらゆら浮かび上がってしまったり。

 ところがワカサギで一番大きな「甚くん」が、水底に沈む青虫をたまたま発見。
口をかぱっ!と精一杯広げ、自分の体長程もある青虫を三口くらいでくいくい呑み込むではないか!!! 
 そのあまりの食べっぷりに私はしばし茫然自失。その後、凝りもせず30分水槽と向き合い、案の定、無意味な時間を過ごす事になる。ああ、もったいない。

 それはテレビの『黄金伝説』の「1ヶ月1万円生活」で浜口優氏が発案、製作、消費した極太なうどん=1本うどんを思わず連想させた。いや、あの豪快な「甚くん」の食べっぷりは、浜口優をはるかに上回るものだった。ハングリー精神をビジュアル化すればかくやと思う、胸のすくような光景であった。

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