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空と無と仮と

沖縄・日本史・ミリタリーなど、拙筆ながら思ったことをつれづれと、時には無駄話、時にはアホ話ってなことで…

沖国大ヘリ墜落事故の違和感

2024年08月14日 12時00分41秒 | 沖縄の基地問題について
沖縄国際大学のヘリ墜落から20年 「世界一危険な基地」普天間飛行場の閉鎖を求める集会 卒業生や在学生ら200人参加

 沖縄県宜野湾市の沖縄国際大学に米軍普天間飛行場所属のCH53D大型輸送ヘリコプターが墜落して20年となった13日、同大は事故で焼け焦げたアカギのある「ポケットパーク」で集会を開き、「世界一危険な基地」と呼ばれる普天間飛行場の一日も早い閉鎖を求めた。集会には事故当時を知る卒業生や継承に取り組む在学生ら約200人が参加した。時折、大学の上空を米戦闘機が「ゴォー」と爆音を響かせ通過した。

 声明で安里肇学長は、日米両政による普天間飛行場の返還合意から28年が経過した今も基地があることを指摘し「何も変わらない現状と今後の展望が見通せない未来に大きな危機感を覚える」と述べた。事故の風化に危機感を示し「憤りの記憶を鮮明に呼び覚まし、この記憶を受け継ぐ」と継承を誓った。 

 学生の意見発表では経済学部3年の儀保裕一朗さん(22)が「本土の人々は基地負担を強いられている沖縄の状況を理解することが重要」と訴えた。 

 同4年の謝花美生さん(22)は普天間飛行場の移設先とされる名護市辺野古への新基地建設について「宜野湾市民の苦しみを名護市辺野古の市民が代わって甘受することになる」と懸念。在日米軍基地の7割が沖縄に集中する過重な基地負担を挙げ「常に多くの不都合と隣り合わせであることを県外の人々に知ってもらう必要がある」と語った。 

 事故は午後2時18分ごろに発生。住宅に囲まれた大学に全長約25メートルの米軍ヘリが墜落し、炎上した。多数の部品などが周辺に飛び散り、民家などが被害を受けた。乗員の米兵3人が負傷したが、奇跡的に民間人の死傷者はいなかった。米軍は事故現場を管理下に置き、県警や消防などが捜査できなかった。 

沖縄タイムスプラス 2024/08/13 16:47  



乗員が重軽傷を負っただけの、
正に不幸中の幸いでしたね。
本来なら現場付近に犠牲者がでてもおかしくはない…
そんな状況でした。

さて、墜落事故そのものについては、
様々な方面で検証がなされているでしょうから、
ここでは割愛するとして、
タイトル通り自分がふと思った「違和感」について、
自分なりに考えていこうと思います。


まず一つ目の違和感は「シュプレヒコールがない」といったことです。

今回のように沖縄の基地問題を扱った集会等には、
必ずといっていいほどに参加者のシュプレヒコールがあるのに、
マスメディアを通じてみる限り、
それがいつも見当たらないんですよね。

みんなで同じようなプラカートを掲げて、
「基地反対!」といったようなシュプレヒコールは、
そのような集会へ実際に参加した方は勿論のこと、
ニュース等でそういった映像を見た方もあるはずなのですが、
沖国大の件に関しては今まで見たことがないです。
ま、常時監視しているわけではありませんから、
あくまで個人的な感想になってしまいますが…

それでも、やっぱり違和感があるんですよね。
今回の件も演説する側、登壇側ばかりがニュース等で、
画像なり映像なり確認することができるのですが、
観衆側、参加者側はチラホラ映る程度です。
このシュプレヒコールをする、しないの違いは何でしょうかね?

次にもう一つの違和感について、
前述のシュプレヒコールに関連することなのですが、
ハッキリ言って「学生さんが少ないな」ということです。

これも前々から思っていまして、
なぜそのようなことを考えたかといえば、
確か2010年代の頃かと思いますが、
今回のように集会をしたというニュースを何気に見てて、
パッと映像が観衆側に切り替わった時、
並べられたパイプ椅子が並べられたパイプ椅子が、
もう、スカスカのパラパラ状態だったこと。

今と同じように当時のマスメディアでも、
あたかも盛大な集会であることを強調するような、
そんな編集をしていたのでしょう。

ただ、観衆あるいは参加者がほとんど座っていないパイプ椅子を、
マスメディア側のミスかどうか知りませんが、
その様子を偶然にも見てしまってからは、
当事者ともいえる沖国大の学生がいないとなれば、
「これって、ホントに大丈夫か?」と思いました。

そしてそれが2024年になっても同じ状態ではないか?

本来なら中心的存在であるの、
在校生である学生さんたちが「不在」であるならば、
余計なお世話的な「危惧」も考えてしまう次第でございます。
「ホントに語り継げるのか?」ってね。
ま、あくまでもニュース等で見る限りはね…

それに気づいたマスメディアもなんか、
意図的に観客席側を無視しているような気もするし…

あ、でも学生さんは「夏休み」なんですよね。
あ、「夏休み」だから参加しないのですかね?
これって、どうなんでしょう?

勿論、様々なモニュメントを建造するのも、
語り継ぐ一つの手段だとは思いますよ。

ただ、「学生の意見発表」にて、
「風化させない」「無関心でいられない」
というようなことを演説していましたが、
本当にそれを実現化したいのであるならば、
そしてこの集会を本当に盛り上げたいのであるならば、
当の沖国大の学生さんたちが中心となって、
学生さんが自主的に積極的草の根運動的に、
ひたすら脈々としていかなければ…

自分はそう思っておりますが、
そういった片鱗が見られないのが残念であります。

ちなみに主宰者側、運営者側の学生さんは除きますよ。
それに「200人」なんて一切信じていません。

この件について、
皆さんはどう思われるのでしょうか?

絶滅のジュゴンと警備員の死亡事故と…

2024年08月01日 14時36分09秒 | 沖縄の基地問題について
新基地建設が進む大浦湾にジュゴンのはみ跡か 海藻を食べた痕跡を市民が発見 工事中断を訴え「きちんと調査を」

 ヘリ基地反対協議会の海上行動チームは31日、新基地建設が進む沖縄県名護市の大浦湾側の埋め立て予定海域周辺で、絶滅が危惧される国の天然記念物ジュゴンが海藻を食べた「はみ跡」の可能性がある痕跡を発見したと発表した。専門家による調査が必要として、県による実地調査と調査が行われる間の工事中断を求めた。(以下有料記事なので省略) 

沖縄タイムスプラス 2024年8月1日 9:16

 
なんか、忘れた頃にひょっこり出てくるジュゴン記事…
琉球新報も同じく有料記事にて掲載していますね。

要は「ジュゴンがいる可能性があるから調査しろ!」
そのために「新基地建設をやめろ!」と主張しているのです。
ま、どちらにバイアスがかかっているかは、
皆様がこの記事を読んで頂いて判断してくださいな。

自分はジュゴンがいるかどうかについて、
このような記事はあまり信用しておりません。

まず最初に辺野古基地の建設によって、
ジュゴンが絶滅しそうなのでは、
決して、決してないことが言えるからです。

つまり、彼等が言う「新基地建設」のせいではなく、
建設しようがなかろうが絶滅は既定路線である、
ということが明白だということです。

そして今回のように「はみ跡」が「発見」されても、
ジュゴン自体が「目撃」されたこと事例が、
2008年以降、全くない事実をふまえると、
それは本当に「はみ跡」なのかと、
疑心暗鬼になってしまう自分もいるのです。

結局は肝心のジュゴンをほったらかしにして
絶滅する様を「政治的プロパガンダ」に利用しているような、
そんな気がしてならないのです。

あ、ちなみにジュゴンの「死骸」は発見されましたね。
大浦湾とは真逆の場所で…

なぜ疑心暗鬼になってしまうかというと、
まずこの「はみ跡」を掲載画像で見る限り、
サンゴ礁を「誰かが削ったような跡」とも見えるからです。

「沖縄のサンゴ礁を削った」っていうと、
確か似たようなに事例がありましたよね…
あれは石垣島だったような…
「KY」って誰でしたっけ?

今回の「はみ跡」は違いますよね?
そう信じていいのですね?

疑心暗鬼になるもう一つの理由は、
ジュゴンの身体的特徴やその生態を考えると、
「ジュゴンそのもの」の目撃例がないのは、
おかしいのではないか?ということです。

皆さんはジュゴンを見たことがりますか?
あるいは近似種のマナティとかでもいいです。

自分はたしか、鹿児島水族館でジュゴンを見たことがあります。
マナティも、多分鳥羽水族館あたりで見たような…
自分は動物園よりも水族館が好きなので、
旅行先に水族館があると立ち寄ったものですが、
記憶がごちゃまぜになってしまってしまいました。

ま、それはともかく実際に見たことがなくても、
テレビやインターネット上で見たことがあると思います。

ジュゴンの動きって、ゆっくりのっそりしていますね。
少なくとも俊敏なイルカやシャチとは真逆の存在です。
体長も成体は数メートルと人間よりはるかに巨体です。

そして深海や沖合ではなく「浅瀬」のエサを探し回って、
その巨体をゆっくりゆっくり回遊しているのが、
ジュゴンの一生ということになります。

数メートルの巨体でスローリーな動きで、
遠い沖合ではなく「浅瀬」のエサを探し回っているということは、
たとえエサを食べる時間が夜であっても、
そこにいたるまでの行動は人目に付きやすそうなのに、
ジュゴン自体の目撃例がないのが、
自分には不思議でならないのです。

ま、ジュゴンには申し訳ないし残念なのですが、
この身体的特徴や生態があだとなり、
絶滅のする最大の理由になってしまいましたがね…

もちろん、個体数が少ないのだから、
相対的に目撃例も限定されるということが言えます。

しかし先程も指摘した通りスローな動作と巨体です。

それが本当に「はみ跡」でしたのなら、
その近辺でジュゴンを目撃してもおかしくないのであり、
大村湾を含む辺野古近辺では、
様々な市民団体や建設現場の作業員、
さらには沿岸地域に住む住民や沿岸地域を歩く観光客、
そして今回の海上行動チームというような、
必要以上に「人の目が多い場所」で、
ジュゴン自体の目撃例がないというのが、
自分にとっては不思議でしかたないのです。
昭和と違って令和では、
みんながみんなカメラ付きのスマホ持ってますしね…

それでも「はみ跡」があるというのは、
本当にそれが「はみ跡」なのかということになり、
「はみ跡」と信じていいのか?
また政治的プロパガンダに利用しているのか?
という疑心暗鬼のループが頭から離れません。

もし、単なる政治的プロパガンダで、
絶滅するジュゴンを利用しているのであれば、
即刻やめていただきたいです。
本当にジュゴンを絶滅から救いたいのであれば、
絶滅が辺野古の「新基地建設」とは関係ないことを、
理解していただきたいです。

しかし、ジュゴンをプロパガンダに利用するのは、
まだましなほうかもしれません。

それよりも非常に忸怩たる思いがするのは、
警備員の死亡事故です。

この件に関し自分も何か訴えたい気持ちがございますが、
死亡事故の詳細についてここでは述べません。

ただ、その後の報道や様々なものを垣間見るに、
何というか…責任転嫁や自分の主張に合致させるような、
そんな「プロパガンダ」に利用している主張が散見されます。
具体的例を挙げるつもりはございませんが、
少なくとも自分はそう感じました。

そのような行為は正直言って非常に不快だし、
自分もこの死亡事故を取り上げることによって、
「同じ穴のムジナ」になりそうな気がしました。
それが忸怩たる思いです。

自分も交通事故で友人や叔父を奪われた経験がございます。

それゆえ、
ここでは亡くなった警備員のご冥福を祈るばかりです。