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空と無と仮と

沖縄・日本史・ミリタリーなど、拙筆ながら思ったことをつれづれと、時には無駄話、時にはアホ話ってなことで…

沖縄市長選の結果が出ましたね

2022年04月25日 18時47分29秒 | いろんなこと日記
 現職の桑江氏が3選 沖縄市長選 森山氏に1万票の大差 3期目市政は32年ぶり

 【沖縄】任期満了に伴う沖縄市長選が24日、投開票され、無所属現職の桑江朝千夫氏(66)=自民、公明推薦=が2万9738票を獲得し、無所属新人で前市議の森山政和氏(73)=共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし推薦=を1万89票差の大差で破り、3期目の当選を決めた。桑江氏は1期目から目玉公約として掲げた沖縄アリーナ整備を昨年実現させたことなどの「実績」を強調。アリーナを活用した経済活性化、胡屋北交差点へのターミナル整備、子どもの貧困対策などを掲げ、広い支持を得た。投票率は過去最低の45・14%だった。 

 県政奪還を目指す自民、公明は9月の知事選に向け、県内第2の都市での勝利で大きな弾みを付けた。玉城デニー知事を支える「オール沖縄」勢は1月の名護、南城両市長選、2月の石垣市長選に続く4連敗。沖縄市は玉城知事の地盤でもあり、知事選に向けて大きな打撃となった。 (以下省略)

琉球新報デジタル 2022年4月24日 23:30 


 「政策を浸透させる時間が足りなかった」と玉城デニー知事 沖縄市長選で支援した候補の敗因語る

 沖縄県の玉城デニー知事は25日、前日に投開票された沖縄市長選で玉城知事や県政与党などの「オール沖縄」勢力が支援した森山政和氏が敗れたことに「短期決戦で大変奮闘されたが、なかなか政策を浸透させる時間が足りなかった。現職のこの間の取り組みを市民が評価したと思う」と述べた。 

 「オール沖縄」は今年前半の名護、南城、石垣、沖縄の4市長選で敗戦が続いている。夏の参院選、9月の知事選について、玉城知事は「淡々と頑張る」とした。
 沖縄市長選は現職で自民・公明の推薦を受けた桑江朝千夫氏が3選を果たした。

沖縄タイムスプラス 2022年4月25日 09:34 


今回も大差で負けてしまいましたね、オール沖縄…

でも、まぁ…
一般的には現職が強いというような様相もあることだし、
薄々はこういう結果になるんじゃないかと思いました。
ま、結果についての言及は後だしジャンケンだから、
これ以上は控えます。

「1月の名護、南城両市長選、2月の石垣市長選に続く4連敗」
「連続」という観点からすれば浦添市やうるま市を含め、
実は4連敗ではなく6連敗が正しいのです。
オール沖縄はそれほどまでに勝てないのです。

なぜでしょう?
なぜオール沖縄勢は勝てないのでしょうか?

沖縄市長選は名護市長選の教訓からか、
いわゆる沖縄独特の「基地問題」を最大争点とはせず、
経済対策を前面に打ち出していましたね。
それでも勝てないとは…

しかし、当ブログでは再三指摘しているのですが、
今までの傾向としては僅差拮抗で基地「容認派」が勝ったり、
あるいは「反対派」が勝ったりしていたのですが、
今年になってからはどういうことでしょうか、
大差で「容認派」が勝っているんですよね。
「反対派」がことごとく負けているんですね…

これは…なにか流れが変わってきたのでしょうか?
それはそれで興味深いです。

1990年代の沖縄旅行 「白梅」戦跡巡り⑤ 劇的変化のヌヌマチガマ①

2022年04月21日 01時04分01秒 | 1990年代の沖縄旅行 「白梅」戦跡巡り編



2022年現在ではガラビガマとともに、
八重瀬町戦争遺跡公園として、
その周辺地域を含め整備されていますね。

どこにあるかについてはグーグルマップを参考にしていただいて、
まずはヌヌマチガマがどういう場所だったかを、
白梅同窓会からの書籍から引用させていただきます。


山第一野戦病院・新城分院

 四月下旬、具志頭村新城に分院が開設されました。八重瀬岳の病院本部から北東へ約三キロの所にあり、戦後判った事ですが、東西に二つの壕口を持った全長五百メートル以上もある自然洞窟でした。村の人々は、新城分院側をヌヌマチガマ(ガマは洞窟のこと)と呼び、反対側をガラビ壕と呼んでいます。ガラビ壕は現在、沖縄戦追体験のメッカとして知られている場所です。
 新城分院には(中略)五名が派遣されました。そこでも任務は過酷なものでした。収容可能人数をはるかに越えて壕内にひしめき合う患者。その世話は、一日を三十時間にしても到底できるものではありませんでした。
 自然壕であるため壕内には水が流れており、避難している人々の暮らしを助けていましたが、容赦なく降り続く梅雨で水量が増し、病室は危険にさらされました。冷えきった壕内は治療どころではなく、水からの避難に追われる始末。壕の外では鉄の暴風が吹き荒れ、内外ともに惨状を極めていました。
 六月三日、新城分院は閉鎖されました。足の踏み場もないほど収容されている患者に退院が命ぜられ、動けない患者には自決命令が下されたのです。
 前夜、青酸カリとブドウ糖の粉末を混合した毒薬が、衛生兵たちによって分包されていました。覚悟の上か居残った患者たちは取り乱すこともなく服薬し、飲めない患者や死に切れない患者には注射が打たれ、また、銃で撃たれた患者もいました。壕の中はこの世のものとは思えない地獄絵と化しました。私たちは逃げ出すわけにもいかず、声をあげて泣きました。
 この日の新城分院での「処置」は五百人ともいわれています。惨状を目の当たりにした学徒仲間の中には、五十年以上たった今日でも現場に足を運べない者もいる程です。

白梅同窓会編 『白梅 沖縄県立第二高等女学校看護隊の記録』 
(クリエイティブ21、2000年)


当時は具志頭村新城ですが、
現在は町村合併で八重瀬町となっています。

「八重瀬岳の病院本部」というのは、
現在の八重瀬公園に位置します。
興味のある方詳しく知りたい方は当ブログ、
「1990年代の沖縄旅行「白梅」戦跡巡り②~④」
をご参照ください。
 
「反対側はガラビ壕と呼んでいる」というのは引用文にある通り、
ヌヌマチガマとは別の出入り口があって、
現在ではガラビ壕というよりも、
どちらかというとガラビガマと呼ばれている場所です。

このガラビガマは別の機会に取り上げますので、
今回からはヌヌマチガマについて掘り下げていこうと思います。


次回以降に続きます。


4月24日は沖縄市長選です

2022年04月18日 23時44分44秒 | いろんなこと日記
沖縄市長選挙に2氏が立候補 争点に市政評価や経済振興策の手法 4月24日投開票

 任期満了に伴う沖縄県の沖縄市長選が17日告示された。前沖縄市議の森山政和氏(73)=立民、共産、社民、社大、新しい風・にぬふぁぶし推薦=と、3期目を目指す現職の桑江朝千夫氏(66)=自民、公明推薦=の2氏が立候補を届け出た。桑江市政の2期8年の評価や経済振興策の手法などを争点に、7日間の選挙戦に突入した。投開票は24日。

 17日午前、森山氏は沖縄市のコザ十字路で、桑江氏は同市の胡屋十字路で、それぞれ出発式を開いた。
 森山氏は「沖縄市の1人当たり市民所得は41市町村中39位。直ちに改めなくてはならない」と指摘。争点は経済の立て直しだとして、市民所得の10%アップを強調した。給食費や18歳以下の医療費の無償化などによる「人にやさしいまちづくり」も掲げた。
 桑江氏は公約で整備した沖縄アリーナの完成をアピール。市内にホテルが建設されたことなどに触れ「コロナ禍でも経済効果がしっかりと表れてきている」と強調。「これまでの公約の上に経済を成長させ、貧困対策にしっかりと取り組む」と市政継続を訴えた。
 市長選は、玉城デニー知事や県政与党、市議会野党が森山氏を支援。桑江氏を国政与党や県政野党、市議会与党らが支持する構図。沖縄市は玉城知事の地盤でもあり、9月11日投開票の知事選へ向けても注目が集まる。
 沖縄市の選挙人名簿登録者数は16日時点で、11万2739人(男性5万3787人、女性5万8952人)。

沖縄タイムスプラス 2022年4月17日 10:58

 
去年からの首長選6連敗中のオール沖縄勢…
「オール」沖縄なのに6連敗か…
まったく困ったものですね。

ま、「一体何がオールなの?」という素朴かつ、
非常に重大な疑問はひとまず置いといて、
もうすぐ沖縄市長選がおこなわれます。

今回も公認後援支援の布陣をみてみますと、
いわゆる基地容認派対反対派という構図ですね。
現職が容認派で対抗馬が反対派即ちオール沖縄勢ということです。

ただし興味深いことに記事にある通り、
今回の争点は辺野古に代表される「基地の是非」ではなく、
経済対策を前面に押し出していますね。
今までとは違う様相になっています。

もっとも、辺野古は名護市でありますから、
基地問題がクローズアップされないこともあるかと思いますが、
沖縄市だって米軍基地はありますし、
あの巨大な嘉手納基地も嘉手納町だけでなく沖縄市にもあります。
そういうことでありますから、
基地問題を焦点にしてもおかしくはないのです。

しかしながら…
どうも地元マスメディアを含めたオール沖縄勢は、
今回の市長選に関するかぎりですが、
いつもの「基地反対」を少し引っ込めましたね。

まぁ…一般的常識的に考えれば、
何より基地問題を最大最高の争点として選挙戦に臨んだ挙句、
地元マスメディアも扇動に次ぐ扇動で追い風を吹かそうと、
それこそ必死に躍起になっていたのに、
その努力もむなしく直近6連敗という惨状が続いているのですから、
戦術を変えるという手段も必要となってきたのでしょう。
ま、ここからはオール沖縄勢の必死さが見え隠れします。

それが吉と出るか凶と出るか、
有権者がどう判断するか興味津々です。

しかし、本当に「オール」なら連敗なんて、
絶対にありえないはずなのになぁ…


「住宅地に銃口」に続いて今度は「本紙記者に銃口」だってさ…

2022年04月07日 00時33分50秒 | 沖縄の基地問題について
米兵が本紙記者に銃口 那覇軍港警備訓練の取材中に

 在沖米陸軍は31日夕、米軍那覇港湾施設(那覇軍港)で基地警備訓練を実施した。銃を携帯し武装した兵士が軍港内の倉庫を警戒する様子などが、国道331号沿いから確認された。基地フェンスの外で写真を撮影していた琉球新報のカメラマンに対し、兵士の1人が銃口を向ける場面があった...( この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。 )




琉球新報デジタル 2022年4月1日 08:02 

「米兵が記者に銃口」報道 琉球新報、確認中と政府

 沖縄県の地元紙・琉球新報は1日付の朝刊で、在沖縄米陸軍が米軍那覇港湾施設で基地警備訓練中、兵士の1人が基地フェンスの外で写真を撮影していた同社記者に対し、銃口を向ける場面があったと報じた。松野博一官房長官は記者会見で見解を問われ「現在、防衛省において事実関係を確認中と報告を受けている」と述べた。
 松野氏は「訓練は地元に与える影響が最小限となるよう、引き続き米軍と連携し適切に対応したい」とも強調した。政府関係者によると、米側は訓練場所と撮影場所が約250メートル離れていることなどから「特定の者を狙っているのではなく、通常の警戒態勢だ」と否定しているという。

2022年4月1日 20時31分 (共同通信) 

記者に銃口「正直言って、けしからん」 沖縄知事が問題視「県民を敵視」

 在沖米陸軍が那覇港湾施設(那覇軍港)で訓練中、基地フェンスの外で撮影していた琉球新報社の写真記者に兵士1人が銃口を向ける場面があったと同社が報じた件で、玉城デニー知事は4日、「正直言って、けしからん」と批判した。県庁で記者団に語った。 

 知事は「たとえ訓練で弾倉が入っていなくても(銃口を)向けるということは県民を敵視していることになる」と問題視した。
 米側は報道に対し「武器は記者を指していない」と沖縄防衛局を通じ否定。弾薬が入っていなかったとも説明している。

沖縄タイムスプラス 2022年4月5日 05:00

 
一連の「銃口」騒動に関する報道を時系列に列挙してみました。

「住宅地に銃口」に続いて今度は「記者に銃口」ですか…

ちなみに「住宅地に銃口」については当ブログ、
 「住宅地に銃口?」で自分なりに考察しております。
ご興味がある方は一読をお願いいたします。

しかしまぁ…いやはや…
沖縄では恒例になった「春の銃口祭り」が真っ盛りなようですね。

とまぁ、皮肉はさておいて、
今回の騒動がどのようなものかを、
自称軍事マニア、ミリタリーオタクが考察していきたいと思います。

まず最初に琉球新報の記事「だけ」を読んだ時は、
どういう状況だかサッパリわかりませんでした。
タイトル通り「本紙記者に銃口」しか印象が残らない文章です。
だから、イメージとしては誰何か何かという状況があって、
至近距離あるいは近くという距離で銃口を向けられた…
そのようなイメージが浮かんでいました。
これは自分以外も同じような「印象」「イメージ」として、
受け止めた方も多々あるのではないかと思われます。

しかし「約250メートル離れている」というような事実が、
琉球新報以外の記事で知ることができた時、
その「距離の長さ」にビックリしてしまいましたね。

250メートル先からって…
どうやって把握し、どうやって確認するのでしょうかね?

今回は幸いなことに、
琉球新報自らがyoutubeに掲載した動画を見ることができるので、
何がどういう風に「銃口を向けたか」が更に検証できます。
実際に自分も拝見させていただきました。

動画とスライド写真からするに、
訓練中であるという事実と、
250メートル先から撮影という状況と掛け合わせると、
「ただの警戒態勢じゃないか?」としか思えません。

「本紙記者に銃口?」
確かに銃口は向いていましたが、
それは一瞬の「切り取り」としか思えません。

しかも銃を持っての訓練中だから、
銃口が四方八方に向くのは当たり前。
その一瞬だけ向いた瞬間を捉えての、
今回の大騒動。

板前が刺身の盛り合わせを仕上げるために、
奥の厨房で包丁を握りせっせと仕込んでいるのを、
カウンター越しに覗いていた客の「本紙記者」が、
「あそこで包丁を振り回しているぞ!」と、
ここぞとばかりに絶叫しているようなもんですね。
実にバカバカしい…

仮に「本紙記者に銃口」が本当だったとしましょう。
訓練中の兵士は何のために、
「本紙記者」に銃口を向けたのですか?
その理由がサッパリわかりません。

琉球新報サイドは多分、
望遠レンズ越しの撮影でしょうが、
撮影された側の兵士の装備を見る限り、
スコープ(望遠レンズ)付きの狙撃銃ではありません。
双眼鏡を持っておらず、
銃自体も標準装備的な自動小銃だと思いますから、
「本紙記者」を「肉眼」で確認したんでしょうね…

って、250メートル先から見えるわけね~だろ!

こんな典型的な「印象操作」を平気で仕掛ける琉球新報…
「住宅地に銃口」が見向きもされなかったから、
ムキになってしまったのかな?

デニー知事も片棒担いでど~するんですかね?
ま、「オール沖縄勢」という仲間同士だから仕方ないか…
なんせズブズブな関係ですもんね。