
ソノシート「ウルトラセブン」のブックの中に、別紙ではさみこまれていた、付録が、これ。
すごろく系のボードゲームだ。
2人用のゲームで、プレイヤー2人が左右のコースに分かれて、サイコロを振って出た目の数だけ進み、先にゴールに到達するのを競うゲームだ。
とはいえ、通常の月刊誌の付録のように、サイコロや駒がついてるわけではなく、それはプレイヤーが自分で用意するものだ。
はっきりいうと、小学生でも作れそうな、シンプルなゲームだ。
ボードの大きさは、ソノシートブックとほぼ同じ大きさだが、「ウルトラセブン」というロゴが付いてる部分の分だけ、ブックより「はみでる」ようになっており、このゲームボードの全体的な大きさは、縦サイズがブックより多少長い。
これまでこうしてソノシートに付いていた付録を紹介してきたが、総括して思うことがある。
それは、当時の月刊誌などの付録に比べ、ソノシートの付録というのは、どうしても見劣りするということ。
小道具(例えばボードゲームならゲームの駒やサイコロ、組み立て付録なら、切り抜き線の有無や、組み立てのための金具やゴムなど)が一切付いていないし、アイディア的にも少ししょぼいものが多かったと思う。
小道具を用意できないなら、せめてアイディアだけでももう少し何とかならなかったのかなあ・・。
そのへん、付録にしっかり力を入れていた雑誌社との企画力の差だったのかもしれない。
あくまでも、ソノシートの付録というものは、「一応付録もついています」という程度の、文字通りの「おまけ」程度のものでしかなかったような気はしている(当時のソノシートのスタッフの皆さん、ごめんなさい)。
ついていないよりはマシ・・・という印象は否めない。
まあ、ソノシートと雑誌は別物だし、ソノシートは絵本と音源がメインだし、それはそれで仕方なかったのかもしれない。
付録がほしくて雑誌を買うことはあっても、付録がほしくてソノシートを買う子供はいなかっただろう。
あくまでも、ソノシートは絵本と音源ほしさで買うものであったろう。
ソノシートを子供に「欲しい」と思わせるためには、デモンストレーションの意味でも、ジャケットは大事だった。
ソノシートは本屋やおもちゃ屋で、壁につるされて売られていることが多かった。
ソノシートはそのジャケットで、子供たちにアピールしあっていた。
なので、ソノシートのジャケットは、どれも魅力的だったと思う。
著名な挿絵画家にジャケット絵を頼むことが多かったのも、頷ける。
子供たちは、ジャケットを眺めているだけで、ワクワクしたものだ。
さて、ここまで続けてきた、このブログ名物企画「ソノシート紹介シリーズ」であるが、その企画の第2部「大復刻怪獣ソノシート」シリーズは、これでおしまいである。
「大復刻怪獣ソノシート」は、1999年に朝日ソノラマから発売された、怪獣や妖怪などが出てくる古い特撮ドラマのソノシートを10冊、当時のままで復刻したボックスセットである。
復刻されて、このボックスセットに収められていた特撮作品ソノシート、10冊の内訳を、あらためてここに記しておこう。
このブログで紹介した順に。
・ ウルトラQ 「恐怖の死闘 ナメゴン対ゴメス」(ナメゴン、ゴメス)
・ ガメラ対ギャオス 「大怪獣空中戦」 (ガメラ、ギャオス)
・ 大怪獣戦 「30怪獣大あばれ」 (ゴジラ、モスラ、キングギドラ、モグラ、その他)
・ 悪魔くん (ドラマが収録されていたかどうかは不明)
・ ウルトラマン 「恐怖の怪獣島 ~3大怪獣対決~」(アントラー、ネロンガ、バラン)
・ 怪獣大画報 「青銅大魔人の怒り」 (蒙古の青銅大魔人、伝説の大ムカデ、伝説のカニ竜)
・ 南海の大決闘 (ゴジラ、エビラ、モスラ)
・ マグマ大使 (マグマ大使、ゴア)(ドラマ不明)
・ 大魔神逆襲 (大魔神)
・ ウルトラセブン 「恐怖の怪獣狩り」(ピット星人、エレキング)
なにはともあれ、ソノシート紹介シリーズ 第2部「大復刻怪獣ソノシート」編が無事に終了できたのも、読んでくださる皆さんのかげです。
ありがとうございました。
ですが、ソノシート紹介シリーズは、これで終わりではありません。またそのうち、新たなテーマで、第3部を書きたいと思います。
とはいえ、もう私の持ちコマはわずか。なので第3部は、すぐに終わってしまうであろうことを、お許しください。
あえて言えば、第3部は、付録・・のようなものです。
その時は、またお付き合い願えたら嬉しいです。
↑ ブックの真ん中の「閉じページ」は、こうして見開きのピンナップになっている。
エレキングがメインで、向こうの空をセブンが飛んでいる。
「ピンアップ」と表記されているのは、ご愛嬌(笑)。
これを、壁などにはるために、このページを切り離してしまうと、絵本が「途中欠落」することになり、せっかくのブックが台無しになる・・・。
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