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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

まぎらわしい地域名「中国地方」

2020年06月07日 | 

日本には「中国地方」と呼ばれるエリアがある。

鳥取県、島根県、岡山県、広島県、そして山口県の5県からなる地域だ。

だが、この地域名、けっこうまぎらわしい。

というのも、中国という国家が海外にあるからだ。

しかもその中国という国は、日本の隣。

 

何かの話の中でいきなり「中国」という地域名が出てくると、けっこうまぎらわしい時があるのだ。

まあ、その話の内容で、その「中国」という言葉が国をさすのか、あるいは日本の1地域を指すのかは分かることも多いのだが、それでもまぎらわしいことは変わらない。

 

私などは「中国」と聞くと、どうしても国家の方の「中国」を思い浮かべてしまう。

あえて「国としての中国」と「日本の1地域としての中国」を呼び分けるために「地方」という言葉を付けるという方法は、よくとられている。

つまり国の名前としては「中国」。日本の1地域としての名前では「中国地方」ということで。

だが、これにしても、私の中ではやはりまぎらわしいことには変わらない。

こんなことを書いてしまったら怒られるかもしれないが、「中国」という言葉は、国を指す言葉として固定してもらいたい気がする。

 

でも、日本の中国地方は、古くからそう呼ばれていたようなので、上記の私の思いは、中国地方の方からは反発を招いてしまうのだろうか。

 

とはいえ、「山陰」「山陽」という呼び方もあるので、もう「山陰・山陽」地方という呼び方で十分なのではないかという気持ちもある。中国という名前よりも。

だいいち「山陰」も「山陽」もどちらの名称も、良い響きだとも思うし。

 

 

そもそも、日本の「中国地方」という名称は、いつから使われていたのか。あるいは、その由来は?

ウィキによると、

「日本神話に、葦原中国(あしはらのなかつくに)または豊葦原中国(とよあしはらのなかつくに)が日本全体の名称として登場している。一説には古代、畿内を中心に令制国を「近国」「中国」「遠国」に区別したとき、この地方のほとんどが「中国」に相当したからだとされている」

とあった。それほど古くからあった呼び方であるということだ。畿内からの距離で「近国」「中国」「遠国」と呼び分けていたのだね。

 

ただ、その頃と今では、状況が大きく変わってきている。

 

「中国地方」という呼び方がまぎらわしいと考える人はそこそこいるのか、中国地方という呼び方をしないで、山陰・山陽地方という呼び方をする場合は、増えて来ている気はする。

 

ちなみに山陰地方とは「中国地方」の日本海側の地方を指し、山陽地方とは本州の瀬戸内海側の地方を指す。

となると、中国地方というのは、山陰・山陽を合わせた地域というふうに考えれば早いのかな。

 

 

そのエリアに住んでらっしゃる方々にとっては、「中国地方」という名称に、どういう思いを持ってらっしゃるのだろう。

古くからある地域名なので、その地名に誇りやこだわりを持ってらっしゃるのだろうか。だとしたら、私の上記の「もう中国地方という呼び方はやめて、山陰・山陽に統一してほしい」という思いは、失礼にあたるのだろう。

そのエリアに私が住んでいるわけではないから、そんな無責任な(?)ことが言えるのだ・・・と、思われるのだろうか。

 

ともあれ・・日本国内に「中国」と呼ばれる地域があることは、私の中では随分前から・・・はっきり言うと、その地域名を習った学校時代から、単純に不思議な気持ちではいた。

 

ちなみに、山陰・山陽と呼ばれる地域にも私は何度も旅したことがあり、どれも魅力的な場所に思えている。

境港(そう、あの水木しげる先生の故郷)、皆生温泉、鳥取砂丘、出雲大社、萩、錦帯橋、尾道、宮島、倉敷、その他。

どれも素敵な場所であった。

中国・・・という地域名でひとくくりにしなくても。

どうしてもひとくくりにするのであれば、他に何か素敵な地域名はないだろうか。

個人的には、この日記の上のほうでも書いた通り、山陰・山陽という地域名でも十分素敵に思えている。

山陰山陽だと長い、、ということなら、陰陽道とか?

 

もしかして、、、山陰・山陽の地域名の中に出てくる「陰」と「陽」の文字が課題なのだろうか。表と裏みたいに捉えられて。

表ならともかく、裏はイヤだ、、、そんな感覚で。

 

だとしたら、「いん」と「よう」に別の漢字をあてるとか?

「さんいん」「さんよう」という響き自体は浸透してると思うし。

 

 

ちなみに、外国人向けの旅行ガイドでは、「western honsyu」という呼び方をされることがあるらしい。

西本州、、、それだとわかりやすいかもね。

 

 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (鮎川愛)
2020-06-10 12:46:25
私も、広島県暮らししている友達に地元の写真を見せてもらっていた時、「中国銀行」には、びっくりしました。


「えっ…中国…!?

あっ、中国地方の“中国”か!」と、すぐに解決しましたけどね。


尚、「中国」という呼称は、日本でも幕末には尊皇攘夷派の学者や志士が好んで用いていた言葉でもあります。

「日本こそ万邦無比たる貴い国=中国」と。


もちろん現代では、「東アジアの大国・中国」と「西日本の地方を表す中国」という、2つのみですね。


西日本の地方を表す際は、「山陰陽」が最適かもしれません。
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Unknown (だんぞう)
2020-06-10 19:23:05
中国銀行ですか。

確かに地域的にそういう名前の銀行があってもおかしくないですが、確かに紛らわしいでしょうね。

特に他県から来た人にとっては。

勘違いする人がいてもおかしくないかも。



山陰陽、山陰と山陽の両者を合わせた名前ですね。
西本州がもしだめなら、それもありかもしれません。
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Unknown (中国地方の住人)
2020-09-11 06:47:02
中華人民共和国のなんて最近出来た国なんだから、“中国”と略さず“中共”とか“中華”あるいは“支那”と呼べばいいだけですよ(笑)
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Unknown (だんぞう)
2020-09-11 09:56:56
中華という響きは私は好きです。
ちょっと料理を思い浮かべてしまいますが、決してイメージは悪くないです。
中華料理、うまいのが多いので。

「中華」なんて名前、だめですかねえ・・。
国としての中国は「中華」に。
日本の地方としての「中国地方」は「西本州」に。

これで紛らわしさはおさらばになると思うのですが・・。

まあ、古くからある「中国」という響きにこだわりのある方もいるんでしょうけど・・。
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