
野球コミックでは、様々な選手がこれまで登場してきている。
バッターを主人公にした作品もあるが、どちらかというと私の印象では、投手を主役にした作品の方が記憶に残っている。
コミック内の投手にもいくつかのタイプがある。
1、速球投手
2、変化球投手
3、魔球投手
4、投球術に長けた投手(コントロールなども含む)
このうち魔球投手は変化球投手のタイプに入れてもよさそうだが、魔球だと実際には人間が投げられない球だったりもするので、ここではあえて分けてみた。
魔球は、昔の野球コミックにはつきものだったが、最近はあまりに荒唐無稽な魔球は減っている。より現実的になってきてるのかもしれない。
野球コミックに出てくる魔球は確かに荒唐無稽ではあったが、野球コミックに出てきた速球投手にも荒唐無稽なものは多かった。
コミックにありがちだった剛速球投手は、そのあまりのボールの早さゆえに、捕球するキャッチャーがキャッチしても球の勢いで後ろに吹き飛ばされる・・というものがあった。
古い野球コミックが人気あった時代には、まだスピードガンなるものがなかったが、やがてスピードガンなるものが登場してきて、投手の投げる球が実際にはどれぐらいの球速が出てるのか、現実的に把握できるようになった。
その結果、剛速球の速度の「相場」みたいなものも分かってくるようになった。
今では・・リアルでは140キロ台後半以上が、世間のイメージでは「速球投手」ではないだろうか。昔は140キロを超えれば速球投手に思えたが、今では全体的にその相場は上がってきてると思う。
150キロを超える投手は昔は少なかったが、今ではそこそこ出てくるようになっている。
なので、昔は140キロ台後半の速度でも感嘆したり驚いたりしたが、今では150キロを超えないと、個人的には「驚く」まではいなかくなっている気はしている。
若かりし頃の巨人・槇原投手が初速155キロ、終速150キロの速球を投げた時は、見ていて圧倒された。
日本人でもここまでの速球を投げられる投手が出てきたかと思うと、感慨深いものがあったし、感動した。
確か・・当時の世界記録はメジャーリーグのノーラン・ライアン投手の記録した162キロだったんじゃなかったかな。
日本人投手の速球は、だいぶ世界一レベルまで近づいてきたように思え、ワクワクした。
次の壁は150キロ台後半かなと思ったが、中々155キロ以上の投手は出なかった。
水島新司先生の野球コミック「光の小次郎」では、155キロ以上の速球を連発し、夢をかなえてくれていたが、現実世界の日本球界での155キロ以上の速球は、当時の日本人にとっての更なる高みに思えた。
だが、やがて。
西武ライオンズに入団した台湾の郭泰源投手が158キロを計測する速球を投げた時は、ついに日本球界でも155キロを超える投手が登場したと思い、嬉しくなった。
その一方で、日本人投手でその球速を出してくれる投手が出てくるのを待った。
そして、更にその後。ロッテの伊良部秀輝投手が、日本人投手として158キロを計測する剛速球を投げる日が来た。
ついにこの日が来た!と思い、心底嬉しかった。
そして感慨深かった。
夢の領域に思えた日本人投手による155キロ以上が現実化した瞬間だった。
人間の欲望は果てしない。
ここまできたら・・・いつか!いつか!あとは!
160キロの速球を日本球界で投げてくれる投手が出てきてくれたら・・・と思うようになった。いやはや贅沢なものだ。
160キロは、当時の私にとって未知の領域であり、ある意味「神の領域」にも思えたステージだった。
世界一レベルの領域で。
そうしたら・・やがて、巨人に入団したクルーン投手が・・ついに160キロの剛速球を投げた。
ついに日本球界でも160キロの剛速球が登場したのだ。大きな話題になったと思う。
こうなると・・あとは・・・
そう、日本人投手で160キロを実現してくれる逸材が登場してくれるのを待つようになった。
これはさすがにハードルが高い。
でも・・。ついに、その神の領域に到達する日本人投手が登場した。
ヤクルトに入団した由規選手、そしてファイターズに入団した大谷投手だ。
彼らが160キロ超えを出した時、思わず私はこれまで自分が見てきた日本球界の様々な光景が、一瞬走馬灯状態になった。
大喝采したし、感慨深かったし、ワクワクしたし、圧倒されたし、感動した。その事実に。
と、ここまで見てきて、ふと思ったことがあった。
160キロの速球でも、それを受けたキャッチャーは、速球の勢いで後に吹きとばされることはない。
ということは・・かつて古い野球コミックで描かれていた、キャッチャーを吹き飛ばすほどの速球を投げた「コミック内の日本人投手」は、一体何キロの球を投げていたのだろう。
古い野球コミック・・・具体的には「巨人の星」に出てきた星飛雄馬や、「黒い秘密兵器」に出てきた椿林太郎は、そういう剛速球を投げていた。
というか、古い野球コミックに出てきた剛速球投手は、その速球でキャッチャーを吹き飛ばす・・というのは、ひとつのパターンだったと思う。
星や椿の剛速球は何キロだったのだろう。
もちろんコミックの中の荒唐無稽な話なので、コミックの中でならそういう人間離れをした剛速球を投げてもおかしくないのだが、もしもそういう剛速球を投げたとしたら、実際に球の速さはどれぐらい出ていないと、そうはならないのだろうか。
以前このネタで、同じような疑問をこのブログでネタにしたことがあった。
ということは、私にとっては気になるテーマであり続けている・・そういうことになる。
もしも捕球して、そのまま後に吹き飛ばされるような剛球なら、まず捕球すらできないような気はする。
というか、捕球した瞬間に、手の骨が砕けてしまいそうな気がして。
コミックの中で、剛速球を捕球した途端に、ボールの威力で後ろに吹き飛ばされたキャッチャーは、何メートルも後ろに吹き飛ばされていた。
そんな何メートルもキャッチャーを吹き飛ばす速球なんて・・・実際にはないのだろうなあ。
今現在、野球の投手で世界最速なのはメジャーリーガーの投手アロルディス・チャップマンだとされている。
その最高球速の記録は、なんと!
171キロだという。
167.3キロという説もあるし、169キロという説もある。
いずれにしても、とんでもない数字だ・・。
この球を受けているのは、当然メジャーリーガーのキャッチャー。
もしもこの球を、日本の学生野球のキャッチャーが受けたら・・どうなるのだろう。
吹き飛ばされるのだろうか。
古い野球コミックでは、日本のプロ野球のキャッチャーでも、剛速球の主人公投手の投げる球に吹き飛ばされていた。
ということは・・・そのコミックに出てきた投手の球速は、一体・・・。
今現在、人類が手で投げられる剛速球の限界は、チャップマンの171キロなんだろう。
となると、古い野球コミックに出てきた、キャッチャーを吹き飛ばす剛速球を投げていた投手は、チャップマンをはるかに超えていたことになる。
こうなると、その速度だけで、十分魔球ではあった。
なお、写真は、これもまた豪速球投手「藤村甲子園」が主役だったコミック、「男どアホウ甲子園」。
素人同士による草野球観戦、小学生同士でも意外とおもしろいですよ(笑)
さて、野球漫画・アニメは、『巨人の星』『ドカベン』は、よく観ていました。
どちらも「スポーツ根性物語」と呼ばれる過酷なストーリーですよね( ̄▽ ̄;)
それとも『ドカベン』は、もっと明るく楽しい漫画・アニメですか?(^^;)
ところで、豪速球を投げる投手は、10球以上投げたら、やはり腕や肩、腰に疲労が来ますよね?
よく豪速球を何10球も投げられるものだと感心します。
又、それを打とうとするバッター、豪速球を受け止めようとするキャッチャーも、度胸ありますよね(≧∇≦)
昔、親戚の男の子と一緒にバッティングセンターに行き、速度80キロコースでさえ、本当に怖くて、座り込んで泣いていたくらいですよ( ;∀;)
速度171キロなんて、人間の腕から出せることに、改めて衝撃ですね(;゜0゜)
巨人の星は、まさにスポーツ根性ものの金字塔!
ドカベンもまた野球漫画の大傑作ですが、ど根性をあまり前面には出してなかった印象があります。
巨人の星には悲壮感や悲劇性もありましたが、ドカベンは野球の楽しさを感じてました。
昔の投手の特訓には、球数を投げ込む特訓がありましたが、今はメジャーの影響で、肩は消耗品という認識があるようで、練習の仕方は変わってきてるようですね。
171キロの豪速球、ちょっと想像がつきません、、、。凄過ぎます!
伴宙太が傷だらけで補給してた飛雄馬のボールでしたが、プロ入り後その飛雄馬に立ちはだかったのが「球質の軽さ」という致命的な欠点。
後にそれがかの魔球「大リーグボール」へとつながる訳ですが、
当時の私は野球のボールがどうして軽かったり重かったりするのが理解できませんでした。
要はボールの回転数の問題だと聞いた事がありますが、やっぱりよく分かりませんでしたね。
球速もまた回転数なのかな?
もしその171キロを投げる投手の球質が軽かったら、バットに当てさえすれば簡単(笑)に打てちゃうって事なのでしょうかね。
「男どアホウ甲子園」懐かしいのですが、ほとんど憶えていません。
その後の野球漫画もそうですが、これは私が野球にあまり興味がなかったので、そんなにハマらなかったからだと思われます。
でも、幾つか断片的に憶えてますよ。
「いくでェ豆タン!」「はいな、あんさん!」というやりとり。
主人公の母校は「どぐされ高校」と呼ばれている。
丹波左文字という隻眼隻手のチームメイトがいる。
いつも口からヨダレを垂らしているデブの先輩がいる。
プロ入りした後、かつてのライバルが鉄仮面を付けた謎の投手として登場。
その鉄仮面投手は側宙しながら投げる超変則フォームを見せる。
藤村甲子園は出生届の時、「甲子国(きねくに)」になるはずだったが、諦めきれないおじいちゃんが「甲子園」と書いて届を提出。
必死に記憶を辿るとこんな断片的な場面が浮かぶのですが…最後どうなったかも全然思い出せません。
あ、そういえば15分位の短い枠でアニメやってましたね。
「お〜と〜こ〜いのち〜を???にか〜けて〜???土壇場〜しょ〜ぶ〜」
なんかこんな主題歌でした(笑)
単純に、飛雄馬が小柄な人だったからかな・・・とも思いましたが、どうもそうでもなさそうで。
当てるだけでよく飛ぶのなら、確かにチャップマンの球が軽ければ、当てるだけでホームランになりそうですね。
大谷投手の球はどうなんでしょうね。
男どアホウ甲子園、それだけ御存知なら十分では?
私は単行本は19巻くらいまで集めましたが、その後は読んでなくて、最後はどうなったのか分からないのです。
いつか最後までまとめて読んでみたいとは思ってますが。
そう、確か夕方18時35分くらいから、毎日放送の「帯番組」でアニメ化されましたね。尺は10分枠ぐらいだったと思います。
見てました。
あの枠では、「夕焼け番町」「男一匹ガキ大将」なども放送されていたはずです。
残念ながら大谷投手擁する日ハムは、今季は残念な結果に終わりましたね。
来季はやっぱりメジャー挑戦なのかな、そうなるとまた日本球界からスターがいなくなりますね。
メジャーは多分二刀流は認めないでしょうから、どちらで勝負するのか楽しみです。
「夕焼け番長」「男一匹ガキ大将」ありましたね。
「男どアホウ甲子園」もそうでしたが、
主題歌の締めの歌詞が、いずれもタイトルでした。
当時は基本的にタイトルもしくは主人公の名前、
必殺技なんかが歌詞に織り込まれてましたねえ。
それがいつからかアイドルやJPOPの人たちが歌うものが増えました。
物語の内容や世界観よりも、イメージを先行しようって事なんでしょうか。
今では結構な大物アーティストの楽曲が普通に使用されてますね。
アニメソングが歌手のアピールの場になったのは、キャッツアイあたりかなという気もします。
MLBのは三方向からハイスピードカメラで三次元的に投球を撮影して、速度、軌道、ボールの回転を解析します。初速や終速だけでなく変化球の特性も丸わかりになります。スポーツ界はトラッキングシステムの導入があたりまえになってますね。
面白いのは今まで定説されてきたことが実は違うってのがデータとしてでていることですね。
たとえばノビのある投球。初速と終速の差が小さいからと言われますが。
トラッキングシステムでは、4シームでは初速と終速の差が大きいほどホップ率が高くなる(山なりではなく直線軌道に近づいていく)ことがデータとしてでています。変化球についても変化量と終速の関係は同様にでています。
どういうことかというと。ボールの回転によりうける空気抵抗によりボールに与えられた運動エネルギーをボールの軌道変化や浮力のエネルギーに変換しているということです。
鋭い変化球やノビる直球ってのは、効率よくエネルギーのベクトル変換がなされているからこそ初速と終速の差がでるというわけです。
終速の落ち込みが高々5km違うくらいでは、山なりの直球が直線軌道にはならないですから。バックスピンによりボールあたえられた運動エネルギーを浮力に変換してるのが直球のノビなんですね。
あとおもしろいのは厳密な意味でのストレートを投げている(投げられる)投手はいないって点。
投手のストレートはリリー時のクセなどが影響して個々の変化している、大きくは5つのタイプがいるというのがわかってて、自分はストレートが打たれにくい投手は"ノビ"ではなくこちらなのではないかと思います。
MLBのは三方向からハイスピードカメラで三次元的に投球を撮影して、速度、軌道、ボールの回転を解析します。初速や終速だけでなく変化球の特性も丸わかりになります。スポーツ界はトラッキングシステムの導入があたりまえになってますね。
面白いのは今まで定説されてきたことが実は違うってのがデータとしてでていることですね。
たとえばノビのある投球。初速と終速の差が小さいからと言われますが。
トラッキングシステムでは、4シームでは初速と終速の差が大きいほどホップ率が高くなる(山なりではなく直線軌道に近づいていく)ことがデータとしてでています。変化球についても変化量と終速の関係は同様にでています。
どういうことかというと。ボールの回転によりうける空気抵抗によりボールに与えられた運動エネルギーをボールの軌道変化や浮力のエネルギーに変換しているということです。
鋭い変化球やノビる直球ってのは、効率よくエネルギーのベクトル変換がなされているからこそ初速と終速の差がでるというわけです。
終速の落ち込みが高々5km違うくらいでは、山なりの直球が直線軌道にはならないですから。バックスピンによりボールあたえられた運動エネルギーを浮力に変換してるのが直球のノビなんですね。
あとおもしろいのは厳密な意味でのストレートを投げている(投げられる)投手はいないって点。
投手のストレートはリリー時のクセなどが影響して個々の変化している、大きくは5つのタイプがいるというのがわかってて、自分はストレートが打たれにくい投手は"ノビ"ではなくこちらなのではないかと思います。
専門的な知識、感服いたしました。
私は、初速と終速の差が少ないほうが、球に伸びがありホップするのかと思ってたので、目からウロコです。
メジャーでの球威の計測法は、日本では導入されてないのでしょうか。
スピードガンだとバラつきがありそうなので、もし日本で導入されてないなら導入してほしいです。
そのほうがより正確なデータが得られる気がします。
ホップする球、、というと、私がすぐに思いだすのが、全盛期の江川卓投手です。
あと、全盛期の藤川球児投手あたり。
彼らの球は、かなりの浮力があったのでしょうね。
あと、全盛期のノーラン・ライアン投手の投球をユーチューブでみると、すごかったです。
引力というものがあるから、投手の投げた球がホップするなんてありえず、ホップは錯覚でしかない、、という意見もあるようですが、バックスピンによる十分な浮力があれば、やはり実際にホップするということなのでしょうか。
ともあれ、貴重な情報、ありがとうございました。