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復刻版「少年画報」紹介シリーズ 7  別冊付録「KO小僧(ノックアウト小僧)」  作・関谷ひさし

2013年07月07日 | 漫画・アニメ、そして特撮

 復刻された、かつての少年月刊誌「少年画報」の昭和35年正月号の別冊付録、今回紹介するのは「KO(ノックアウト)小僧」である。

作者は、関谷ひさし先生。

 

この作品に関する予備知識は私にはまったく無いが、この別冊付録を読んでみたところ、この作品のジャンルとしてはボクシング漫画ということになりそうだ。

ボクシング漫画といえば、後に「あしたのジョー」という不滅の漫画が登場するが、この「KO小僧」は「あしたのジョー」以前のボクシング漫画ということになる。

今の感覚で読むと、格闘シーンなどは、けっこうのどかではある。

それは、のちに「あしたのジョー」などで展開された派手に演出された画風や構図やスピード感をあらかじめ私がある程度知っているからかもしれない。

主人公は沢村鉄太郎・・・・と、登場人物紹介コーナーの中に紹介されてるが、作品中では主人公は「鉄夫」と呼ばれている。鉄太郎と鉄夫・・・どちらが正解なんだろう。作品中では、ひたすら「鉄夫」と呼ばれているので、鉄夫が正解で、人物紹介に記されている「鉄太郎」というのは間違いなのかもしれない(笑)。

いやあ、そのへん、やはりのどか~。

内容的には、割と優等生的な主人公・沢村鉄夫に、不良がからんできて、格闘となる。ボクシング漫画には、不良というのはつきもの・・ってことなのかな。

主人公の鉄夫は、ある人にボクシングを習っているようだが、そのある人というのは、なぜか医者でもある。

鉄夫に不良の荒田という人物がからんできて、ボクシング対決をするはめになるのだが、劣勢になる。

そこに、ボクシングの先生が現れ、鉄夫の代わりに不良をボクシングで負かしてしまうのだが、不良はそれによって医者を恨み、不良仲間に医者への闇うちをたくらむ。

だが、そのたくらみを、鉄夫は知ってしまい、このままだと先生が危ないと感じ、先生の身代わりで荒田たちにいどむ。

1対1では鉄夫が優勢だったが、荒田たちは2人がかりで鉄夫の相手をする。

一方、医者は、そのことを鉄夫の友人太助から聞く。鉄夫は、中々帰ってこない。心配になった医者が、鉄夫を探しにいくところで、この別冊付録は「つづく」となっている。

 

作者の関谷ひさし先生といえば、私が思い浮かべるのは「ストップ!兄ちゃん」という作品だ。

「ストップ!兄ちゃん」は、「少年画報」ではなく、別の少年漫画月刊誌「少年」に掲載されていた作品だった。

月刊誌「少年」は当時、「鉄腕アトム」と「鉄人28号」の両横綱が連載されていた月刊誌で、私の印象では当時の少年漫画月刊誌の頂点に君臨していたような印象があった。掲載作品は黄金のラインナップに思えた。

 

「少年」は私はリアルタイムで読んでいたし、アトムや鉄人の毎月の活躍に心躍らせていた覚えがある。

で、「ストップ!兄ちゃん」であるが、幼少だった私は一冊の月刊誌を何度も何度も読み返していたので、「ストップ!兄ちゃん」も読んでいたはず。

だが、内容はまったく思い出せない。覚えているのは、その絵柄と、作品中に「鉄腕鉄人」という名前が出てきたこと。

もちろん「鉄腕鉄人」は、アトムと鉄人を合体させたネーミングだったのだろう。

「ストップ!兄ちゃん」の扉画の中に、マントをつけた少年が、スーパーマンのようなコスチュームで飛んでいる絵が描かれていた・・と思う。この「鉄腕鉄人」が何であったかは全く思い出せないが、そういうネーミングが出てきたのだけは覚えている。

私にとって関谷先生の絵柄は、キャラの口の描き方に特徴があった。すこし「への字」型に曲がったような口が印象的だった。

その絵柄は、この「KO小僧」にも健在。この絵柄を見た時、「あ、懐かしい、確かにこういう絵柄だった」などと思った。

この「少年画報」や「少年」が大人気を博していた頃が、関谷先生の最も活躍していた時期だったろう。

少なくても私の中の印象では、そうだ。

 

さて・・・「KO小僧」に話を戻せば、前述のストーリーの前後はまったく分からない。

だからあまり書くこともできない。

とりあえず、この別冊付録がついていた「少年画報」の連載作品はジャンル的に色々バラエティに富んでいたのは分かる。

で、そのバリエーションの中に、こういうボクシング漫画もあった・・ということだ。

「あしたのジョー」が生まれる前に。

 

 

 

↑「KO小僧」の別冊漫画の裏表紙。

御覧の通り、「スーパーマン」の漫画の単行本(?)の宣伝として紙面が使われていた。

スーパーマンが、日本で独自に漫画化されていたことを知らない人は、今は多いだろうね。

かくいう私も、この復刻本を入手するまで知らなかった。


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