オークランド憂国日記

祖国を離れ米国人になった元日本人がアメリカ、日本を憂う日々を綴る

メッセージ

2005-10-04 13:16:54 | Weblog
ハリケーン・カトリーナがさって、一ヶ月がたった。このハリケーンがニューオリンズをはじめとして甚大なる被害をメキシコ湾岸地区に与えた。しかしこの巨大なハリケーンが吹き飛ばしたのはそれだけではなかったようだ。大クレジットカンパニーなどを守るために行われた連邦破産法の改悪の施行の延期をせざる得なくなったり、ガソリンは場所によってあは1ガロン4ドルをこえたり、少し前までの3.5倍以上し、ガソリン権益を守るために死んだ米兵達のその家族達はこんなに高いガソリンを買っている。ニューオリンズで世界中の人々の前にさらされた、無いことになっていた貧困と人種の深い関係。そしてメディアの取り扱い。ラップシンガーのカニエ・ウェストが救援コンサートで発言した“ブッシュは黒人のことを嫌ってるんだ。。”という発言がNBCの生放送でオンエアされた。3時間送れで西海岸で放送されたときには一部の人に不快感を与えるということで編集されてなくなっていたが、レーガン政権教育庁長官のラジオでの放送の“黒人の赤ちゃんを全部中絶すれば犯罪は減る。。”は普通にオンエア。カトリーナの為に命を落とした多くの犠牲者はその犠牲を通してメッセージを送ってくれているようだ。一般市民が愚民として口をつぐみその扱いを黙って受け入れて続ければ、この国は確実に国力を落とし、米国民の国益や力とは関係ないところでグローバル化した愚民を翻弄し利益を上げ永久にトップの座に着き続ける一部の人間達に牛耳られてしまうということを。。