オークランド憂国日記

祖国を離れ米国人になった元日本人がアメリカ、日本を憂う日々を綴る

2000人のろうそく流し。。。。

2005-10-26 14:58:15 | Weblog
オークランド市の中心にはレイクメリットという海から海水を招き入れた一周5キロほどの人口湖がある、今夜そこに2000本のろうそくがひっそりと流されていた。TVの取材も人だかりも無く数人の人々が集まり小船からそっとろうそくを流していた。車で通りかかった私はイラクで2000人の米国兵が亡くなったことを思い祈った。湖面に広がるろうそくは彼の地で若き命を絶たれたものたちの無念を物悲しく照らしていた。バグダットで米兵の戦死のニュースはほとんどは道脇に仕掛けられた爆発物の被害でといわれる。単純にバグダットの街中に行かなきゃいいんじゃないの。。と思う。反米勢力の積極的な攻撃で亡くなった人はそれほどいない。自衛隊のようにこもっていれば被害もでない。結局のところこの理論の結論は米軍がイラクに行かなきゃ誰も死なない言うことになる。結局のところCIA捜査官の名前を漏らしたのは副大統領のようだし、これは重罪になる。しかし行かなくていいイラクに米軍を送らなければならない状況を作った大統領の罪はもっと重い。50年前アラバマ州で白人に公共バスの席を譲らなければいけない法律を破り公民権運動の発端を開いたロサ・パークスさんが昨日92歳の天寿をまっとうされた。彼女は米国史に大きな一歩を記した方である。大統領は彼女の名をローザ・パークと言った。福沢諭吉をフクサワ ロンキチと発音するようなものだ。この大統領2000人の若者達が何のために命を落としたのか知っているのだろうか?彼がおっしゃる“高潔な理由”が何なのか知っているのだろうか?私が考える限りその高潔な理由は“同じ釜の飯を食べている友を見捨てて自分だけが助かろうとは思わない”しか浮かばない。また今夜もでるのはため息ばかり。