ばくっちの巣穴 ドット blog

熱しやすく冷めやすい。新しもの好き、ばくっち

鹿賀好き

2006-11-01 | 未分類
20年来、鹿賀丈史のファンである。
刑事ドラマ「ジャングル(*1)」の第20話「人質」で運命的な出会いをした16歳。伝説の?飛び蹴りシーンにすっかりやられた。
「レミゼラブル」を見に帝劇の立見席(*2)に何度も通った18歳。いまでもいろんな歌、歌えるわよ~ん。
大河ドラマ「翔ぶが如く」で難解な幕末の勉強もしちゃった一石二鳥の20歳。
「料理の鉄人」が妙に流行ってヤキモキした23歳。もー、みんな見ちゃダメ!好きになっちゃダメ!!・・って、ダメ出しの意味が分からない。
宮尾登美子原作のドラマ「蔵」でサホさぁ(壇ふみ)に「一緒の墓に入ってくれないか」・・わー、そんなプロポーズもあんのか~、と人生の奥深さをかみしめた25歳。
土曜ワイド劇場なんか出ちゃってー。どうしちゃったのよー?と疑った30歳。

そして・・先週末、天王洲でミュージカル「ペテン師と詐欺師」を見てきた。久しぶりの「ナマ丈史」だった。~嗚呼~なんといういい声。なんというバタ臭さ。

国を憂える王家の末裔と称して金持ちの女から大金を巻き上げ「みんなの欲しい物を与えただけ」と言い放つ、詐欺師のローレンス役。ハリウッド映画からブロードウェイミュージカルになった作品なのに、アテ書きなんじゃないか?と思うほどハマってました。燕尾服とか白のストライプのスーツとか着ちゃって、甘い言葉と指パッチンひとつで奇跡を起こす。こんな役、ほかに誰が演るというんだ。
ライバル詐欺師の市村正親ももちろん素晴らしかった。小柄だけど、よく伸びる声と弾むように軽快でしなやかな身のこなし。うわー、鍛え抜かれた体だ~。って、ド素人の私にだってすぐに分かる。

カッコよく見えるときもあるけど、うそ!と思うくらい変な顔のときもあるし(だいたい、口がすごくでかい。)、笑うとベビーフェイスだったり。あの顔で。
最高にコテコテな芸風ながら、どこかでそんな自分を可笑しく思っているようなところがあったり。背が高くてスタイルもいいし、演技力も歌唱力も申しぶんないのに、それを鼻に掛けたようなところは全くなくて、ちゃんと足が地に付いている。けど、つかみ所の無い・・。奥さんは確か高校の同級生で元スチュワーデスで、男の子もいたはずなんだけど?生活感も全く無し。

とにかく・・不思議な魅力なのです。
今年56歳。この年代であの味を出せる俳優がほかにいますー?「50歳になったとき「おもしろい50歳だなあ」って言われたい」と、よくトーク番組で言っていたけど、本当にそうなった。


http://eplus.jp/sys/web/theatrix/special/dirty.html

*1:日テレ「太陽にほえろ」の後番組。誰も見てなかったと思うけど、ごくたまにディープなファンがいたりする。
*2:3000円で2階席通路の階段にじかに座る。後半はお尻が痛くなる。

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