何時もの事でおますんやが、
はるまの晩御飯は、睡魔との闘いでおます。
こっくり、
こっくり
左にゆらり、
右にゆらりと ゆれながらの
食事風景でおます。
そして、とうとう辛抱たまらづ
ぅえ～ん 
はるママが、お風呂に連れて行き、湯上りの
スッキリとしたところで、食事の続きが始まります。
ところが、昨夜
どうじゃ、どうじゃ～立派な牛じゃ
え～んやこら どっこいこ～りゃ ・ ・ ・
やまのこ合戦ごっめんやす
やまのこ勝つぞ～!! お
11月に保育園であった、やまのこ秋祭りのときの
歌を唄い始めると、なな、なんと
おめ、め、パッチリ
にこ
にこ 
にこ 
しかし、このお祭り好きは誰に似たのやら
ぅっつ ・ ・ ・ 
ばあ様似やがな～ 
保育園のアメリカフウの大木も、
昨日に比べ、一段と色付きが進んどりました。
はるまと二人しばし落ち葉拾いで遊びました。
さっそく、手作りの バスケットに
秋色を載せて、
壁飾りに 
お向かいの、観心寺には朝早くから紅葉狩りにと
何人もの人が、思い思いに
カメラを構えておられましたょ。
さてと、仕事仕事
ありがたい事に、着物リメイクも やっとの事で
途切れる事無く、注文が入るように なって来ました。
ありがたい事でおます。
このまま、年末まで突っ走りまっせ、
おおきに
おおきに
毎日、毎日、部屋の中に はるまの洗濯物が
万国旗の如く、はためいとります。
此れだけ、お天気が定まらないと、どもなりまへん
保育園から持って帰ってくる洗濯物と
家から出る洗濯物の数を足すと、
尋常やおませんねんで、
洗濯をするって事は、さしたる事やおませんが
此れとて、乾かん事には、どもなりまへんはナ
毎日、半乾きのまま園に持って行く訳にもいかず、
朝早くから、アイロンを当てて何とか乾かしとります。
エッ？何です。じい様が当ててるのかって？
ハイな、さいでおます。
何せ、30年から縫製業をやってましたから
家族は、勝手にアイロンかけは、じい様がって
勝手に決めて掛っとりますは
勿論、園には余分に持って行ってますので
一日ぐらい持って行かんでも
どって事おませんが、先生方には少しでも気持ち良く
子供達に接して貰いたくて、ついつい
朝早くから、頑張っとります。
今日も、はると二人何時もの通り、
園も前の駐車場をぶらりぶらり
水溜りを見つけて、あ”～っ
今日は、長靴やから入ってもええで～ 
大きな水溜り、小さな水溜り 全ての水溜りを
バッシャ、
バッシャ、バッシャ
きゃは、ははは～
バッシャ、 バッシャ
しもた～、ズボンがドロドロやがナ～
ズボンを たくし上げとくのん、忘れてた～
ぅっうっう
今日は、ズボンの乾きがわるかったんやがナ
足りるやろか～ 
いくら、じい様の 心の太陽が燦々でも
此れだけは ども、なりまへん！
昨夜、風呂場から、悠真と はるママの
楽しそうな、笑い声が漏れ聞こえて来ます。
何時ものように、時が流れ
何事もなく、過ぎ去ったこの一週間に感謝をしつつ、
改めて平凡って事が、一番幸せなんだナって
つくづく感じるって事は、やはり歳でおますんやろか、
せやけど、此の一週間も頑張らねばって思とりますょ。
今朝、はるを送って園に行ったおり、
園長先生が、
はるまくんのおじいちゃま、
御覧なさいナ
園庭の木々が一段と色付きを増したでしょう
ほんまですナ～
赤く染まった楓や、堂々とそびえ立つアメリカフウの
大木も、黄色く染まり始めましたがナ、
そない云えば、
園を取り巻く山々の木々も
大分と紅葉が進んで来ましたがナ、
何時も、当たり前の景色として見とりますんやが、
改めて見る事も、必要でおますナ、
心が一息付きますものネ、
おおきに、
我が家の天井から、吊ったモビールが
ゆ～ら、ゆら、と ゆれとります。
保育園には、色んなモビールが、ゆれとります。
はるまが、
興味を示したもので、
わて！作りましてん、
最初のは、鳥が羽を広げて飛んでいるのを
しばらくの間は、はる！ ちゅっちゅちゃんは？
モビールの鳥を、指差して 
あ”っ あ”っ と
大喜びでおましたが、此の頃は ・ ・ ・
それで、昨日新作を作りました。今度のは
ゾウさん、ライオンさん、ニャンこちゃん、それと
ホ～ホ～ホ～のフクロウさんでおます。
はるのやつ、それを見て 大こうふん
口を尖がらして、ぷ～っ、ぷ～ぅ 
ゆ～ら、ゆ～～ら
何の事かと言いますと、
嫁が、悠真のために作る健康ジュースでおます。
色んな野菜を いっぱい使って作ります。
少しでも、飲みやすくとリンゴを入れレモンを
ギュウッと ひと絞り
はるママは いくら勧めても飲みまへんが、
悠真はゴクリ ゴクリと 喜んで飲んでくれます。
うれしいですネ、
保育園へ向う車の中で、
はるまが、大きなクシャミを一つしよりました。
両方の鼻の穴から、
青鼻がドバ～っと飛び出しました。
ぅわ～、はる！触るな
信号で止ったら、拭いたるよってナ、
ぅん！すんげ～
今度は 大きな鼻風船が ・ ・ ・ 
やっと、止たので、拭こうと覗き込んだら
ぅん？ ない？ なんで！
まっまさか！はる、食べた？
それとも、何処かで拭いたん？
あ”っ あ”っ あ”～
ぅん、あっ 信号青やてかい、
はる、教えてくれたん
おおきに
まっ、いいっか
鼻汁が、出たかて 死にはせんはナ
は.は.は.は.は～
はる～、ほな行くで～ レッツゴ～や！
壁際に、クッションが三つばかり積んでおますねん。
わて、晩御飯の後に ついつい そこに
ごろ～んと横になる癖が、おます。
子供の頃には、よう おばあちゃんに怒られました。
ご飯食べてすぐに横になったら、
牛になるで！って
はるのやつ、よう見てまんねんナ
昨夜も、床に座ってテレビ見てましたら、
わたいの後ろへ来ては、なんやらゴソゴソしとります。
なにげなく、ヒョイッと 振り向くと
はるまの、 気まずそうな目と目が合いました。
なんと、三段重ねのクッションに もたれて
わたいと、同じ恰好で横になっとります。
ところが、クッションが結構 高こうおますもんで
はるのやつ、横になろうとしても滑り落ちまんねんナ
それで、さっきからゴソゴソと登っては落ち、
登っては落ち、しとりましたんやね、
しかし、じい様のだらしな～い恰好も、はるにしたら
かっこ良く映っとりますんやろか？、
こう云う所からも、
一つ一つ姿勢を正さな あきませんねんやろね、
またまた、じい様の反省でおますは、
昨夜は、はるママが仕事で遅くなるので、
晩ご飯を食べさせる事に、
おじや（雑炊）を、ふ～ふ～して食べさそうと
あ～ん、
スプーンを口に近づけると
ぅわ～ん
な、な、なんやねん。何が気にいらんねん！
ぅわ～ん
どうにも理解が出来ず？
ほんなら、はるの好きにし！ って
おじやとスプーンを、はるまの前に置きました。
一瞬で、機嫌が直り 自分でスプーンを口に
ふ～ぅん、自分で食べたかったんか
やれやれで おますは
そして、何時もの様に、こっくりこっくり、
居眠りしながら、思い出した様にスプーンを口に
感心するのは、それでも きっちり完食する事でおます。
さて、この後 お風呂に入れて
お布団ひいて、とんとん 
寝かし付けまんねんで、
しかし、はっきり云って 疲れま
ふ～
台所の流しの下の扉を開き
先程から、ガラガラ、ゴトゴト
わるさを始めた、はるまで おます、
突然、たったん、たったん、たったん、と
本人は（ちゃ～ちゃん、ちゃ～ちゃん）って言ってるつもり
大きな声を、張り上げながら
台所から飛び出して きよりました、
何事かと見ると
はるま、満面の笑みで手に何かをつかんどります。
今にして思えば、はるまは じっちゃんこんなん見つけた！
凄いやろって、 飛んで来たんやと思います。
持っていたのは、レンジ用の洗剤付きスポンジでおました。
わて、情けない事に、大人の目から見てついつい、
口に入れたら ・ ・ ・ って事が、頭をよぎりましてな、
はる～、せっかく持ってきたんやけど～、 これは ・ ・ ・
「 ぅわ～ 凄～い、はる こんなん見つけたんヤ、
やったナ～ って 
」
まずは、一緒に喜んでやらな あかんかったんやと
後になって気が付きました、
こう云う事の一つ一つの積み重ねが
大げさかも知れまへんけど、
子供の感性ちゅうやつを、磨きますんやろネ
いやはや 今回の事は、 反省でおますは、
何時ものように、悠真がクマのプ～さんを抱いて
娘の部屋から、出てきよりました。
気が付かない、爺婆に
あ”～
はる！、起きたん、おはよう～ 
家族全員が、元気になる一瞬でおます。
爺、婆、はるママの顔に、笑顔が広がります。
今朝、園に送って行った時でおます。
同じクラスの、お子さんを送ってこられた、お父さんが
わたいを見つけて、すみません 娘が
はるま君を引っ掻いたそうでって、
いえいえ、とんでもない、お互い様でおますがナ、
先週の金曜日に、迎えに行った折
先生が、お二人恐縮され、
お友達と本の取り合いから
喧嘩になり、はるま君が顔を引っ掻かれまして
ハハハハハ、
そんな事も おますわいナ
どうぞ、お気使いなく
先生もホットされたのでしょうね、
は～くん、強くなりましたよ、
最後まで本を放しませんでしたもの
おおきに、おおきに
一つ一つが成長でおますはナ
急速に、言葉数を増やしている、はるまが
一人で本を読んでいたそうでおます？
はるママが、そ～と見てみると
イナイナバ～、イナイナバ～と言いながら
ページをめくっていたそうでおます。
へ～ぇ、その本の題名は 「いない いない ば～」か？
それが違うねんナ、別の絵本やねん、
しかし、違うにしても たいしたもんや
本好きの、はるまらしいネ～
それはそうと、その本 上下 逆に見てなかった？
そない言ったら、あっ 逆やったは
せやろ、しかし何でやろ？
子供って、本の上下は 関係ないのやろか、
不思議やね～
保育園までの、道端に落ち葉が積もり始めました。
さく さく さく、
がさ がさ がさ
子供って面白いですね、
そう云う、音のする所や、歩きにくい所を
わざと、よって歩きよります。
興味を引くものが、
足元にいっぱい おまんねんやろね、
下ばかり見て歩くさかい、はるまより高く伸びた
草が、頭をす～っと 撫でます。 うっ
ナッナッなんや！
顔を上げて キョロ キョロ キョロ
その仕草が、見るものの笑みを呼びます。
昨日も、先生から
手に持った おもちゃを取られた時に、はるまが
大きなお腹を、トントン叩いて
こら～って、
威嚇したそうでおますが、
その仕草が可愛くて、笑ってしまったそうでおま、
窓から、外を指差して なにやら 叫んどります。
なんや、はる～
ぅん、 あ～ お月さんや～
今日も真っ青な空に、白く輝く お月様が
ぽっかりと浮かんどります。
はるまには、何と見えてますんやろナ？
昨日、園に迎えに行った折 先生から
此の頃、６ヶ月の赤ちゃんに、食事をあげていると
はる君が来て、ふ～ふ～してくれるんですよって
そう云う優しい心も育って来てますんやね、
ありがたい事でんナ
感謝でおま、
昨日とは、打って変わっての ピッカピカの晴天でおます。
朝から、何時も通りに はるまを保育園に、
今日も黒い制服姿のお嬢さんが６名、実習で
来られてます。短大？それとも看護学生？
それは、ともかくとして
しかし、なんですやろか、
わ～、はるくんや～
はるく～ん おはよう～って
まだ、２日目だっせ、
しかし、はる！ おまえ何でそんなに、もてるん？
な、な、 はる！ 飴ちゃんやるから 
じっちゃん、その秘訣 教えて、ナ！
はる～
