莫さんの ぼちぼち 行きましょか、

着物リメイクを楽しみながら
孫の成長を喜んでいる、爺さまでおます。

裁ち鋏

2014年04月26日 | 莫さんの針仕事

この2本の裁ち鋏の内 小さい方の鋏は、いつ買ったものか定かや

おません。きっと50年は経って居ると思います。

大きい方の鋏は、縫製業を始めた頃に買ったように記憶しとりますので

此れも、かれこれ45年は経っとりますやろか

と云う事で、この鋏とも、長い付き合いでおます。

此れまで、色んな事がおましたナ~ 30年以上やって来た工場をたたんだのが

15年前でおます。動力ミシン等は手放しましたが この鋏だけは

どう云う訳か手元に残り、今に至り  

人の勧めもあって、9年ほど前から、着物リメイクと云う仕事を始め 

  今も役にたってくれとります。

よく使う鋏は、小さい方で 大きい方は重いもので、ついつい手が出ませなんだ

所が、切れが悪く鋏から布が逃げるようになり、一度研いで貰おうと

普段使わない大きい鋏から研ぎに出しました。

研賃が1丁 2700円と安物の鋏だったら買えそうな値段でおます。

研ぎ上がった鋏は、ピッカピカ  ホ~と思わず見惚れたもんでおます。

ワクワクしながら布を切ってみました。

何と、此の切れ味のよさは、いや~今まで如何に切れの悪い鋏を騙し騙し

使っていた事か 思い知った次第でおます。

大きいこの鋏が重たくってついつい使うのを敬遠しとりましたんやが、

切れ味が戻ると重さも苦になりまへん。

勝手なもんでおますは、今では大きい方の鋏をメインに使ことります

ちゃんとした道具を、ちゃんとメンテナンスをして使うと

楽しく仕事もはかどると云う事やとつくづく思った次第でおます。

道具に、感謝 感謝でおます。

  おおきに

 

 

 

 

 


兵児帯から

2013年02月27日 | 莫さんの針仕事

ご主人の、兵児帯からショールカラーのブラウスか何か作ってと

頼まれました。最初はブラウスを作る予定でおましたが、

出来上がって見るとショールカラーのジャケットに

前から見ると、元が兵児帯とは分かりませんが

後ろの、ヨークを見ると 兵児帯だと分かるかと思います。

前にも、絞り柄を入れたかったのですが 古いものでキズがあったりで

こう云う形となりました。


ウールの着物から

2013年01月16日 | 莫さんの針仕事

急げへんから~、手のすいた時に作ってくれる~と お預かりをしていた

お亡くなりに なったご主人のウールの着物(アンサンブル)から

ハーフコートとジャケットとベストの三点が作れました。

此のコートのみ裏が付いています。

衿端とポケット口に藍大島の端切れでアクセントを付けて見ました。

背中には友禅染の貝の絵柄を付けて見ました。

此方のジャケットには、色んな藍大島を貼り付けて遊んで見ました。

赤い切れ端を、ポイントに 遊び心いっぱいのジャケットとなりました。

最後に、残った生地で ベストがとれました。

此方のポケット口にも、藍大島を張ってみました。

背中のアップリケのポイントに白大島を使って見ました。

明日納品でおます。喜んで頂けるかな、


暇を見つけて、作ってみました。

2011年04月20日 | 莫さんの針仕事

暇な時には、図書館へ

着物リメイクとは関係の無い服飾関係の本を借りて来ます。

その中から此れなら使えるかもと思うデザインをチェック

型紙が有れば、写し取り無ければ写真に収めストックしとります。

今回の2点は、その中から合いそうな生地を使って縫い上げました。

 

このシャツブラウスはとても軽くて色合いも中々の物だと思いますんやけど

どんなもんでおます?

絞りのジャケット

こんな綺麗な春色、着てもらえますやろか?


紬の着物から

2011年03月01日 | 莫さんの針仕事

何時も、ご注文頂く奥様から

スプリングコートの制作依頼を頂きました。

 

袖口 右ポケット 前後のヨークを少しいじってみました。

前後の ヨークの織り込みは、最初ヨーク全体に張ってみたのですが、

あまり目立つ事もなく、重くなるばかりで改めて写真の様な一部分にだけに

織り込んでみました。

 


刺子のワンピース

2010年07月15日 | 莫さんの針仕事



お得意様から頂いた注文です。

この刺子の生地がとってもお好きで、同じ刺子の生地を使って

何点か作らせて頂きました。

ただ、困った事は生地に限りがあって何時も四苦八苦致します。

今回も、やはり生地不足で最初から不足分は手持ちの生地を

使う事で仕事を始めました。

綿生成りの無地の生地を使う事で、デザイン的に

メリハリが利いたのではと、思っています。



絣のジャケット

2010年05月23日 | 莫さんの針仕事
手持ちの絣の反物を使って何か作ってみようと

手隙の時に少しづつ作り始めて、やっと

完成した、ジャケットでおます。




衿は4cm幅のスタンドカラー

前身ごろ裾にポケットと此れといった事のない

オーソドックスなデザイン




何処かに、アクセントに成る様なものがあればと

ボタンの上にアクセサリーに使うサンゴのかけらを

ボタンと一緒に止め付けてみました。 



古い留袖から

2010年04月27日 | 莫さんの針仕事




何年か前に頂いた留袖、

胴裏が赤でおますんで昭和の初期か大正か

とても大事にしておられたのでしょうね

保存状態もとっても良く、何に作り変えようかと

思案しとりましたんですが、中々作り変える勇気が無く

今日まで持っとりました。




私事でおますんやが、娘の結婚式に嫁が着るドレスにと

やっとの事で、ハサミを入れる事が出来ました。




衿は、3c幅のスタンドカラーとし、

袖はオーソドックスな筒袖としました。


実は、此の留袖を頂いた時の話でおますんやが

家に待って帰って点検をしとりましたら

何やらガサガサと音がしよります。

まさか!でも もしかしたらヘソクリがと変な想像をしながら

中を改めましたら、色の変わった新聞紙が出てきました。




何と昭和40年4月17日のスポーツニッポンでおます。

今から45年前の新聞には  

「30勝」へ快調の出足

    阪神の屋台支えるバッキーの文字がおどっとります。

 思わず、此の記事を読みふけったもんでおます。

わたい、いやいや「ボク」が22歳青春真っ盛りの頃の話でおます。



きっと、昭和40年に此の留袖を着られたのか、最後の手入れをされたか

 なのでしょうね、

大事に使わせて頂きます。

  ほんまに、おおきに