おひさまぶんこ

たくさんの絵本にかこまれて、親子でゆったりした時間を過ごしませんか
おはなし会やかんたん工作、本の貸し出しをしています

7月のオススメ

2012-06-30 | 本の紹介
 西の地方では大変な雨、というニュースを聞き被害が大きくならないようにと祈っています。今のところ東京は穏やかに梅雨の日々が過ぎているように思います。6月に台風がきたのには驚きましたけれどね。
 梅雨が明ければ、夏休み!ご家庭でもいろいろな計画を立てていらっしゃるかと思います。文庫の会場になっている玉川教会の教会学校では、8月1日からの2泊3日で、サマーキャンプを予定しています。ご興味のある方は玉川教会、またはスタッフの方におたずねください。

 今月は、季節の本を2冊、ご紹介します。



 「たなばた」 君島久子再話 初山滋画 福音館書店(こどものとも傑作集)

 昔からある七夕の本、巻末を見てみたら1963年!まもなく50歳になろうとする作品でした。けれども今でもこの季節には書店に並びます。静かに、でもずっと読み継がれている絵本です。ここ数年は、かなり刊行されているように思いますが、以前には「お星さまのおはなし」はあっても、「たなばた」をストレートに伝える作品にあまり出会うことがありませんでした。その中で、しっかりと「たなばた」の伝承を語ってきた作品として、大切にしたいなぁと思います。
 淡い色づかい、どことなくはかなげなイラストは、ビビッドな絵本やアニメに目が慣れている子どもたちには、なかなか選んでもらえないかもしれません。できたら大人が選んで、一緒に読んであげて欲しい本です。
 おひさまぶんこには、月刊絵本のコーナーにおいてあります。




 「はじめてのキャンプ」 林明子作 福音館書店

 幼稚園で行われるキャンプやお泊まり保育を前に、先生に読んでいただいた記憶のあるお子さんが多いと思います。筆者も長女が幼稚園で読んでいただき、すっかり気に入って購入することになり、はじめて出会った作品でしたが、夏が近づくと読みたくなる本です。
 大きなお兄さん、お姉さん達と一緒にキャンプに行くことになったなおちゃんが主人公です。わからないこと、失敗すること、いろいろありますが、「だからちっちゃいこは…」と言われることには激しく抵抗し、頑張ります。しだいにキャンプのメンバーの一員として認められていくなおちゃんには拍手をおくりたくなります。絵本、というより児童書の部類に入ると思うのですが、イラストにももちろん注目していただきたいですし、特に見開き部分のイラストは、思わず笑ってしまうかわいらしさです。

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6月のオススメ

2012-06-06 | 本の紹介
 少しずつ、雨の季節が近づいてきます。雨の降る日は読書のチャンス!…というのは昔のことで、今は撮り溜めた録画を見る、ゲームをする、ショッピングモールで遊ぶ…雨の日の過ごし方も多様化していますね。どうぞその選択肢の中に、「おはなしの世界で遊ぶ」というのも、入れてください。ちょっと憂鬱な雨の季節が、楽しくなりますように。

 今月は2冊オススメです。
 

 「まよなかのだいどころ」 モーリス・センダック作 じんぐうてるお訳 冨山房

 先月8日に83歳で亡くなったモーリス・センダックさんを偲んで選びました。
 まよなかに聞こえた騒がしい音、「うるさいぞ!」とどなったミッキーが行き着いたのは、真夜中の台所。何が起きているのでしょう。「しあげはミルク」をキーワードに不思議な世界が広がります。ダイナミックなイラストと絶妙な日本語訳でミッキーと一緒に夜のお散歩を楽しみましょう。センダックさんの子ども時代の遊び場は、台所だったそうです。なるほど、それでこの作品!とうなづけます。

 センダック作品といえば、なんといっても映画化された「かいじゅうたちのいるところ」がメジャーですが、他にも楽しい作品がたくさんあります。おひさまぶんこでは、センダックさんを追悼して作品を集めたコーナーを作っています。いろいろな作品、手に取っていただけたらうれしいです。


 「いまはむかし さかえるかえるのものがたり」 まつおかきょうこ作 馬場のぼる絵 こぐま社

 雨の季節、といえばカエル!でもあまり住宅街ではお目にかかれませんね。実際にお目にかかれなければ、絵本の世界に会いに行きましょう。カエルを題材にした絵本って、とってもたくさんあるんですよ。ここでご紹介する作品、表紙をご覧になっていただければわかりますが、主役は「殿」!そう、とのさまガエルです。次々に登場するカエルたち、馬場のぼるさんのちょっと間の抜けた表情がすてきです。どうぞ声に出して楽しくお読みください。お子さまより、大人の方がウケてしまうかもしれません。
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