『アナグマの もちより パーティ』
ハーウイン.オラム 文・スーザン.バーレイ 絵・小川 仁央 訳 評論社
アナグマさんが 森のみんなに もちよりパーティの招待状を配りました。
ノネズミも、テンも、ハリネズミも、コウモリも、ほかにも たくさん。
みなは それぞれ 何を持っていくか 楽しみに 考えました。
けれど、モグラくんは 困ってしまいました。
もちよりパーティに 何を持って行けば良いのか わかりません。
アナグマさんに 相談しました。
「それなら 君だけで 来てくれよ。ほかのみんなは、何か持ってくるけど、
君は、君自身を持ってくるって 考えれば どうだろう。」
パーティの日、ほかのみんなは おしゃれをして 素敵なものを 持ちながら 来ました。
モグラは、泥だらけの ズボンのまま 何も持たずに行きました。
さあ、それから モグラ君は どんな 気持ちになったと 思いますか?
どうしたら 楽しい パーティになったと 思いますか?
部屋の 隅で いじけていると、アナグマが そっときて 言いました。
「君自身を 持って来てって 言ったけど、そんな いじけた 君自身で 無く、
いつもの ゆかいな 君自身だよ。」
帰りに アナグマは「来てくれてありがとう」と モグラを抱きしめました。
森の中では、次の週も持ち寄りパーティが,あるらしいですよ。今度は、モグラくんも
モグラ自身と、その他の物を持って行くそうです。