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公理(5) 「い(i)」は「者、物、事、立場…」の説明(4)

2024-04-15 12:16:05 | 日本語文法
「い」=「者、物、事、立場、(時、状況…)」の具体例

>http://www.c-able.ne.jp/~y_mura/manyou/man003.html

>#[原文]不聴雖謂 語礼々々常 詔許曽 志斐伊波奏 強<語>登言

>#[訓読]いなと言へど語れ語れと宣らせこそ志斐いは申せ強ひ語りと詔る

>#[仮名],いなといへど,かたれかたれと,のらせこそ,
>    しひいはまをせ,しひかたりとのる

>#[大意]いやだと言っても語れ語れとおっしゃるから志斐めは申し上げるのです。
>#   なのにどうして強い語りとおっしゃるおですか。

>#{語釈]
>志斐い 「い」強意の副助詞 04/0545

んで、たぶん「志斐伊波奏」=「志斐いは申せ」だろうね。
ここの「い=者 物 事」だとすると訳は

「志斐いは申せ」
=志斐+者+は+申せ
=志斐+という者+あり+申しました  
=志斐+という立場+あり+申しました

このリンク先の訳では「志斐めは申し上げるのです」の
「め(奴)=者」でちゃんと訳されている。

>http://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/detail?cls=db_manyo&pkey=545&dicCls=d_kanno&dicDataId=4&detaillnkIdx=0

>漢字本文 吾背子之跡履求追去者木乃関守伊将留鴨

>読み下し文 わが背子が跡踏み求め追ひ行かば紀伊の関守い留めてむかも

>訓み わがせこがあとふみもとめおひゆかばきのせきもりいとどめてむかも

>現代語訳 夫の後をたどって追い求めて行ったら、
>     紀伊の国の関の番人は私を留めてしまうだろうか。

>関連地名 【故地名】紀の関
>【故地名読み】きのせき

「い=者物事」とするならば
「紀伊の関守(い)=紀伊の国の関の番人(の者)」との解釈で問題ない気がする。

つまり最終的な訳として
>現代語訳 夫の後をたどって追い求めて行ったら、
>     紀伊の国の関の番人(の者、の立場、係り)は私を留めてしまうだろうか。

>https://manyo-hyakka.pref.nara.jp/db/detailLink?cls=db_manyo&pkey=1851

>漢字本文 青柳之絲乃細紗春風※不乱伊間※令視子裳欲得 ※=ヘの下に小

>読み下し文 青柳の糸の細しさ春風に乱れぬい間に見せむ児もがも

>訓み あをやぎのいとのくはしさはるかぜにみだれぬいまにみせむこもがも

>現代語訳 青柳の細い枝の美しさよ。春風が強く吹いて乱れてしまわない間に、
>     見せるような子がいてほしい。

「春風に乱れぬい間に見せむ児もがも」
=春風に乱れぬ+い+間に+見せむ児+もがも
=春風に乱れぬ+(状況の)+間に+見せたい子+もがも
=春風に乱れぬ+(状況の)+間に+見せたい子+があったらなあ

※もがも?=…があったらな、…であったらなあ


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