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方言に残る「は=あり、が=持つ」(3)、「マスクせんでええがか」

2024-05-29 20:50:30 | 日本語文法
土佐弁
https://note.com/mnhds/n/n25ed1aae9a75
>「行くが?(行きますか?)」
>「寝るが?(寝ますか?)」
>「そうなが?(そうなの?)」
>「やるが?(やりますか?)」

 行くが?
=行く+が+φ(空集合、空文、空白、何も無い)
=行くはφを持っている
=行くは何も無いを持つ
=なので行くかどうかわからない→疑問文

 寝るが?
=寝る+持つ+φ
=寝るはφを持っている
=寝るは何も無いを持つ
=なので寝るかどうかわからない→疑問文

「そうなが? やるが?」も同様だ、と思う。
ところがそうでない方言もある↓

>石川県議会本会議場で8日午後に開かれた12月定例会の一般質問で、
>谷本知事が冒頭から約1時間にわたってマスクを着用せず、
>県議から「マスクせんでええがか」とヤジを飛ばされる場面があった。

「マスクせんでええがか」 = マスクしなくてもいいのですか!?
=マスクせんでええ+が+か
=マスクせんでええ+持つ+か(疑問詞、先行部分疑問詞)

この日本語訳は、「マスクしないで良い」は「か(疑問詞)」を持つ。
つまり「マスクしないで良い」という行動が疑問詞を持っている。
だから「マスクしないで良いのか!?」との疑問文・反語になる。

土佐弁・幡多弁、石川弁の「が」は
「君が代、我が家、我が国」と同様に「が=持つ」の意味を持つ。

日本は狭い島国と言われるが、土佐の高知と石川県は結構離れている。
しかしそこで話される言葉・方言の「が」の使用方法に共通性がある。

このことは土佐の高知と石川県、和漢朗詠集世界が似たような言語圏にあった証拠だ。
そして面白いことに似たように横訛りしている。
これをどう考えれば良いのか?

まあ、公理(2)「が=持つ」を、全国的に説明した一歩だと思う。




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