NPO法人アザレア・バレーボール、活動ブログ

埼玉県のNPO法人アザレア・バレーボールの活動をご紹介します。

「人生のデザイナー~新たな挑戦に向けて~」(三屋裕子さん講演会)その1

2011-06-02 10:41:37 | 講演会活動
アザレアでは、バレーボールを通じた地域貢献も行なっています。
スポーツ選手を招き開催する講演会への協賛も、
こうした活動の一つです。
5月28日(土)に開催された、川越市女性スポーツ団体連絡協議会による
「第30回女性スポーツの集い」。
この日は、元全日本バレーボール女子選手であり
ロサンゼルス五輪銅メダリストである三屋裕子さんをお招きした講演会でした。
テーマは「人生のデザイナー~新たな挑戦に向けて~」というもの。
ブログでは講演の一部を、ご紹介します。


※萩原総監督と笑顔で話す三屋さん


◆バレーボールを始めてから、欠点が財産に変わった
小学校5年生と6年生の2年間で、私は背が30センチ伸びたんです。
小学校を卒業する前に、すでに170センチ!
電車に乗るために駅に行くと、「本当に小学生?」と、駅員さんに呼び止められました。
学校に行っても、「あいつは、巨人症だし」「あいつ、俺らと違うから」。
そう言って、友達から仲間はずれにもされたり、イジメにあったこともありました。
おまけに小さい頃から喘息があったので、運動するとたちまち発作を起こします。
あの当時の私に、将来の夢や希望を持てと言っても、それは無理なことでした。

そんな私が、中学校に入学した4月。
「中学に入っても、いじめられるのかな?」と考えながら、
下を向いて廊下を歩いていると、ある先生に呼び止められました。
「お前はそんなに下を向いて歩いているけど、今、何センチだ?」
170センチと答えたら、先生はこう言うんですよね。
「お前は自分の身長が嫌で、背中を丸めて歩いている。
でも『人間、考え方一つ』という言葉がある。
その身長と、何とか上手につきあっていこうという気持ちは、ないのか?」
そして、バレーボールを勧めてくれました。

もちろんその先生が、女子バレー部の顧問だっただけなんですけどね(笑)。
私も、自分の欠点と思っていた「背が大きい」という事実を
何とかプラスに変えたくて、バレーボールを始めました。
そしたら、3ヵ月後に開催されたクラス対抗バレーボール大会。
クラスのみんなが、私の手を握ってこう言うんですよ。
「三屋が頼り!」
またバレーボールをやっている限り、ずっとこうも言われ続けました。
「いいなあ、大きくて」

私は何も変わっていない。
私が望む身長でもなかったし、望む体型でもなかった。
でも、人の評価が180度変わりました。それは、私の考え方が変わったから。
人と違っていいんです。
むしろ、それを生かせるスポーツと出合う事ができるんですから。

(つづく)


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