エグチアユムのブログ ***お笑い集団NAMARA全国制覇への道***

新潟のお笑い集団NAMARA代表、江口歩のブログです。

良寛と引きこもりと限界集落

2008-05-06 | 江口の一言
良寛は幼い頃、打ち首獄門の立ち合いをすることがあった。

これは良寛の生家のお仕事でもあった。

気の弱い良寛はこんなの御免だと家を飛び出した。


あのー、これは僕の解釈なので、ちょっと専門的には間違っているかもしれません。

家を飛び出し出家した良寛。

出家する場所があったから良かった。


現代の引きこもり問題。

彼らにとっては社会そのものが打ち首獄門的な世界。

出家しようにも行きようがない。

結果的に彼らは実家にに出家しちゃった。


良寛にとっての五合庵が引きこもりにとっての自宅。

托鉢して生活する良寛と親からの小遣いで生活する引きこもりでは根本的に違うが、
社会が変われば出家できる可能性もあるが、そこはなかなか急には変われない。

よって出家出来ない人間が大量に生産されている。


その一方。

限界集落で生活する若者は、限界集落そのものが打ち首獄門的な世界らしく、みんながみんな出家してしまう。

みんながみんな出家してしまうとこれまた大変。

ならば、ここは需要と供給のバランスを考えて、引きこもりを限界集落へ行かせるのはどうか。

引きこもりと限界集落。

なんとなくいい感じ。

不自然な世の中に違和感を抱く引きこもり。

良寛もなぜ打ち首獄門を平然と立ち会える人ばかりなのかが理解できなかったのだと思う。

人が人を裁く。不自然である。


ところが限界集落は自然中の自然。

人と向き合うのは嫌いでも自然と向き合うのは引きこもりでも出来るのではないか。

まあ、引きこもりもいろいろいるから一概には言えないのは分かっているけど、不自然な世の中よりはマシなような気がする。

引きこもり生活が限界まで来ている人たちと一緒に、限界集落で集団生活をリハビリ気分でやっているうちに、
なんとなくその生活にハマって、良寛のように限界集落という名の五合庵で、
自然の恵みを戴く托鉢的な生活・・一石二鳥なんだけどな。