いや、おかしいのかな、 俺が…
と、カイはため息をついたが、
「すぐ消えちゃったけど、あの子、さっきの子だと思う…あ、スマホの動画の方は動いてたかも…」
と、スマホのモ-ドを確認していた。
「 …中は帰ってから検証する 」
今の 弱り切った2人では、霊と向き合うのはあまりいいことではないと俺も思う。
スマホしか 機材もないし。
とにかく ここは 1回 撤収しよう。
あとは ダメもとで 撮影許可を申請しよう。
と言いつつも、 心霊スポットという噂も聞いたことはないので、撮れ高があるのかもわからない。
まずはカイに聞き取りをしなければとは思ったけれど。
そして俺たちは急いでバスローブを脱ぎ、バッグを持って出入り口のドアに向かった。
すると、 カイが振り向いて、
「オミ、今そういうのいらないって 」
と怒ってきた。
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