小説「離しません!」&スピンオフ「オミとカイ-少女の霊と俺達と-」

心霊YouTuber達のソフトなBL小説です。男の方もどうぞ。更新情報などはブログ1P目又はツイッター(X)にて🌹

48.華島さんのプチ情報ゲット

2024-02-16 21:57:00 | 小説
「いやあ、俺に何かできるのか…」

「いやいや、そういや頭の片隅に置いておいて、としか確かに俺にも頼めないなあ… 」

「は、華島さんの問題は…」

「うん、まあ、オミはあの人とステージでチューとかしてたから、ファンには喜ばれてたっていうけどね。それが語り継がれてるのかなあ…」

 あと、ススキノのホテルの部屋は、華島さんと二人だったって聞いたけど…
 オミはススキノとかから華島さんをかついでくる役だったし、ツアーの予算不足で、主役も一人部屋にできなかったんだろ… 

 俺は、カイさんの話に違和感を覚えた。

 札幌でしかライブに参加していない俺は、ベーシストだったオミさんと華島さんのチューなんて見ていない。

 見ていたら、絶対に覚えていると思う。
 
 
 帰り道、車の中でカイさんは、

「神社で体調悪くならなかった? 」

 言われて思い出した。
 心霊スポットとその周辺では、頭痛や吐き気なんかの体調不良になることがあるからだ。

 よっぽどファミレスの話の方が身に応えた。

「はい 」

「良かった。俺は、神社の裏で気分が悪くなって目の前の崖から転がるかと思った 」