あゆどんのつれづれなるままに

ここは、木の花での子ども達の遊び風景の断片を綴る「園長日誌」。木の花幼稚園での様々な場所で、子ども達が織り成す情景の随想

11月9日 幼保小連携とは・・・?⑤公開授業から見えてくるもの

2018年12月30日 | 日記
 市内の某小学校での生活科の全国教育研究大会に参加。幼稚園協会の「みこし研究会」のメンバーと共に・・・・。講師の先生がこの大会の指導助言者(講師)でもあったための特別な計らい。ものすごい数の見学者の中での公開授業に驚き。

 そんな中で臆せず授業ができるところがなるほど学校やなあ・・・と驚嘆しつつ、一年生の生活から6年生の総合学習まで見せてもらいながら、学童たちの主体的対話的な学びを学ばせてもらう。とても勉強になる一方で違和感も・・・。例えば・・・。
 一年生のグループでの話し合いの場面を見ていたけれども、問われている内容(自分のグループの工夫の振り返りの充足度)を掘り下げるというより人間関係に左右されたり、自分の意見の根拠がないまま、同意されたり・・・。一つはモノがないから空中戦になりやすいのではなかろうか?具体で考える幼稚園と抽象で考える学校との学びの手法のここが差異かも?とも感じる。(ただ一年生くらいだとモノがったほうが・・・という他県からの学校の先生の弁もあり、一概にそうでもないらしい。)
 また振り返りカードの色付けを子どもらが自主判断で出来ていないところを別色で塗っていたら、先生にたしなめらてしまい、塗り直しをさせられてしまう場面。子どもらなりの「このくらい課題があったよな」という意思表示だった、と思ったので、せっかくそんな場面に遭遇したら、ぜひその中身を対話で引き出せば、次のお店作りのヒントになったのではなかろうか。
 コンテンツ(学習内容)よりもコンピテンシー(行動特性)というのがこれからの学力観・・・と口を酸っぱくして、何人もの講師の先生が今回の幼稚園教育要領や学習指導要領の改訂で言われてきたと思うのだが、指導案のまな板の上(シナリオ)通りで授業が展開されてしまうと、対話のもつ意味って何なのか?と小学校サイドの主体的、対話的、深い学びの中身について問いたいところでもある。
 一方で発言につまった小学生が「一人じゃできんわ」と仲間を募ってアドリブ劇で発表した風景とそれを容認した先生の許容量には脱帽。クラス内の仲間づくりの雰囲気の良さが伝わって見ていて楽しい。

 とはいえこんな現場をおすそ分けしていただいた学校と先生方には感謝いっぱい、有難うございました。さてこの続きは来秋の振り返りの会で・・・。


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