あゆどんのつれづれなるままに

ここは、木の花での子ども達の遊び風景の断片を綴る「園長日誌」。木の花幼稚園での様々な場所で、子ども達が織り成す情景の随想

12月1日 これからカフェ

2018年12月30日 | 日記
 木枯らしがようやく吹き始めた師走に入って早々走り始めたのは母たちか・・・。

「これからはカフェ」(ママカッションの第2弾?)賑やかな活発な議論でした。こういう場が次の保護者会を創っていくのでは・・・と実感。すぐに満場一致の結論が出るわけではないけれども、それぞれの想いと理由を発露しながら、今の課題、今後の予想される課題を出し合い、どうしようか?対話的に知恵を絞っている姿が素晴らしい(国会の議論よりもよほど民主主義的かもねえ・・・。それを側面からサポートしたおやじ達のチームワークにも拍手。男女協働参画ってこういうことではなかろうか?)。今後は、やってみてまた不都合があればやり直す、「やってみなくちゃわからない」の木の花スピリット、トライアルアンドエラーの原則で、保護者会のこれからを試行錯誤で作っていければいいねえ・・・。

 木の花保護者会は、明治の開園当初は「母の会」としてスタートしていますが、今の保護者会としての自立性と自主性の土台は、少子化とドーナツ化で園児数が減って閉園の危機に見舞われた昭和後半に園をなんとかしようと立ち上がった母たちの力が源流に・・・。遊具を購入するためにバザーを立ち上げたり(木の花祭りのきっかけ)、理事長と交渉して給食を取り入れ(外注給食の始まり)、親たちで給食をったり(保護者会クッキングのきっかけ)、お泊り保育を親たちのお手伝いではじめてみたり、園庭に畑を作ったり、郊外の芋畑を探してきて芋ほり遠足を企画したり々・・・。木の花祭り、祖父母の会、クリスマス会、お茶のお稽古、誕生会等々、今ある行事はこの当時の母たちの「手伝うよ」という働きかけと協力で始まったそうです。
 当初は役員さんがすべて中心になってやっていたものから、バザー委員やクッキング委員、畑係など分担して行うようになってきた経緯があり、その時々の状況に応じての新規係りなども(アルバム、謝恩会等々)その都度作られ、また必要度合いが薄れてなくしてきたものもあります(リサイクル委員など)。今回の保護者会役員さんたちからの、夕涼み会係、発表会係等の提案は多様な保護者が分担できるように・・・という巨視的に見るとこれまでの流れなのかも・・・・。

 木の花の年間の園行事は保護者会との協力のもとに創り上げられるものも多く、同時に、ボランティアなど園が要請する保護者への協力依頼の取り組み、保育活動も色々。幼児期は体験を通じた「学習」の時期なので、インフォーマル(非公式、家庭や地域などの私的領域)な情報、刺激も子どもたちの学びにつながることが多い(家庭から持ち込まれるモノ、ひと、事。例えば頂いた柿で干し柿つくりをしたり、父レクの燻製が木の花祭りのお店屋さんの題材になったり等)。教科書ではない環境教育としての幼児期と小学校以降との教育プログラムとの大きな差異でもあります。

 柔らかく、しなやかに、そしておおらかに・・・・。母たち、おやじたちの営みが子どもたちに響きますように・・・。

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