そういうわけでね、今日、本屋さんで雑誌をばらばら立ち読みしていたのですよ、
そしたらね、
「ゆっくり話すと好感度大!男の人はゆっくりと話す女の子に安らぎを覚えます!
ジョークも、始めはついてゆけずにわからない顔をしていて、そのあと、みんなが次の話題に移ったときにも一人でくすくす笑うような人、そんな人がもてます!」
という記事が目に入って、イカサマは「おお!」と苦い記憶を思いましたよ。
だってね、イカサマにはゆっくり、とてもやさしい声でお話しするお友達がいて、
そのゆっくりな話し方に憧れていたからなのですよ。。。
「やさしい声、それはハードボイルドなオレが逆立ちしてもできないであろう、しかし、
ゆっくり話す、これはいつかやってみたい。」
そう思っていたのですよ。
それでね、ある日、友達とデート(まあ一応あれもデートの内だろう!)することがあったのです。そして、その友達と銀器コレクションなるものをなぜか見る羽目になってですね、銀器に見入る友達の横でこっちは勝手に「銀器のフォーク。。。それは磨く人を雇える人だけが持てるゼータク品、嗚呼、オレもそんなもの持てる身分になってみたい、そしてそんなフォークを使うようになった暁には。。。」と、銀器のフォークを使う自分の姿を想像して喜んでいたわけです。「ああそんなことになったときには、ゆっくり、おっとりとしゃべったりして、『イカサマさんて、本当にステキねえ』なんて言われるようになってしまうのだわ。。。ぽわんぽわんぽわん」
そのとき友達がなんか言ったのですよ。「おい、アヤ、大丈夫か。なんか目つきがおかしいぞ」とかなんとかね。友達は私の妄想癖にはもう慣れっこなのですよ。それでね、マダム・イカサマは言ったのです。「こういうの、憧れなのよ。。。こういう銀器の食器を使っておもてなしとかしちゃうとね、お客が聞くのよね、あら、銀のフォーク、お手入れが大変でしょ、そしたら言うのよ、『うん。。。。でも。。。。自分で磨かないから。。。。よくわからないけれど。。。。。いつもお手伝いさんが。。。。磨いてくれるの。。。。』ってね」
すると友達が一言。
「。。。なにその、バカになったみたいな話し方は?」
え!バ、バカ?
「ち、ちがうでしょ!」
「ちがうって、何が?」
「これは、上流階級の話し方なのよ!ゆっくり、やさしい声で話す、これは上流階級の印籠!上流階級のニイヅマなのよ私は!」
「は。。。ニイヅマ???上流階級のニイヅマはみんなそんな バカ みたいな話し方なのか?」
それでわかりました。
これは男を選ぶのだよ、ゆっくりしゃべるということが好印象になるためには!
なんだかよくわからんけれど、私の友達にはですよ、単なる「バカ」印象だったのです。
だからananの言うことは少なくとも100%真とは言えないのですよ。
しかし待て。。。それはやったのがこのオレだったからいけなかったのか。。。
そういえば、いとこの結婚式の写真にフィーバーして
「ステキだわ!私も結婚式のために今から爽やかな笑顔、練習しておかなくちゃね!」と「爽やかな笑顔」を家族に振りまいたときにも、家族の反応は、
「なに、そのバカみたいな顔は?」
だったですよ!(了)
そしたらね、
「ゆっくり話すと好感度大!男の人はゆっくりと話す女の子に安らぎを覚えます!
ジョークも、始めはついてゆけずにわからない顔をしていて、そのあと、みんなが次の話題に移ったときにも一人でくすくす笑うような人、そんな人がもてます!」
という記事が目に入って、イカサマは「おお!」と苦い記憶を思いましたよ。
だってね、イカサマにはゆっくり、とてもやさしい声でお話しするお友達がいて、
そのゆっくりな話し方に憧れていたからなのですよ。。。
「やさしい声、それはハードボイルドなオレが逆立ちしてもできないであろう、しかし、
ゆっくり話す、これはいつかやってみたい。」
そう思っていたのですよ。
それでね、ある日、友達とデート(まあ一応あれもデートの内だろう!)することがあったのです。そして、その友達と銀器コレクションなるものをなぜか見る羽目になってですね、銀器に見入る友達の横でこっちは勝手に「銀器のフォーク。。。それは磨く人を雇える人だけが持てるゼータク品、嗚呼、オレもそんなもの持てる身分になってみたい、そしてそんなフォークを使うようになった暁には。。。」と、銀器のフォークを使う自分の姿を想像して喜んでいたわけです。「ああそんなことになったときには、ゆっくり、おっとりとしゃべったりして、『イカサマさんて、本当にステキねえ』なんて言われるようになってしまうのだわ。。。ぽわんぽわんぽわん」
そのとき友達がなんか言ったのですよ。「おい、アヤ、大丈夫か。なんか目つきがおかしいぞ」とかなんとかね。友達は私の妄想癖にはもう慣れっこなのですよ。それでね、マダム・イカサマは言ったのです。「こういうの、憧れなのよ。。。こういう銀器の食器を使っておもてなしとかしちゃうとね、お客が聞くのよね、あら、銀のフォーク、お手入れが大変でしょ、そしたら言うのよ、『うん。。。。でも。。。。自分で磨かないから。。。。よくわからないけれど。。。。。いつもお手伝いさんが。。。。磨いてくれるの。。。。』ってね」
すると友達が一言。
「。。。なにその、バカになったみたいな話し方は?」
え!バ、バカ?
「ち、ちがうでしょ!」
「ちがうって、何が?」
「これは、上流階級の話し方なのよ!ゆっくり、やさしい声で話す、これは上流階級の印籠!上流階級のニイヅマなのよ私は!」
「は。。。ニイヅマ???上流階級のニイヅマはみんなそんな バカ みたいな話し方なのか?」
それでわかりました。
これは男を選ぶのだよ、ゆっくりしゃべるということが好印象になるためには!
なんだかよくわからんけれど、私の友達にはですよ、単なる「バカ」印象だったのです。
だからananの言うことは少なくとも100%真とは言えないのですよ。
しかし待て。。。それはやったのがこのオレだったからいけなかったのか。。。
そういえば、いとこの結婚式の写真にフィーバーして
「ステキだわ!私も結婚式のために今から爽やかな笑顔、練習しておかなくちゃね!」と「爽やかな笑顔」を家族に振りまいたときにも、家族の反応は、
「なに、そのバカみたいな顔は?」
だったですよ!(了)