●前回の予告で、28話のサブタイトルが「残る命 散る命」だということがわかった時から、おそらくはメインキャラの誰か・・・それも複数名が死ぬんだろうなとは思っていました。
ストーリーも中盤から後半に差し掛かってきたことですし、ここいらで1度、ドラマチックな死亡シーンをいくつか見せておく必要もあったのでしょう。
戦争を描いた作品ですし、メインキャラが何人か死ぬのは当然のことで、それ自体は私としては全く抵抗がありません。
・・・けれど。
こと「ガンダムSEED」に関しては、この死亡シーンは、「不安要素」以外の何物でもないのです。
例えば、前作のニコルの場合。
数週前から、アスランとの会話が増えたり「戦う理由」を話してみたりと、着々と死亡フラグを立ち上げていった彼ですが、いざ訪れた死亡シーンは、なんともあっけないものでした。
直接アスランの盾になったのなら、ベタかもしれませんが、それなりにお涙頂戴のシーンになったでしょう。
ところが実際は、ピンチのアスランを助けるために、ミラージュコロイドで姿を隠して背後から近付いたにも関わらず、何故か不意打ちの直前に叫びながら姿を現したところをキラにあっけなく反撃され、母さんとピアノに思いを馳せながら散ってしまいました。
「何か短調なピアノ曲をバックに流せば、とりあえず泣けるだろう」とサンラ○ズが考えたのかどうかはわかりませんが、せっかくの中盤での主要キャラ死亡シーンを、こんな勿体のない使い方にしてしまうのは許し難いものがあります。
また後半では、ウズミ氏の心中シーン・ナタルさんやムウさんの戦死シーンなど、なかなかグッとくるシーンがあったものの、旧連合軍3人組の死亡シーンは実に悲惨でした。
何が悲惨って、「どうやって死んだかイマイチよく覚えていない」ということがとにかく哀れです。
(一応、「結城比呂の演技は最期まで凄かった」ことと、「イザークの奇跡の名誉挽回に貢献」したことだけは覚えています)
最近では西川ハイネさんがお亡くなりになりましたが・・・彼に関しては、特にコメントの仕様もありません。
別に、「シェリス(スクライド)のように、文字通り心と体を大切な人に捧げて死ね」とか、「楯(舞HIME)のように三角関係の縺れの結果、本当に好きな人と気持ちが通じ合い唇を重ねた瞬間消滅してみせろ」と無茶を言っているわけではないのですよ。
ただ、不謹慎な言い方かもしれませんが、せっかくの死亡シーンなんですから、ぜひとも「盛り上がり」を見せていただきたいと私は思うのです。
さて。
それでは、種デス第28話でお亡くなりになったメインキャラクター(アウル・トダカ一佐)の死亡シーンについて、それぞれ感想を述べていきましょう。
●まず、アウル死亡シーンについて。
アウルと言えば、以前(EDITEDの感想時)、「私の独断と偏見による種デスのキャラクター紹介」において
「お前は死ねよ!」の「お前」が「自分」にならないと良いね!
「水中の毒舌パイロット」 アウル・ニーダ
と紹介したことがあるのですが、全くシャレにならない事態となってしまいました。
ほんとに死んじゃったよ・・・しかも水中で・・・
まぁ、連合3人組の中で誰かが死ぬとしたら、間違いなくアウルが一番最初だろうなとは思っていましたが。
ステラは(多分)ヒロインなのでこんな中盤に死ねないでしょうし、オクレ兄さんがいなくなったら誰が強化人間をまとめるんだって話になってしまいますし。
けれど。
それにしても、アウルの死はあまりにも呆気なさすぎました。
彼にはまだ、ロドニアの研究所を絡めた何らかのイベントが待っているのだとばかり・・・
それがまさか、こんなにもあっさりと。
しかも、ブチギレて種割れしたシンの八つ当たりに巻き込まれたような形でお亡くなりになってしまったような気がします。
せっかくアウルは、シンのことを「いい加減見飽きてんだよ、その顔!!」と、大して活躍もしていないのに顔を見飽きるほど覚えてくれていたというのに。
●続いてトダカ一佐。
公式ホームページのキャラクター紹介にすら名前が載っていない彼の死を、「メインキャラの死」と位置付けるのはどうなんだと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私の中では、彼は間違いなく「メインキャラクター」でした。そして、私の好きなキャラクターでもありました。
なので、今回の彼の死は、理解しつつも正直ショックです。
「種デス最後の良心」だったのに・・・。
ただ、アウルと比べればかなり丁寧に作りこまれた上での戦死でした。
サンラ○ズの間でも、オヤジブームが巻き起こってたりするのでしょうか。
トダカ一佐の死は、ストーリー的にはウズミ氏の焼き回しを図ったものだと思われます。
意志を受け継ぐものへ未来を託し、全ての責任をその身に背負いながら死ぬ・・・
同じ悲劇を、オーブは再び繰り返してしまいました。
オーブがオーブであるが故に起こってしまった二つの悲劇。
以前も、そして今回も、それを止められず、ただ泣くことしかできなかったカガリは、責められるべきなのでしょうか。
けれど、トダカ一佐個人の話では、先週の感想でも書いた通り、
―――彼がユウナから開放され、自分の本当の意志を貫くことができる日が来ることを祈ります―――
が叶えられたと思えば、彼自身が死んでしまったとしても、託された光がきっと何らかの新しい道を開いてくれることでしょう。
そしてその道を、トダカ一佐が一番想っていたであろうカガリに歩いてもらえれば良いなと思いました。
●それではここで、上記二名を手に掛けたあの人のコーナーへいってみましょう。
<主人公・シンの「活躍報告~」!!>
今週のシンは、今までの鬱憤を晴らすかのように最初から最期まで大暴れ!
(※ここで注意していただきたいのは、「大活躍」ではなく「大暴れ」だったという点です)
28話のシンの行動をまとめると、以下の通りです・・・
・カガリにブチギレ
↓
よほどシンは綺麗事が嫌いらしい
・種割れ
↓
ここ最近の種割れはキラばかりだったので、久々!
・対アウル戦勝利
↓
ステラのことがあったため、シンに彼を討つことへの迷いが生じるかと思ったのですが、少し思い出した程度で、特にためらいを感じた様子はありませんでした。
・アスランとキラの会話に微妙に反応
↓
これ、会話聞こえてるのか?
・トダカ一佐をオーブ艦タケミカズチともに真っ二つ
↓
「敵に回るって言うんなら、今度が俺が滅ぼしてやる!こんな国っ!!!」を有言実行してしまった・・・
それにしても、オーブ艦を一刀両断したときのシンの表情は、凄まじいものがありましたね。
お世辞にも「主人公の顔」と呼べるものではありませんでした。
一言で言うと「悪」。
「怖い」というよりも「悪い」顔をしていました。
邪悪さのようなものが滲み出ています。
この顔だけでも十分「鬼」と呼ばれるのにふさわしいと言うのに、加えてさらに、トダカ一佐を殺してしまう直前にわざわざ過去の映像を挟んでみる辺り、制作者ぐるみでシンを悪者に仕立て上げようとしているとしか思えません。
いよいよ本格的に、主人公の座が危うくなるか、シン?!
・
・
・
いえ。
一概にそうとは言い切れません。
最近の漫画・アニメ界では、「とても主人公とは思えない性格の主人公」・「とても主人公とは思えない表情をする主人公」が溢れ返っています。
「主人公=格好良いヒーロー」が定説な少年漫画ですら、死んだ魚のような目をした主人公や、物事を絶望的にしか捉えられなず常に自殺願望を抱いている主人公、そしてシンに負けず劣らず悪い顔で死のノートに名前を書き続ける主人公etc.がいるではないですか。
彼らは皆、主人公らしくないキャラクターを逆に活かし、新たな主人公の定型として漫画界に君臨しつつあるのです。
ですからシンも、せっかくあれほど鬼のような表情を習得したのですから、それを活かし、ラスボス的存在になって、自由の名のもと(キラ)と正義の名のもと(アスラン)に成敗され、華々しく散ってみれば良いと思います。
ラスボスになった主人公として、一生語り継がれるのではないでしょうか。
●一端ここで感想を切ります。
キラについてはその2にて!
ストーリーも中盤から後半に差し掛かってきたことですし、ここいらで1度、ドラマチックな死亡シーンをいくつか見せておく必要もあったのでしょう。
戦争を描いた作品ですし、メインキャラが何人か死ぬのは当然のことで、それ自体は私としては全く抵抗がありません。
・・・けれど。
こと「ガンダムSEED」に関しては、この死亡シーンは、「不安要素」以外の何物でもないのです。
例えば、前作のニコルの場合。
数週前から、アスランとの会話が増えたり「戦う理由」を話してみたりと、着々と死亡フラグを立ち上げていった彼ですが、いざ訪れた死亡シーンは、なんともあっけないものでした。
直接アスランの盾になったのなら、ベタかもしれませんが、それなりにお涙頂戴のシーンになったでしょう。
ところが実際は、ピンチのアスランを助けるために、ミラージュコロイドで姿を隠して背後から近付いたにも関わらず、何故か不意打ちの直前に叫びながら姿を現したところをキラにあっけなく反撃され、母さんとピアノに思いを馳せながら散ってしまいました。
「何か短調なピアノ曲をバックに流せば、とりあえず泣けるだろう」とサンラ○ズが考えたのかどうかはわかりませんが、せっかくの中盤での主要キャラ死亡シーンを、こんな勿体のない使い方にしてしまうのは許し難いものがあります。
また後半では、ウズミ氏の心中シーン・ナタルさんやムウさんの戦死シーンなど、なかなかグッとくるシーンがあったものの、旧連合軍3人組の死亡シーンは実に悲惨でした。
何が悲惨って、「どうやって死んだかイマイチよく覚えていない」ということがとにかく哀れです。
(一応、「結城比呂の演技は最期まで凄かった」ことと、「イザークの奇跡の名誉挽回に貢献」したことだけは覚えています)
最近では西川ハイネさんがお亡くなりになりましたが・・・彼に関しては、特にコメントの仕様もありません。
別に、「シェリス(スクライド)のように、文字通り心と体を大切な人に捧げて死ね」とか、「楯(舞HIME)のように三角関係の縺れの結果、本当に好きな人と気持ちが通じ合い唇を重ねた瞬間消滅してみせろ」と無茶を言っているわけではないのですよ。
ただ、不謹慎な言い方かもしれませんが、せっかくの死亡シーンなんですから、ぜひとも「盛り上がり」を見せていただきたいと私は思うのです。
さて。
それでは、種デス第28話でお亡くなりになったメインキャラクター(アウル・トダカ一佐)の死亡シーンについて、それぞれ感想を述べていきましょう。
●まず、アウル死亡シーンについて。
アウルと言えば、以前(EDITEDの感想時)、「私の独断と偏見による種デスのキャラクター紹介」において
「お前は死ねよ!」の「お前」が「自分」にならないと良いね!
「水中の毒舌パイロット」 アウル・ニーダ
と紹介したことがあるのですが、全くシャレにならない事態となってしまいました。
ほんとに死んじゃったよ・・・しかも水中で・・・
まぁ、連合3人組の中で誰かが死ぬとしたら、間違いなくアウルが一番最初だろうなとは思っていましたが。
ステラは(多分)ヒロインなのでこんな中盤に死ねないでしょうし、オクレ兄さんがいなくなったら誰が強化人間をまとめるんだって話になってしまいますし。
けれど。
それにしても、アウルの死はあまりにも呆気なさすぎました。
彼にはまだ、ロドニアの研究所を絡めた何らかのイベントが待っているのだとばかり・・・
それがまさか、こんなにもあっさりと。
しかも、ブチギレて種割れしたシンの八つ当たりに巻き込まれたような形でお亡くなりになってしまったような気がします。
せっかくアウルは、シンのことを「いい加減見飽きてんだよ、その顔!!」と、大して活躍もしていないのに顔を見飽きるほど覚えてくれていたというのに。
●続いてトダカ一佐。
公式ホームページのキャラクター紹介にすら名前が載っていない彼の死を、「メインキャラの死」と位置付けるのはどうなんだと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私の中では、彼は間違いなく「メインキャラクター」でした。そして、私の好きなキャラクターでもありました。
なので、今回の彼の死は、理解しつつも正直ショックです。
「種デス最後の良心」だったのに・・・。
ただ、アウルと比べればかなり丁寧に作りこまれた上での戦死でした。
サンラ○ズの間でも、オヤジブームが巻き起こってたりするのでしょうか。
トダカ一佐の死は、ストーリー的にはウズミ氏の焼き回しを図ったものだと思われます。
意志を受け継ぐものへ未来を託し、全ての責任をその身に背負いながら死ぬ・・・
同じ悲劇を、オーブは再び繰り返してしまいました。
オーブがオーブであるが故に起こってしまった二つの悲劇。
以前も、そして今回も、それを止められず、ただ泣くことしかできなかったカガリは、責められるべきなのでしょうか。
けれど、トダカ一佐個人の話では、先週の感想でも書いた通り、
―――彼がユウナから開放され、自分の本当の意志を貫くことができる日が来ることを祈ります―――
が叶えられたと思えば、彼自身が死んでしまったとしても、託された光がきっと何らかの新しい道を開いてくれることでしょう。
そしてその道を、トダカ一佐が一番想っていたであろうカガリに歩いてもらえれば良いなと思いました。
●それではここで、上記二名を手に掛けたあの人のコーナーへいってみましょう。
<主人公・シンの「活躍報告~」!!>
今週のシンは、今までの鬱憤を晴らすかのように最初から最期まで大暴れ!
(※ここで注意していただきたいのは、「大活躍」ではなく「大暴れ」だったという点です)
28話のシンの行動をまとめると、以下の通りです・・・
・カガリにブチギレ
↓
よほどシンは綺麗事が嫌いらしい
・種割れ
↓
ここ最近の種割れはキラばかりだったので、久々!
・対アウル戦勝利
↓
ステラのことがあったため、シンに彼を討つことへの迷いが生じるかと思ったのですが、少し思い出した程度で、特にためらいを感じた様子はありませんでした。
・アスランとキラの会話に微妙に反応
↓
これ、会話聞こえてるのか?
・トダカ一佐をオーブ艦タケミカズチともに真っ二つ
↓
「敵に回るって言うんなら、今度が俺が滅ぼしてやる!こんな国っ!!!」を有言実行してしまった・・・
それにしても、オーブ艦を一刀両断したときのシンの表情は、凄まじいものがありましたね。
お世辞にも「主人公の顔」と呼べるものではありませんでした。
一言で言うと「悪」。
「怖い」というよりも「悪い」顔をしていました。
邪悪さのようなものが滲み出ています。
この顔だけでも十分「鬼」と呼ばれるのにふさわしいと言うのに、加えてさらに、トダカ一佐を殺してしまう直前にわざわざ過去の映像を挟んでみる辺り、制作者ぐるみでシンを悪者に仕立て上げようとしているとしか思えません。
いよいよ本格的に、主人公の座が危うくなるか、シン?!
・
・
・
いえ。
一概にそうとは言い切れません。
最近の漫画・アニメ界では、「とても主人公とは思えない性格の主人公」・「とても主人公とは思えない表情をする主人公」が溢れ返っています。
「主人公=格好良いヒーロー」が定説な少年漫画ですら、死んだ魚のような目をした主人公や、物事を絶望的にしか捉えられなず常に自殺願望を抱いている主人公、そしてシンに負けず劣らず悪い顔で死のノートに名前を書き続ける主人公etc.がいるではないですか。
彼らは皆、主人公らしくないキャラクターを逆に活かし、新たな主人公の定型として漫画界に君臨しつつあるのです。
ですからシンも、せっかくあれほど鬼のような表情を習得したのですから、それを活かし、ラスボス的存在になって、自由の名のもと(キラ)と正義の名のもと(アスラン)に成敗され、華々しく散ってみれば良いと思います。
ラスボスになった主人公として、一生語り継がれるのではないでしょうか。
●一端ここで感想を切ります。
キラについてはその2にて!
ところで、死んだ魚の目をした主人公って、ジャ○プの萬屋さんですか?物事を絶望的にって、マガジ○の彼ですか?なんかもう、それだけが気になって気になって!!
いえ、気のせいならいいんです。
そして、毎週(?)更新楽しみにしてます。がんばって追いついてください!
カガリへの暴言以外、影が薄いと言われ続けたシンですが、最近はステラを助けようと必死に頑張ったり、ミネルバを守って獅子奮迅の大活躍と、まるで主人公のようです。(普段目立たないキャラが活躍すると・・・)
そして、知らなかったとは言え、恩人であるトダカ一佐への所業・・・。
何か、嫌なフラグが立っていませんか?
ラスボス化ならまだしも、「最終回に登場しない主人公」になるのでは、と不安なこの頃です。
こちらの方へも遊びに来ていただいて、しかもコメントをくださってありがとうごあいますvv
がんばって感想追いつきますね!
死んだ魚の目をした主人公と、物事を絶望的にしか考えられない主人公の正体は、金色の魔王さんがお考えになられた二方でご名答です。
こういったパロネタは、わかる方からいらっしゃるかどうか不安な中書いているので、わかってくださるととても嬉しいですv
しかも、よろず屋はともかく、マガ○ンのあの先生までおわかりいただけるとは!!(驚)
両方とも私が最近愛読している漫画です。
29話はともかく、それ以外では今までに無い活躍を見せているシン。
「それまであまり出番の無かった人が、突然活躍したり良いことを言ったりすると、近いうちに死ぬ」というセオリーが種でも通用するのなら、今のシンには完璧死亡フラグが立っていることになりますね・・・。
まぁでも、もし本当にシンが3クールで死ぬようなことがあれば、ある意味サンラ●ズは凄いなと思います(笑)
はてさて、シンの命運やいかに?