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gallery AXIS 6917

ギャラリーアクシス6917の近況いろいろご報告します!

オシッサマ 登場

2013年10月25日 | 展示
福井市本堂町のお祭りオシッサマのお渡り

旗揚げが早朝より始まります



この大きな旗に吊る下げられた可愛い猿
何故猿なのかは分かりませんが



いよいよオシッサマが出陣の用意をされています


地元の子供たちも待ち受けてる


オシッサマが落とした和紙ー御幣はお財布に入れておくとお金が貯まるという
言い伝えがあり、みんなそれを持って”やったね!”



ちょっとオジャマですが、我が13代は名入り提灯を持って撮影
しかしオシッサマの鼻の孔と大きさがそっくりなのには
DNAを感じぜすにはいられません


夜のお祭りが始まりオシッサマものっしのっしと進んでいます


お招きした福井市美術館の石堂さんと、福田大学の西端さん


参加したくてしょうがない福井大学、湊先生のご長男


こちらはオシッサマが神社に入り、その後新米の振る舞いがありましたが、
握られたご飯を持つ手に大勢がしがみ付いて取り合います


中々に内容が濃いお祭りで、分かり易くご紹介できないのが
残念です

ですがここオシッサマのお祭りは、人寄せのためのお祭りではなく
地元の人のためのお祭りで行われているのに
とても純粋なものを感じました





地元のお祭り

2013年10月20日 | 展示
gallery AXIS 6917のある福井市本堂町のお祭りは
オシッサマと呼ばれる神様のお祭りです
その昔、現在の西安居地区に獅子が現れ男の子を食べてしまっていたので、
村人は年に一度自ら進んで男の子を一人差し出したという謂れがあります
その差し出した家が今に伝わっていて
お獅子が家々にお礼参りするという、言い伝えのお祭りです

男の子を食べるとか、どこの家から人身御供を出したとか
お祭りとしては”感謝祭”のような明るい雰囲気ではないようです
我が13代が子供の頃は、男の子だけのお祭りで
女の子は引く綱にも触れられなかったとか
今では少子化と男女平等参加の理念に基づき(と、私は思いたい)
男の子と同じように女の子も参加できます

今日は前夜祭に当たる
お獅子の髪の毛を作る行事の写真をupしました
これは2年に1回越前和紙の職人に注文して紙を漉いてもらい
毎年新たな髪の毛を作ってオシッサマに取り付けます
その時前回の髪の毛を取ることなく
どんどん継ぎ足していくので
自然に髪が抜けるにまかせ、オシッサマの頭の重さは
何と60キロにも及ぶというヘビーな頭です


オシッサマを担ぐ任務(?)を代々受け継いでいる4つの家が
毎年、順に役が回ってきて
担当の家で髪の毛を切るというか作るというか、
厚い和紙を何枚も何枚も重ね切りして紙垂を作り
藁で紐を編み、それに紙垂を付けて御幣にします




担当の家に近所の子供や大人が集まって儀式の紙切りを見つめています






厚い和紙が重ねて切れる優れもの、専門の包丁がありますが、それでも
終わるころになるとかなりの労働です


祭りの主催者(長老というには若すぎ)が藁で縄を綯っています


ちょっと見えづらいのですが、藁のけばけばを火を付けて滑らかにしています


まずはオシッサマ行事の第一関門をやり抜け、ほっとした主催者


今年のオシッサマの毛髪が決まりました

次回はお祭りの様子をupいたします


夜叉が池

2013年10月04日 | 展示
先日の休廊日に福井県と岐阜県境にある
夜叉が池に登ってきました
高さはそれほどない(1000mを少し越したくらい)ですが
地元の多くの方から、とても綺麗な所だからと聞かされていたので
私は福井に来て初めての”山”に行くことにしました

私は10年くらい前まではそこそこ真面目に山行していたのですが
最近は全くと言ってよいほど
また13代は山登りが大嫌いというトラウマの持ち主ですので
お互い頼りにならないのは勿論です


夜叉が池は我が家から車で1時間20分くらいですが
最寄駅今庄からは車で30分
30分と言っても殆ど対向車もないような道をくねくねと登っていき
TVの取材になるような過疎をいくつか越していきます


平日ということもあり登山口に着いても誰も見当たらず
ゆっくりと歩を進め1キロも行くと
耳には快い滝からの轟音
しかし内心は13代が文句を言いだすのではないかとヒヤヒヤ

景色が良いのか気分が良いのか
13代の登りの嘆き節を聞くこともなく
目指す夜叉が池に到着
しかしその池の美しい事といったら!


池はその名の通り、湖というには小さ過ぎ溜め池のような人工物でもなく
自然に出来た池のようですが、何故あんなに透明度が高いのでしょうか


池には何とあの”サンショウウオ”がいっぱい
彼らの天国と言ってもいいくらい沢山います
サンショウウオの子供は一見オタマジャクシそっくりで
13代はてっきりカエルの子供と思っていましたが
途中岐阜県側から登ってきた上級者に
「あれはサンショウウオの子供ですよ、オタマジャクシとよく似ているんですが
 あんなにオタマジャクシがいたら周りはカエルだらけでしょう」と言われ納得していました



日野川の滝は水量も多く上流に人家もないせいか澄み切っていました


ただこの夜叉が池には日本でここだけという
ヤシャガイケ ゲンゴロウが生息しているそうです
絶滅危惧種に指定され環境保護が謳われていますが
どのくらい命を続けることができるのでしょうか?

そしてトラウマを抱えた13代でしたが、
今度の山行ではその強迫観念を払しょくするほどの
新しい風が吹いたようです
夜叉が池も良かったけど、次は知らない山に行きたい、と
思いもよらぬ発言をしておりました

BaumkotterとTakatsudo作品ご紹介の3

2013年10月02日 | 展示
本日はBaumkotterとTakatsudoの作品ご紹介最後です

Baumkotter


こちらは65.7x37.5cm.のキャンバスにオイルスティックで制作された作品です
始めにご紹介した作品と同じタイプのものです

さてこちらの作品も下地にいろんな色があるようで
作品を斜めから見ると下地にある色がいくらか透けて見えます
前回の緑一色といい、今回のベージュ一色からは
感情的な動きや揺らぎといったものは
微塵も感じられません
ですが、不思議と色の持つ”力”或いは”温度”というものが
伝わってくるようです
中学の頃だったでしょうか、色には温度があるといったようなことを
学習した記憶がありますが
彼らミニマルアートの作家は
最小限の要素で最大限の表現を試みますが、
いかがお感じでしょうか?


そして高津戸優子の作品は私が初めて見た彼女の作品です


60.5x70cm. キャンバスに油彩
画面には芋虫のような人(?)と押しくら饅頭をしているような集団が
描かれています
このような作品を見ていると
絵画や美術について学んだ技術や歴史は
あまり役に立っていないような気がします
ただそのままに受け取れば良いのだな、と
思わざるを得ません


手法の全く違った二人の作品をご紹介する
今回の展覧会、
今週の日曜までとなりました
ご興味のある方は少ない日数ですが
ご来廊ください