蒼猫絵日記
猫耳とエルリック兄弟とミクと塊魂(女体化)な絵日記。
 



>神様! 千花ちゃんの怪我を治して下さい

>中学に進学し、新たな環境の中で四苦八苦する六花。一方、公演での大怪我から無事回復に向かっていると思われた千花だが……。

読んでいる最中、どんどん次が気になってドキドキが止まりませんでした。
バレエだけでなく、六花の成長に従って色恋の話も織り込まれてくる。主人公の日常も自然に物語性を帯びており、読む者を飽きさせないままに親近感が湧いてきます。
数々の名バレエ漫画を生み出してきた作者ならではのバレエを愛する姿勢がはっきりと感じられ、またこの作品だけでも今までと現在のバレエの姿を、そして未来を感じることができるのです。
絵柄のシンプルさも、単に荒いだけでなく、所々にあるコミカルな表現と相まり場面の緩急となって読む者をがっしりとつかみます。

うーん、凄い。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




>「心まで、描くの・・・。」
>寡作の天才画家フェルメールの一枚の名画に秘められた至高の愛の物語。


静かにたたずむ闇が、透明な光を感じさせる。
アトリエの窓から降り注ぐ陽光。真珠のなまめかしい光沢。
あらゆる場面が絵画的であり、本来描く側であるはずの画家でさえもが絵としてふさわしい。

静寂の中、錯綜する人物の思い。
背を向けたまま触れ合う手と手は、恋に惹かれて離せない。
許されぬ恋に行き場を無くした恋慕が、ゆっくりと人々を狂わせる。



光の余韻は、美しすぎて切ない。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )