>「心まで、描くの・・・。」
>寡作の天才画家フェルメールの一枚の名画に秘められた至高の愛の物語。
静かにたたずむ闇が、透明な光を感じさせる。
アトリエの窓から降り注ぐ陽光。真珠のなまめかしい光沢。
あらゆる場面が絵画的であり、本来描く側であるはずの画家でさえもが絵としてふさわしい。
静寂の中、錯綜する人物の思い。
背を向けたまま触れ合う手と手は、恋に惹かれて離せない。
許されぬ恋に行き場を無くした恋慕が、ゆっくりと人々を狂わせる。
光の余韻は、美しすぎて切ない。
| Trackback ( 0 )
|