
前回の投稿の続き
すぐに書くつもりが、とうとうひと月以上も経過してしまい申し訳ありませんでした
新型コロナ禍の中
仕事で滞在していたSpainカナリア諸島のLas Palmasから
慌てて本土に渡るフェリーに乗り込み
アフリカ モロッコ沖を北上して約45時間後
ほぼ定刻通りにAndalcia のHuelvaに到着
とりあえず船に乗って本土まで辿り着けたらいいやと
大雑把な性格のため先々まで考えずにいたのですが
到着直前になって、市街地までどうやって行ったらいいんだろうかと
Google Mapで調べてみると
フェリー埠頭は市街地から相当離れた工業地帯にあって
どうやら公共交通機関はなさそうな感じ
経路を調べてみると 徒歩では大きく迂回するルートしかなく
距離にして39kmの表示
徒歩8時間ってあるけど・・・時速5キロで40km歩ける訳ないだろ
Lockdownされててバスや鉄道
が動いているかもわからず
いざとなったらフェリー会社の埠頭の担当者に交渉して送ってもらうか
車で乗船していたお客にヒッチハイクするしかないか と
腹をくくって下船口に行ってみると徒歩客は埠頭まで誘導してくれて
そこに無料の連絡バスが停まってました~
フェリー埠頭のゲートには警察官が検問してましたが
体温を測られることもなく難なく通過
とりあえずバスターミナルに到着してから
Madrid行きの長距離バスがないかなぁと調べてみたところ
やはりその日は運行していないとわかったため
もしかしたら HuelvaからMadrid行きの電車があるかも と
荷物を引き摺りながらトボトボと駅を探し
Lockdownでほぼ無人の街中を歩き
よくやく駅らしき建物を見つけたのですが
最近、新しい駅舎ができて移転してしまった様子
(線路が撤去されてました)
『歩いていける場所なんだろうか』とちょっと不安がよぎったのですが
運よく買い物で外出してた風のオバチャンが歩いていたので
「Donde esta la estacion?」 と尋ねると
『この道をずっと真っすぐ行ったらいいですヨ』と親切に教えてくれちゃいました
そうこうしてようやく駅をみつけて
構内の表示板を眺めてみると・・・
到着する電車も1日に3本しかなくて それもセビージャ発のみ
ありゃ~ と思いつつ 切符売り場に行って『マドリッド行きはないの?』と尋ねると
『明日までないですヨ』だって
そしたらHuelvaで一泊して翌日の電車か夜行バスでMadridに出ようかな?
とも考えたのですが
Hotelがみつかったとしてもスーパーで食材買って過ごすのも面倒だし
また状況が変わってMadridに辿り着けなくなったら大事だなと
実は、船に乗ってる間に、レンタカー借りて
Madridで乗り捨てしようかとも考えたのですが
Andalcia の田舎町からの乗り捨てできるレンタカーが無いうえに
高速道路は警察の検問があって、相当面倒だなと諦めて
Sevillaの空港まで行って飛行機でMadridに出るしかないかなと
またまたバスターミナルまで 誰も歩いていない商店街を抜け
アルハンブラ宮殿のようなタイル貼りのアラビック風の建物を眺めながら
バスターミナルに到着
なんとか約2時間後のSevilla行きのチケットを購入したのですが・・・
Lockdownされて仕事を無くしたアフリカと南米からの出稼ぎ労働者だらけで
運悪く天候がすぐれずに気温10℃以下の待合室で立ったまま過ごし
朝抜きだったので腹ペコでついついスナックのポスターを恨めしく眺め
なんとか高速バスに乗車
Lockdownされてることもあってガラガラの高速をひた走り
約1時間でSevillaのバスターミナルに到着
ここでもMadridまで飛行機にしようか悩んだ末
とりあえず電車の駅に行ってみようとタクシーに乗り込み
Centro近くを通過してSanta Justaに向かったのですが
Lockdownでゴーストタウンとなった街を眺めるのがとっても悲しかったです。
新型コロナ騒ぎがなかったら
闘牛場やスペイン広場、アルカサルを訪ねがら
BAR巡りも楽しむつもりだったのになぁ
んで、到着したSanta Justa(Sevilla中央駅)
こんな状況下では治安維持のためもあって軍も出てるんです
ほとんど軍と警察官ばっかりの駅構内を
大きな荷物をズルズルと引き擦りながらチケット売り場に行ったところ
約1時間後に出発のMadrid行きのAVE (Renfe:スペイン国鉄の新幹線)の
チケットが購入できてビックリ
しばらくして改札が始まり、大喜びして電車に乗り込んだのでした
車両に乗客一人程度のガラガラの車内から
Andalcia らしい牧場や見渡す限り広がるオリーブ農園を眺めながら
約2時間半後
MadridのAtocha駅に到着
感染爆発してたこともあって ここもまたガラガラ
早朝から乗り換えの連続で疲れていたのもあって
とりあえずMadridで泊まろうかな?とホテル予約サイトを使ってみたところ
『Madrid周辺には利用できる施設がありません』との表示
ドッヒャ~、Lockdownされてホテルも休業になっちゃったかぁ
これは何としてもSpainから脱出するしかないなと
帰国するためのチケットを変更しようにも
ネットからも電話も航空会社と連絡が取れずにいたため
空港のカウンターで交渉するしかないと思い
Atochaから空港まで直行することにしちゃいました
チケットがルフトハンザだったためT2(ターミナル2)でしたが
簡単且つ確実に移動できるのは電車だな!と
RenfeでT4に向かいましたが
空港行きの車内もガラガラ
このT4(ターミナル4)
最新のターミナルで基本自国のイベリア航空専用
諸外国の航空会社は古いT1/2/3なので
ターミナル間の無料シャトルバスに乗ってT2に向かいました
これがまたT4だけ約8キロ離れた場所にあるため
バスに15分ほど乗車
そうしてようやくT2に到着してDeaprtureロビーに行き
その日のフライトは深夜の到着便しかないから待つしかないだろうなと諦め半分でいたところ
なんと1時間後に出発のミュンヘン行きがあったため
チケットカウンターが開いていてビックリ
デメ元で 『少しでも早く日本に帰りたいんだけど・・・』と交渉し
カウンターのオネーチャンがたぶんドイツの本社に電話を架けてくれたのですが・・・
さて、いつもながらの行き当たりばったり+ハラハラドキドキの旅
続きは次号で(笑)