春天に 似合ふオリーブ 平和乞ふ
(春の空に戦火の色は合いませんね。)
1950(昭和25)年3月15日に、昭和天皇が香川県・小豆島でオリーブの種をお手撒きされたことにちなんで、オリーブを守る会が記念日に制定しております。
オリーブはギリシャ神話やエジプト神話などにも登場し、古くから世界各地で大切にされており、信仰の対象となっている地域もあるほど重要視されておりました。
加えて、実を絞って得られるオリーブオイルは、人類が手に入れた最初の油とされている他、古くからの多くの宗教で聖油として扱われております。
また、旧約聖書に登場する「ノアの方舟」では、大洪水から逃れた際に放ったハトがオリーブの枝をくわえて戻って来たのを確認したノアは、洪水の水が地上から引き始めたことを知るきっかけになったとされ、ハトとオリーブの枝は平和の象徴として世界的に広く認知されております。
そのことからオリーブは、平和や繁栄のシンボルとされ、地中海をはじめとして世界中で栽培されています。
流線形の葉の形や、輝く銀色の葉や枝が美しく、観賞用の切り花としてのオリーブもとても人気があります。
生命の樹とも呼ばれるオリーブは、多少水切れをしてもしおれることがないくらいに丈夫ですので、花のお手入れになれていない初心者の方にプレゼントするブーケやアレンジにもおすすめです。
近年は、花をいれずに葉物などのグリーンや実物だけでつくるコーディネートが流行っています。
花屋さんでオリーブを見つけたら、さらりと生けてナチュラルに飾りましょう。
グリーンだけを生ける場合は、色があったり柄が描かれていたりする派手さのある花器を選ぶとさみしい印象になりません。
イタリアのオリーブオイルブランドのボトルはアート作品のようなデザインでおすすめです。
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亡き叔母の家にオリーブの鉢植えが置いてありました。
オリーブの葉は緑が落ち着いた色でした。
こんな時代になってしまって、平和の象徴のオリーブを育てて見たくなりました。