トンちゃん日記

トンちゃんのつれづれ日記。今日もいい日でした。

チェックを受けているとき

2008-05-10 | Weblog
船越さんが話していた禅寺での修行僧の話。

修行を受けたい坊さん希望者が、寺に「たのもー、たのもー」と
出向く。目の前に寺の境内を掃除している坊さんがいるのに、
どんなに声をかけてもまったく無視される。
それでもあきらめずに1週間通い続けると、「たのもー」に対し、
今まで無視されていた坊さんに突然「はい、何か御用ですか?」と
声をかけられる。

ビックリしながら、用件を述べると、境内の奥まで案内されるが、
またそこにいる坊さんに同じことをされる。

その繰り返しの後、やっと寺での修行を許され、厳しい厳しい日々を
過ごしていると、ある日、中間管理職のような立場の坊さんに、
「いままで、ようガマンしてがんばった。ご褒美にたばこをやる。
ないしょだから厠へ行ってコッソリ吸ってこい」と声をかけられる。

認めてもらったんや、と喜んで厠でタバコを吸っていると、これまた
突然その中間管理職や先輩たちに、「お前は規律を破って何をやって
るんだー」と水をぶっかけられる。

そんな試されるようなことが続いても、じっと修行を続けていると、
やっとやっとのある日、中間管理職に呼ばれる。
今度はなんや、って思って出向くと、頭を深々と下げられて、
「いままでイジワルしてすまんかった。あんたの本気を確かめていたんや。
これからも修行を続けなさい。」
と言われた、という話。

坊さんは、修行がしたかった。
でも行って見たら「思い通りにはまったく」ならなかった。
「こんなはずじゃなかった」
自分で選んだことなのに、こんなはずじゃなかった。

やりたいことをやっているのに、「こんなはずじゃなかった」と思う
ことに出会ったら。このときこそ、神様がわたしに対してチェックを
入れているときなんだ。私の本気がホンモノか確かめているんだ。

でも船越さんは言っていた。
過去は予定通り。できない宿題はない。

いやなら辞めちゃえばいいし、それでもやっぱり、自分がやりたいと
確認できたらなら、この宿題の意味を考えればいい。

あぁ、簡単な話だな。

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