個人情報的側面から詳細は記載しないが本日ローカル局のCollinsのリニアAMP 30S-1の修理を手伝った。
今更真空管AMPでもあるまいがCollinsのAMPはその出来型や回路からするとH社など他のメーカーの物と比較すると雲泥の差がある。
上がRFデッキと操作部、下は電源回路、コントロール回路など
各扉には「安全スイッチ」が装備されていて扉を開けるとコントロール回路以外の電圧は遮断される
筐体部材は全てアルミだが特殊加工で腐食も無い、緻密な回路設計や耐久性から半世紀近く経過してもなお「名機」と言われる所以だ。
さて、今回の機械は昨年10月に動作品として購入したが、今回使用しようとして高圧が掛からないのではという物
真空管リニアAMPで高圧といえば数千ボルトでもあり、手順を間違えると命を掛けることになる修理なのだ。・・・・未だ命は惜しいHi
なので当局も直接機械に触りたくないので「あれ」「これ」と点検箇所を指示していたのだが靴の底から足の裏を掻くような ジレッタさもあり、指示される方も「そんな訳にならん」と不満も出る。
ふうっ
仕方なく本日出張サービスと相成った。
朝9時過ぎから回路図と首っ引きで回路点検実施、できるだけ高圧回路の測定はしない方針・・・実はツールも無い
全くリレー動作音が全くしないことからコントロール回路と判断
危険防止のためスクリーングリッドとプレート回路のヒューズ3本を取り外して調査開始
回路構成(回路図はHAM Journal No38 P90-91にあります)
整流回路(半波+)-*1--RFドアSW---過負荷遮断SW---電源ドアSW--*3--サーマルリレ(180s)ー--*4--電源OFF-SW(ノーマルON)--*5--電源ON-SW(ノーマルOFF)--*2--高圧コントロールリレー----接地
*1で測定>>整流回路からの電圧は約30Vあり・・・・これでリレーが動くのか?>>>>リレー動作電圧不明なのだが多分24V系列??
念のためリレー巻線の両端に外部DC電源から電圧印加・・・・16V程度で動作音あり>>>>>うむ 30VならOKだ
*2で測定>>ONのボタンを押しても電圧が出ない!
で後は試行錯誤で接続が容易な場所から
*3>>OK
*4>>OK
*5>>OK
あれー*2がダメで*5はOKだから高圧電源ON-SWが動作していないぞ!!
このスィッチが不良だ!!
念のため該当スィッチの両端からリード線を筐体外に取出し
各ヒューズを取付けて電源ON
サーマルリレーが動作しコントロール電圧が出たところでリード線を短絡
「カチッ」>>>リレー動作音とともに高圧表示LAMP点灯
やったぜ!!
ここでお昼のチャージとなりました。
測定場所が狭くて込み入ったところですし感電の危険防止から測定線取付の度に主電源を切りますしサーマルリレーが動作するのを待たなければなりませんので時間の掛かることHi
-----一応トラブル解消----------
実はこの後、「アイドリング電流が流れない」というトラブルがあるのですが
これは大きな勘違いに付き省略
午後13時過ぎに、規定RF出力を確認しました。
良かったぁー。
SWについては、デッキ分解(極めて面倒)が必要なので後刻本人が分解確認、SW後部分にひび割れ(以前の修理痕あり)があったそうです。修理方法が完璧ではなかったようです。
参考
http://www.radiowrench.com/sonic/so02186.html
http://www.youtube.com/watch?v=cAycR53LHWw
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