５月投句分の結果が出ました。
兼題「漂うミズクラゲ」
海月うらがへる青海波の柩へ （人選）
お浄土への道行き水水母光る （並選）
１０年ほど前に、妹とグアム島へ
旅行したことがありました。
オプションでイルカウォッチングを
したのですが、ボートで連れて行って貰った
場所がグアムで最も深いと言われる
海域でした。
サイダーみたいな青い海が
濃い緑色になり、そして濃紫になりました。
「ここ～すごく深いよ～」
ガイドさんの説明を聞きながら
溺れたら上がって来れないなと
背筋が寒～くなりました (;'∀')
竜宮城ってより、あの世って
感じの世界だよねえ。
そんな海の上をイルカが
跳ねまわっていました。
今月もひとつ人選を頂きましたが、
５月は葬儀に参列したこともあり
俳句も死のイメージの強いものに
なりました。
「棺」と「柩」の違いは、
「棺」はご遺体が入っていない状態
「柩」はご遺体の納められた状態のものです。
棺を調べていると、青海波の棺が出て来ました。
「青海波って、縁起の良い柄やけど
悲しみの席に青海波って・・・」
何とも不思議な棺でしたが、とても
美しい意匠で目が釘付けになりました。
海月、海、柩、青海波
お浄土への道行きは
碧く光っているのかもしれませんね。
海月うらがへる青海波の柩へ 翡翠
海月 夏の季語
