ATARI MUSIC STUDIO

ピアノを中心に様々な曲を編曲・演奏します。ブログでは音楽関係のつぶやきを中心に書き込みします。
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楽譜の読み方 (反復記号編①)

2021年10月17日 | 日記

今回は、楽譜上に表記される『反復記号』について解説させていただきたいと思います。
楽譜は「小節線」に区切られたいくつもの箱が連続して書かれているものであり、横軸に時間経過を表現しているわけですが、「ここからここまでは2回演奏してね」などを表現する反復記号(リピート記号)が存在します。
反復記号(リピート記号)があることで、同じことを2度楽譜に書く手間が省けるというだけでなく、演奏者にとっても「同じフレーズを2回くり返している」という明確な認識のもとに演奏することができます。
反復記号(リピート記号)の種類にはいくつかありますが、それぞれの役割や意味を理解すると、演奏順序がわかって楽譜が読めるようになる、というわけです。

以下の図は、それぞれの小節に①から⑧までの小節番号を付けて、8小節の中に反復記号(リピート記号)を付けた場合、どういった演奏順序になるかを示しています。A~Fのパターンはすべて①から始まり、⑧で演奏終了となります。



(A)2回くり返して演奏するパターン
これは「④まで演奏したら①にもどってもう一回演奏してね」という意味になります。
①の前に『||: ①|』が必要なのでは?・・・」と思った方もきっといらっしゃると思いますが、曲の頭に戻る場合は、くり返し位置の記号を省略できる、というのが暗黙のルールです。

(B)くり返し位置に指定があるパターン
これは「④まで演奏したら③に戻って演奏してね」という意味になります。
戻ってほしい場所が曲の頭ではないため、くり返し位置が明確になるよう記号『 ||: 』が表記されます。

(C)くり返し記号が複数存在するパターン
③④のくり返しと⑤⑥⑦⑧のくり返しで、リピートが複数存在している場合のパターンになります。こういった場合のリピート記号は必ずペアで組まれます。

(D)数字が書かれたカッコ付きのリピートパターン
少し複雑なパターンになります。④までいったら、いったん①に戻りますが、くり返した①②の次は⑤へ飛ぶところがミソです。

(E)カッコ付きのレアなパターン①
Dのパターンに似ていますが、これはくり返しが3回ある場合のレアケースです。
歌や合唱曲の楽譜で歌詞が3番まであるときに使われるパターンです。

(F)カッコ付きのレアなパターン②
これも歌や合唱曲など、歌詞がある楽譜によく出てくるパターンです。
③までいったら、①に戻りますが、2回目は③をとばして④にいきます。
④から①に戻ったら、今度は③と④を演奏せずに⑤に飛びます。

次回は、ダ・カーポ、ダル・セーニョ、コーダについて解説していこうと思います。



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