今回は楽譜が読めるようになるコツについて、もう少しお話をさせていただこうと思います。
音符・休符はどちらも時間的長さ(音価)をもっています、というお話を前回させていただきました。
例えば、四分音符(♩)や四分休符が1秒、八分音符(♪)や八分休符が0.5秒といった具合です。(♩= 60 の場合)
ということは「じゃあ全音符より時間が長い8秒とか10秒とかの音符は存在しないの?」という疑問が当然沸いてきますが、その通り!全音符より長い時間をもつ音価の音符・休符はありません。
「同じ音が30秒続くような曲があったら、じゃあどうするの?」と疑問に思う方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
ですが、同じ音が30秒続く曲を楽譜として表現する場合でも、全音符が最大の音価として扱っていて基本的には問題はないことになっています。
書き方は、まぁ作曲家の方々によってまちまちにはなりますが、楽譜上は「タイ」という記号を使うことによって、4より長い音の持続を表現することができるのです。
ということで、最大の音価を持つ音符は「全音符(4秒)」です、というお話でした。
二分音符は全音符を2等分した長さの音価の音符なので2(秒)です。
四分音符は全音符を4等分した長さの音価の音符なので1(秒)です、というのが音符・休符の考え方です。
音符と対になる休符の対比表を作りました。表の端についている小さな数字は「音価」(時間の長さ)です。
何かのご参考になれば幸いです。
そもそも「四分音符」というからには「何かを4で割っている」ということになるのでしょうか。なんで音符は分数表現なのでしょうか?素朴な疑問ですよね?
全音符は英語で(whole note)、ドイツ語なら(ganze Note)、イタリア語なら(Intero)
二分音符は英語で(half note)、ドイツ語なら(halbe Note)、イタリア語なら(metà)
四分音符は英語で(quarter note)、ドイツ語なら(Viertelnote)、イタリア語なら(quarto)
確かに日本語に直訳すれば、分数表現になりますね・・・
でも日本語だとなぜか難しく感じてしまうのは、私だけなのでしょうか?^^