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ATARI MUSIC STUDIO

ピアノを中心に様々な曲を編曲・演奏します。ブログでは音楽関係のつぶやきを中心に書き込みします。
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Roland Fantom8が起動しなくなりました・・・

2021年08月06日 | 日記

今年3月に購入したRoland Fantom8ですが、最近電源を投入しても起動不完全のまま全く音が出ない、という症状に見舞われています。電源を何度か入れ直すとたまに正常起動するので、不具合に再現性がなく困ったもんです。


自宅のFantom8(2021.3設置当時)

保証書に記載のあるRoland修理サポートに電話すると、『おかけになった電話番号は・・・」のメッセージ。変更後の電話番号に電話するも「買ったお店に症状を伝えて対応してください」と、何ともつれないご返答。

しょうがないので、買ったお店(島村楽器 新宿PePe店)に電話すると、丁寧に話を聞いてくださり、購入後1年未満のため無償修理になりますとのご返答でした。

「基本的には修理品を店舗に持ち込んでいただきたいのですが」と言われましたが、Fantom8とっても重いし、とても新宿まで運べない旨を説明し、対応方法相談後改めてご連絡いたします、となりました。

電話を切って1時間ほどすると島村楽器さんから電話があり、「空箱送るので、詰めて指定住所まで送ってください」ということになりました。よかったw

ただお盆を挟むので、修理完了は8月末になるとのこと。どうしよう^^;

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初めて見る楽譜が、プロにはどう見えているのか

2021年07月12日 | 日記

例えば見たこともない楽譜、聴いたこともない曲の楽譜をぱっと見たとき(つまり初見時ですね!)、プロ音楽家にはその楽譜がどう見えているのか、みたいなお話を少しさせていただこうと思います。


画像の転載元はこちら⇒優雅にヴァイオリンを弾く女性の写真を無料ダウンロード(フリー素材) - ぱくたそ (pakutaso.com)

クラシック音楽の場合は、過去に作曲され、多くの音楽家達がすでに演奏していることもあって、たとえ自分が初めて見る楽譜だとしても「聴いたことない曲」であることは稀です。たとえ聴いたことがなかったとしても、その曲の音源を探せば出てくる可能性はとても高いのですが、実際のプロ音楽家の演奏現場では、聴いたことのない曲の楽譜(新譜)を渡される局面というのは結構あります。

例えば、スタジオ入りして「はい、これ弾いてね(または歌ってね)」と渡される楽譜は大概未発表曲であり、これから世に出る予定のものであり、まだ誰も演奏したことがない曲の場合がほとんどです。そんな楽譜を見て、30分後にはサラサラと弾き(または歌い)、高クオリティ演奏を実現させてクライアントを満足させなければなりません。

まぁプロなんだから、そのくらいできて当然でしょう?と思うかもしれませんが、実はそんなことないのです。プロだって初めて見る楽譜には多少の恐怖を覚えるものです。

プロが最初に楽譜を見る時、まず「その曲は自分のスキル範囲で対応可能かどうか?」という視点で見ています。曲頭から最後までをざっと眺めて難しい部分がないか、運指に無理がありそうなフレーズは出てこないか、表現の難しい箇所はないか、などを確認しています。プロ演奏家でも、その曲を「弾けそうかどうか」は結構気にするものなのです。

少し弾いてみて対応可能と判断できたら、今度は「どう弾いたらいいかな?」という感覚に移行します。クライアント側の意向もありますが、最終的に演奏責任は自分に返ってくるので、演奏ポイントは早めに掴んでおきたいところです。かっちり弾いたほうがいいのか、ゆったり滑らかなフレーズで弾くのか、曲のサビはどういう感じか、他の楽器が後から混ざってくることを考えて少し控えめに弾いたほうがいいか、ソロっぽく主張が激しい感じでいくのか、など。

試行錯誤の末、OKテイクが出るまで様々な弾き方を試します。演奏スキルと自分がもっている「表現の幅」が試されるところです。弾くのがやっと、という状況でなかなかOKがでず、時間ばかりかかった割に「ん〜・・・まぁ今日はこれでいいでしょう」みたいなギリギリOKをもらって帰るのは悲しいものです。

楽譜がすぐ読めること、演奏技術が確かであること、初見演奏が可能な技術をすべて両立している人が音楽(この場合は演奏現場)で食べていくことができる、という何とも大変厳しい世界です。厳しいとはいっても、人によって立場は異なるので、辛いことばかりではないと思いますが、みなさんはプロ意識についてどう思われますか?

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日本語音名を覚えましょう

2021年06月24日 | 日記

今まで『ありそう』で『なかった』日本語の音名表を作ってみました^^

『ド』はドイツ語読みで何と言うか、英語読みで何と言うか、など説明する資料はgoogle検索で山ほど出てきますが、日本語音名表がなぜか見当たらないです。
まぁ・・・今さら日本語の読み方を知っていたとしても実践的な音楽活動にはまったく役立たないかもしれませんが。

作っていて思ったのは、読み方がへんてこりんなものが多い。「じゅうへんへ」とか「じゅうえいい」とか^^
ちゃんと発音できたとしても、相手に正しく意味が伝わるかどうか疑問です。
C#は「しーしゃーぷ」、D♭は「でぃーふらっと」と言った方がよっぽど伝わる日本人は多いのではないでしょうか。^^:

役に立つとすれば、クラシック音楽のCDを手に取ったとき「シューベルト 交響曲第7番(未完成)ロ短調 」と書いてある字面の意味(ロ短調=B minor)がわかる!というくらいでしょう。

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英語音名を覚えましょう

2021年06月11日 | 日記

英語の音名は「ABCDEFG」ですが、♭や♯などの調号や臨時記号がついた読み方を図表にしているサイトが意外に見当たらなかったので、作ってみました^^


ド♯は英語で発音すると(C sharp 読み:シーシャープ)。
ドのダブルシャープなら(C double sharp 読み:シーダブルシャープ)。
シ♭は英語で発音すると(B flat 読み:ビーフラット)。
シのダブルフラットなら(B double flat 読み:ビーダブルフラット)。

「シャープ」「フラット」は日常でもよく使う言葉で誰でも知っていますが、シャープが日本語で「嬰(えい)」、フラットが「変(へん)」と発音するのを知っている人はとても少ないように思います。また、知っていたところであまり役立つ場面もなさそうですが・・・。

ちなみに、ダブルシャープは日本語で「重嬰(じゅうえい)」、ダブルフラットは「重変(じゅうへん)」と言います。

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イタリア語音名を覚えましょう

2021年06月10日 | 日記

すでに「知ってる」人がほとんどだと思います。
いまさらですが、ドレミはイタリア語です。


ド#はイタリア語で発音すると(Do diesis 読み:ド・ディエズィス)。
ドのダブルシャープはイタリア語で発音すると(Do doppio diesis 読み:ド・ドッピオディエズィス)。
シ♭はイタリア語で発音すると(Si bemolle 読み:スィ・ベモッレ)。
シのダブルフラットはイタリア語で発音すると(Si doppio bemolle 読み:スィ・ドッピオベモッレ)。

doppio(ドッピオ)は、英語でいうところのdouble(ダブル)で「二重」とか「重なる」の意味です。
ドレミがイタリア語なんだから、「ド・シャープ」と発音すると、イタリア語と英語がまざっちゃってますよね^^;
本来すべてイタリア語で発音すれば「ド・ディエズィス」だと思うのですが・・・
言いにくかったから? それとも日本の独自文化がそうさせたのでしょうか?この部分はちょっと謎です。

ドのダブルシャープは、英語なら(C double Sharp 読み:シー・ダブルシャープ)になりますね。
ちなみに、ドのダブルシャープをあえて日本語で言うと「重嬰ハ」(読み:じゅうえいは)です。難しいですよね・・・これ。知っている人は、おそらく10万人に1人くらいかもしれません^^;

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ドイツ語音名を覚えましょう

2021年06月04日 | 日記

以前「ドレミファソラシド」はイタリア語というお話をさせいてただきました。
今回は、「音名をドイツ語で覚えよう」です。以下、読み方の表を作ったので載せておきます。


音名をドイツ語で知っている必要性は、あまりないんですが(笑)、以下の方々には必須のようです。

・楽器を習っている人
・歌を習っている人
・プロ・アマに関わらず、合唱団の団員
・プロ・アマに関わらず、オーケストラの団員
・音楽専攻の中校生
・音楽専攻の高校生
・音楽専攻の大学生、大学院生
・プロの音楽教師、ピアノ調律師
・プロの音楽家、歌手、ミュージシャン

なぜ音名をドイツ語で発音するのか、詳しい経緯はわかりませんが、おそらく国内の音楽大学を卒業してプロになられた方々が、ドイツ語音名を広めた可能性が高いです。
音楽大学では、昔から音名をドイツ語表記し、ドイツ語で発音する文化だからですね。
音楽専門のギタースクールや専門学校の場合は、この限りではなく、むしろ音名は英語表記、英語発音のほうが普通です。
英語圏で広まったギター関連は英語表記、ヨーロッパ発祥のクラシック音楽はイタリア語、ドイツ語、フランス語表記が一般的ですが、日本はどちらも輸入文化のため、ギター関連は英語、クラシック音楽はドイツ語、といった枝分かれになったのではないかと思います。

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音符と休符の関係性

2021年05月22日 | 日記

今回は楽譜が読めるようになるコツについて、もう少しお話をさせていただこうと思います。

音符・休符はどちらも時間的長さ(音価)をもっています、というお話を前回させていただきました。
例えば、四分音符(♩)や四分休符が1秒、八分音符(♪)や八分休符が0.5秒といった具合です。(♩= 60 の場合)

ということは「じゃあ全音符より時間が長い8秒とか10秒とかの音符は存在しないの?」という疑問が当然沸いてきますが、その通り!全音符より長い時間をもつ音価の音符・休符はありません。
「同じ音が30秒続くような曲があったら、じゃあどうするの?」と疑問に思う方も、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
ですが、同じ音が30秒続く曲を楽譜として表現する場合でも、全音符が最大の音価として扱っていて基本的には問題はないことになっています。
書き方は、まぁ作曲家の方々によってまちまちにはなりますが、楽譜上は「タイ」という記号を使うことによって、4より長い音の持続を表現することができるのです。


ということで、最大の音価を持つ音符は「全音符(4秒)」です、というお話でした。
二分音符は全音符を2等分した長さの音価の音符なので2(秒)です。
四分音符は全音符を4等分した長さの音価の音符なので1(秒)です、というのが音符・休符の考え方です。
音符と対になる休符の対比表を作りました。表の端についている小さな数字は「音価」(時間の長さ)です。

何かのご参考になれば幸いです。

そもそも「四分音符」というからには「何かを4で割っている」ということになるのでしょうか。なんで音符は分数表現なのでしょうか?素朴な疑問ですよね?

全音符は英語で(whole note)、ドイツ語なら(ganze Note)、イタリア語なら(Intero)
二分音符は英語で(half note)、ドイツ語なら(halbe Note)、イタリア語なら(metà)
四分音符は英語で(quarter note)、ドイツ語なら(Viertelnote)、イタリア語なら(quarto)

確かに日本語に直訳すれば、分数表現になりますね・・・
でも日本語だとなぜか難しく感じてしまうのは、私だけなのでしょうか?^^


楽譜の読み方 超基礎編!(その4)

2021年05月07日 | 日記

今回は楽譜が読めるようになるコツについて、「さらにもう一歩」踏み込んだお話をさせていただこうと思います。

音符・休符はどちらも時間的長さ(音価)をもっています。
例えば、四分音符(♩)や四分休符が1秒、八分音符(♪)や八分休符が0.5秒だとした場合(♩= 60)で考えてみることにします。

音符・休符の組み合わせで足して4になる小節が連続していれば、『ビートの効いた心地よい四拍子のリズム』となるわけですね。
「4秒がループしている感覚」と言った方がわかりやすいかもしれません。
《ずったん、すたたん、ずったん、すたたん(以下同様)・・・のようなリズム感です》

各小節の時間が同間隔のループを、日本語では「拍節的」と言います。どうも日本語の表現だと少し難しくなる傾向がありますよね。
「拍節的=気持ちいいビート感」と言い換えたほうが案外しっくりくるかもしれません。
プロの音楽家の間でも「拍節的」という言葉は滅多に使いません。たまに読み返す楽典や、音楽関係の専門書の中にちょろっと出てくるくらいです。


(画像の転載元はこちら→ https://pianotenarai.com/theory/chapter03/ )

逆に、「拍節的でない音楽」というのもあり、(ずったん、すたたん、ずったん、すたたん)では演奏できない日本の「雅楽」や「日本民謡」、インドネシアの「ガムラン音楽」などは「拍節的でない音楽」です。
勘違いしがちなのですが、『拍節的でない=リズムがない』という事にはならない、という点に注意が必要です。

「日本の伝統音楽にはリズムがない」ということではなく、機械的に刻まれるビートにのっからない、というだけで奏者が感じるリズムというものは確かに存在します。
鼓(つづみ)を1回『ポンッ!』と叩くにも絶妙なタイミングがあり、『ここぞ!』というタイミングで叩かないと怒られます。(誰に?w)

さて、話を戻しまして四拍子(4ビート)の場合、基本的には『拍(ビート)が4つある』と考えて、「1拍目、2拍目、3拍目、4拍目」を1つの小節の中と認識します。
三拍子の場合は、『拍が3つある』と考えて「1拍目、2拍目、3拍目」を1つの小節内と認識します。
1拍目を「強拍」、2拍目以降は「弱拍」と呼ぶこともあります。
「強拍」はビートを強く感じるところ、「弱拍」はビートを弱く感じるところになりますが、必ずしも1拍目が「強拍」である必要はありません。
わざと1拍目を前か後ろにずらし、あえて意外性を狙った『極強拍』とも呼べるような「強拍」があります。
そういった「意外性を狙った強拍」は「裏拍」などと呼ぶことがあり、音楽用語的には「シンコペーション」と言ったりしますが、専門的な音楽用語については、また別の機会にお話できればと思います。

ちなみに、「さんさんななびょうし」という拍子は存在しません(笑)
「さんさんななびょうし」は四拍子(4ビート)のリズムです。なぜなら、

|ピピピッ|ピピピッ|ピピピピ|ピピピッ| ←さんさんななびょうし
|♩♩♩休|♩♩♩休|♩♩♩♩|♩♩♩休| ←さんさんななびょうしを音符で表現
|1234|1234|1234|1234| ←実際のリズム

となり、確かに手拍子は「3回、3回、7回」と叩いていますが、その間に実は四分休符が挟まっていたのです。


楽譜の読み方 超基礎編!(その3)

2021年04月28日 | 日記

今回は楽譜が読めるようになるコツについて、もう少し突っ込んだ詳しいお話をさせていただこうと思います。

1.音符・休符について
音符や休符は、小節線と小節線の間に書き込まれています。
例えば、四分の四拍子で四分音符(♩)1個が1秒間(♩= 60)の時間的長さとした場合、1小節演奏すると4秒が経過することになります。小節線はリズムの役割を担っているため、一定のリズムになるよう、全ての小節は同じ時間間隔になります。
小節線と小節線の間隔は必ずしも同間隔である必要はありませんが、すべての小節は必ず4秒間になるように、音符や休符が書き込まれています。

小節線と小節線の間は、最初は音符や休符を入れる箱のように感じると思いますが、楽譜に慣れてくると小節線がリズムの頭、と捉えられるようになると思います。
ちなみに、小節は「1小節」「2小節」と数えます。

音符・休符は時間軸を表現しています。
休符は時間軸だけですが、音符は音程と時間軸を、両方同時に表現しているのです。


2.音符の棒の付き方について
おたまじゃくしの右横には縦に棒線(♩)が書かれることが多いですが、おたまじゃくしの上に伸びる場合と、下に伸びる場合があります。
おたまじゃくしの上に伸びる棒は、おたまじゃくしの右側から上にのびます。
おたまじゃくしの下に伸びる棒は、おたまじゃくしの左側から下にのびます。
棒が上にのびるか下にのびるかについては、「五線の真ん中から上に音符がある時は下にのびる」というルールがあると、ひとまず覚えておくとよいでしょう。(ひとまずって何?w)

(画像の転載元はこちら→ 音符 - Wikipedia

3.音符や休符の位置について
音符は五線のどの位置に置くのかについては厳格で、「線と線の間」か「線を中心とした真ん中」のどちらかに書き入れるルールです。
また、楽譜は横軸が時間経過なので、時間経過がわかりやすくなるように、手書きの楽譜の場合などは、音符同士の間隔にも注意する必要があります。

休符は五線の真ん中(上から3番目、下から3番目の線)を基準にして書き込まれます。音符がどの位置にあろうとも、休符は必ず五線の中に書かれることが多いです。
上の図は、描画ソフトを使って作成していますが、真っ白いキャンパスに見やすい楽譜を描こうとすると、意外と難しいなと感じました。
楽譜ソフトを使って作成する楽譜は、そのあたりを自動で調整してくれるので便利なのですが。

音楽制作ソフト(Logic)の楽譜表示


楽譜の読み方 超基礎編!(その2)

2021年04月24日 | 日記

前回、「音部記号、調号、拍子記号、小節線、終止線」の5つが楽譜を構成する要素です、というお話をさせていただきました。
今回は楽譜の読み方第2弾!「ト音記号(G clef)とヘ音記号(F clef)」の2段をひとまとめにした「大譜表」についてお話させていただこうと思います。

ト音記号が書かれた五線(高音部譜表)は、ヴァイオリン、トランペット、フルート、オーボエなど高い音の楽譜に使われます。
ヘ音記号が書かれた五線(低音部譜表)は、チェロ、コントラバス、トロンボーン、ファゴットなど低い音の楽譜に使われます。

ピアノはかなり低い音から高い音まで出る楽器です。
ト音記号またはヘ音記号だけの五線には音域が収まりきらないので、2段の五線をまとめて使います。

上の五線にト音記号、下の五線にヘ音記号を書いて、2段の楽譜が同時進行する楽譜であることを表現するために、五線の左端に括弧を付けます。この2段形の楽譜は「大譜表」と呼ばれます。ピアノの楽譜は、この「大譜表」を使います。小節線も、上下2段をぶち抜いて書き入れます。

五線に収まりきらない音符には短めの「加線(かせん)」を引いて音符を書き入れます。加線は、五線の間隔を意識して等間隔に配置するのが理想です。
ヘ音記号の五線下に加線を2本引いた音符は、低い「ド」(C1)になります。
ト音記号の五線上の加線を2本引いた音符は、高い「ド」(C5)になります。

ト音記号が書かれた五線下に加線を1本引いた音符「ド」(C3)と、ヘ音記号が書かれた五線上に加線を1本引いた音符「ド」(C3)は同じ音になりますが、この加線だけは、ト音記号側に付いたりヘ音記号側に付いたりして、上下位置が定まっていません。ちょっと不思議な感じがしますが、右手で弾く「ド」なのか、左手で引く「ド」なのかを表現することができるので、この部分についてはちょっと慣れが必要です。