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ASTRO PORT Blog

これはゲーム製作サークル「ASTRO PORT」の驚異に満ちた物語である

ロケットロン Steamで飛翔!

2020年02月07日 | 創作よもやま
ASTRO PORTのサクです。

2月8日からASTRO PORTのアクションシューティングROCKETRONのSteam配信が始まります。

ASTRO PORT初のメトロイドヴァニア。

探索型アクションですが、敵との戦闘がメインです。
ロケット飛行による、気持ち良い飛翔感を存分に味わって下さい!

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冴吹稔さんによるキービジュアル





itchyさんによる自機ドット絵







今回の敵メカは70年代と80年代のアニメを混ぜた感じ

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ROCKETRONはSTEEL STRIDERの前日談。
STEEL STRIDERはSATAZIUSの外伝だったりします。

ややこしいけど、とりあえず全部遊ぶと楽しさ256倍!

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ロケット操作はオーダンの試行錯誤の産物です。

ROCKETRONはジャンプボタンとロケットボタンを使い分けるゲームですが、「ジャンプ、ロケットボタン統合版」も制作し、テストプレイを続けました。
どちらが快適なのかを吟味した結果、このゲームで一番の快感は「瞬時にロケットブーストできる」ことだと決断しました。

ロケットブーストはオーダンが地道に検証を続けた結果生まれたシステムです。

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ROCKETRONはASTRO PORTで初めての中国語対応ゲームになりました。

バルカイザーでおなじみ、ゴゴー軍団の「ゴゴー」は中国語で「革戈」です。
覚えよう!

世界にある多種多様な言語のうち、僕が分かるのは日本語だけ。
それだけに自分たちの作ったゲームが様々な言葉になり、世界中を飛び回るのは胸が踊ります。

蒸気活劇アドベタム10周年

2019年11月20日 | 創作よもやま

ASTRO PORTのサクです。

蒸気活劇アドベンタムが10周年を迎えました。

アドベンタムはASTRO PORT初のアクションゲームです。







登場するメカは自分の趣味が前面に出てます。

中学生の頃、架空の飛行船をやたらと描いてた事がありました。

側面に大砲を並べた「空中戦列艦」とか、遊牧民の「飛行テント」とか、動物の皮を浮かべて荷物を運んでいる石器時代の壁画とか。

そんな架空世界の技術発達史を図鑑風に書いた本(というかノート)を作る構想を練ってましたが、壮大すぎて何も描きませんでした。創作あるあるです。

図鑑の名前は「ライポーン航空史」と決めてました。
アドベンタムの舞台が「ライポーン王国」なのはその名残です。

企画倒れに終わった中学生の夢の一部が、アドベンタムで実現したんです。
やった!

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アドベンタムに華を添えてくれたのが、鮭夫さんの描く女の子たちです。
4人のキャラから2人を選択すると、会話シーンに主人公を含む3人が登場します。


アドベンタム号の中でお茶会ができる素敵設定



◆◆アドベンタムキャラクター紹介◆◆

 


カシア・フラバル

ボケ&ツッコミ担当の元気な主人公。

取扱説明書では
「ボクの「機関砲」は万能型だから、そこそこ使えるよ」
と言っているが、実は機関砲は使えない。
カシアの長所は武器じゃなくて本人のHP。


マデレーン

インチキ降霊術師(正確には交霊術師)。
根が善人なので詐欺師には向いてない。
何をやっても上手くいかないのに、自信と野心に満ちたタフな人。
これからも頑張ってほしい。

実は中二病キャラだって事に10年気づかなかった。


ミレナ・ゼーマン

カシアの世話係のメイドさん。
虚弱体質なのに完全主義者で、常に無理をしてる人。
アドベンタム号の保護者役ではあるけど、実はみんなに支えられている側。

ゲームでも一番HPが低いが、使いこなせば強力なピーキー設定。

ヒトミ先生の保健室ではモブメイドさんとして登場する事がある。
探してみよう。


メル

体は自動書記人形、心は電気精霊の人外キャラ。
無表情だけど、性格は無邪気。
超戦車戦アドベンティアでは着物姿で再登場する。

アストロ世界には貴重な、純粋で優しい良い子。
逆に、純粋で危険なキャラはアストロ世界に沢山いる。


ハンナ・アマモリ

アドベンタム号を作った発明家。
スーパーネガティブな性格だけど、アドベンタム号では活き活きしている。
表情パターンも一番多く、泣いたり笑ったり忙しい。

長い目で見ると、バルカイザー開発の基盤を作ったのはこの人。
本人は遠慮して認めないと思うし、天護博士も認めないと思うけど。

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アドベンタム号のクレイモデルを作って下さる方もいます。

Wikipediaを編集して下さった方もいます。

本当に嬉しいです。

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アドベンタムはASTRO PORTでも一番明るい雰囲気のゲームです。
魔女ボーグメグリロその他でひどい目に合わされた人も安心して楽しめます。

「プリンセス・プリンシパル」のような、女の子+スチームパンクが好きな人はぜひ!
スパイ活動じゃなくて正面から殴りに行くゲームですが。


GIGANTIC ARMY Switch版 日本リリース

2019年11月14日 | 創作よもやま
ASTRO PORTのサクです。

GIGANTIC ARMY Switch版が日本からも配信開始です。








GIGANTIC ARMYは巨大メカや多関節メカが大暴れする他、
ミサイル一斉発射サーカス!
一撃必殺のビーム砲撃!
ダッシュで敵の懐に入りパイルバンカー!

と、漢のロマンがつまったロボットアクションです。

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GIGANTIC ARMYは今年の2月に海外eショップ専用で配信されましたが、今回は日本語版です。
2019年はASTRO PORT作品コンシューマ進出の年になりました。

コンシューマ進出といっても、これはASTRO PORTの手柄ではありません。
移植に尽力して下さったスタッフの方々のおかげです。
本当に感謝しています。

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ASTRO PORTはPCゲームを開発しているサークルなので、Switch版で初めてASTRO PORT作品に触れる人も多いと思います。

いろいろとツッコミどころはあるはずですが、
「設定年代が2009年ってどういう事?
 10年前じゃん
 誤字じゃないの?」
と思う人も多いんじゃないかと。

GIGANTIC ARMYは西暦2009年で正しいんです。

ASTRO PORTの世界は全て繋がっています。
1977年に異星人の地球侵略があり(超電気ロボ バルカイザー)、それから歴史、技術が大きく歪んでいるのです。、それから歴史、技術が大きく歪んでいるのです。

興味を持った方はASTRO PORTの設定記事をご覧ください。
GIGANTIC ARMYの時代(地球編)

ほとんどのASTRO PORT作品には設定記事があり、
「このゲームとこれが繋がってるの!?」
みたいな事もあり、ご好評を頂いています。
導線が悪くて、リンクをたどりづらいですが、頑張って掘り出して下さい。

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ちなみに、GIGANTIC ARMY開発中に行った講演をまとめて下さった記事がせっき~のゲーム屋さんです。
10年前のASTRO PORTの紆余曲折が分かります。

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Switch版で初めてASTRO PORTを知って下さった方。
PC版から遊んで下さっている方。
ダークヘルカンパニー時代も知っている方。

これからも、よろしくお願い致します。


映画研究部を作ったこと

2019年07月02日 | 創作よもやま
ASTRO PORTのサクです。

前回、ゾイドを使った特撮映画のことを書きましたが、これは、映画研究部の活動の一つでした。

そもそも僕が高校に入って最初に作ったものが「映画研究部」です。

僕は「高校に入ったら絶対に特撮映画を撮る」と決めていました。

入学そうそう、名前も覚えていないクラスメイトに
「映画が好きな人いない?」
と聞いてまわり、他のクラスにそういう友達がいると聞くと、そこへ行き、入り口で
「○○君いますか?」
と、かたっぱしから声をかけてまわる。

上級生も集め、映画好きな先生に顧問になってもらい、春のうちに部として承認されました。

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実は、僕は映画製作を全くやったことがなく、8mmカメラに触った事すらありませんでした。
フィルムの規格が「シングル」と「スーパー」の2種類あることも知りません。
撮ったフィルムを切り貼りするための「スプライサー」「スプライシングテープ」も知りません。
映写機の使い方も知りません。
なにも知りません。

これらの常識は、映画撮影経験のあるたった一人の部員に全て教えてもらいました。
彼がいなければどうなってたことか。
他の部員の知識は、僕と同レベル(全員素人)でした。

機材もありません。
8mmカメラは、たまたまクラスの友達のお父さんが持ってたものを借りました。
映写機は隣の市の図書館のものを運びました(すごく重かった)。

機材も知識もない。

諦める理由は山ほどあるのに、
「僕は絶対に特撮映画を撮る」
という自信はどこから来たのか、さっぱり分かりません。

それでも
「映画を作りたい!」
と声をあげ、校舎を駆け回っていたら、仲間がどんどん増えました。

部内、部外の様々な協力者の力を借りて、僕は3本の特撮映画を撮ることができました。

この体験が現在のASTRO PORTにも活かされているのは間違いありません。

なにより僕は3本目の特撮映画を撮っている時にはすでに、
「僕は絶対にゲームを作る」
と決めていたんです。

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おまけ

三年生の時に撮った人形アニメ映画。
10cmサイズになった高校生(ミクロマンに手製の服を着せた)と怪物(粘土)の追いかけっこ。







キリヤマ

2019年05月04日 | 創作よもやま
ASTRO PORTのサクです。

1980年代(まだ昭和)に作ったゲームブックを見つけました。


表紙
ロゴは弟に描いてもらった


「キリヤマ」とはウルトラセブンに登場する、ウルトラ警備隊の隊長の名前。
プレイヤーはキリヤマ隊長になって正義を執行できるのです。
また、このゲームはフィクションです。実在および架空の人物、団体とは関係ありません。

B5サイズで60ページ。
パラグラフ数263の大作。
宇宙人、民間人を問わず攻撃できる、最終決戦の敵が怪獣と宇宙人に分岐するなど、やみくもに高い自由度を誇ります。


34番 セブンの宇宙人をバカにしすぎ
36番 半数以上の選択肢に意味がない



174番 MAT登場
181番 マグマライザー事件



204番 対宇宙人決戦
205番 対怪獣決戦


キリヤマは自由度が高いと言えば高いんですが、TRPG初心者の悪ふざけのような選択肢がほとんど。
事件が起きても「僕は宿屋で寝てます」みたいな、誰も楽しめないやつ。
当時の僕はTRPGもやっておらず「自由=悪ふざけ」だったようです。

成功判定にはサイコロを使わずにランダム性を再現しました。
選択した行動が50%の確率で成功なら、①か②を選ぶシステム。
普通にサイコロを使った方が便利。
野心的な試みって大抵こういう結果になるよね。


◆◆キリヤマの作り方◆◆
でかい紙を部屋いっぱいに広げる

全選択肢のフローチャートを書き、番号をふる

ノートに本文を書いていく

「なぜオレはこんな苦労をしてるんだろう」
という疑問を持たない

未来のパソコンならもっと楽に作れる事を知らない

「弟切草」もない

「火吹き山の魔法使い」はあった

完成!


挫折も放置もせず、よくぞ書き上げたもんです。
完成させる事は本当に重要。

でも、バカじゃないのか!?


ちなみに「キリヤマ」を書いた年の夏休みは「ゾイドゴジュラス」がミニチュアの街で暴れる怪獣映画を撮ってました。8mmフィルムカメラで。


ASTRO PORT作品パッケージ復刻版

2019年03月14日 | 創作よもやま
サクです。

長らく絶版になっていたASTRO PORT作品のパッケージ版が
BEEP様の力で復活しました!

BEEPは「無いなら作る」の精神に満ちたレトロPCゲーム専門店。
ゲーム雑誌レジンキットなど、驚異のアイテム開発力を誇ります。

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復刻された作品は
・超電気ロボ バルカイザー
・蒸気活劇アドベンタム
・GIGANTIC ARMY
の3タイトル。


超電気ロボ バルカイザー(2007年)

ASTRO PORTの処女作にして、ASTRO SAGAの原点。
バルカイザーを一通りプレイすると「ゴゴー軍団」など、他の作品にも見られる元ネタが分かります。

英語版がいち早く発売され、日本の同人ゲームで初めて海外マーケットに本格進出した記録を持っています。



蒸気活劇アドベンタム(2009年)

コミックマーケット(C77)での初頒布時は、2時間で200本完売のASTRO PORT最高記録を達成。
そして最も長い絶版期間も達成してます。すいません。



GIGANTIC ARMY(2010年)

ASTRO PORT作品で最もプレイされているリアルロボットSTG。
先月、海外版がSwitchに移植された、ASTRO PORT初コンシューマ進出作品です。

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というわけで、どのゲームも三者三様の記録を持っています。

そして、三作に共通する記録は「BEEPブランドで復刻された記念すべきASTRO PORT作品」なのです。

GIGANTIC ARMY Switch版

2019年02月22日 | 創作よもやま
サクです。

GIGANTIC ARMY Switch版が販売されました。

と、僕は日本語で告知していますが、海外eショップ用のため日本からは直接購入できません。
日本からのSwtich版の購入は現在、いろいろと手続きが多くて手間がかかります。
今はもう世界中のゲームが手軽に買える時代だと思ってましたが、まだ早すぎました。

僕が
「今は○○できる時代」
と勘違いした場合、たいてい数年先に実現するので、しばらくお待ち下さい。

ストアページのキャッチコピーの「悪評シューティングが帰ってきた」にも驚いたんですが「bad-assery」は「すげえ!」って意味なんですね。
古文の授業で「悪」は人名につくと「強い」の称賛になると教わったのを思い出しました。

あ、今年は「キラやば!」が適切な訳語なのか(去年だと「ヤベーイ!」)。

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GIGANTIC ARMY Switch版は、

・画面アスペクト比が4:3から、16:9に。
・ダッシュボタンを追加され、操作しやすくなった。
・BGMがオーケストラ系に変更。
・色調が欧州風にアレンジ。

などのカスタマイズを行っています。

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今までASTRO PORT多数の作品がローカライズして頂いていますが、今回はフランスの開発会社の方々による色彩アレンジが印象的でした。
青や緑が多用された画面は清涼感がプラスされています。


Switch版2面の大型メカ

この色あいは、僕の初期構想のイメージにとても近いんです。

「GIGANTIC ARMY」はメビウスを筆頭としたフランスのSF漫画、イラストの影響を大きく受けてます。
もちろんヤマトやマクロスなど、子供の頃から慣れ親しんだデザインもいろいろ混ざってますが、最も大きな源流はフランスのメカじゃないかと思います。

フランスのデザインを日本のゲームが取りこみ、またフランスに戻る。
この円環は本当に「すげえ!」って思います。

メグリロ10週年リロ!

2018年12月29日 | 創作よもやま
サクです。

魔女ボーグ メグリロが本日10週年を迎えました。

時間を止めて弾や障害物をワープする縦STG


・メグリロは登場直後に死ぬ。
・被害者は犬からお金持ちにいたるまで死ぬ。
・各ステージの美少女ボスも死ぬ。

と、死屍累々のゲーム。

年末に「死ぬ」を連発するとか縁起が悪すぎですが、考えてみて下さい。
ちょうど10年前の正月前後にそういうゲームをプレイしちゃった人たちが大勢いたんですよ。
可愛そうだと思いませんか?
いや、ほんと、すいません。

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メグリロの初期案は8bit風ドット絵のメカSTGで、仮タイトルは「瞬撃ワープ」→「DENGEKI WARP」でした。
このタイトルは2015年にZANGEKI WARPとして復活をはたします。
ASTRO PORT作品でもぶっりぎりでバカゲー度が高いメグリロですが、最初からその路線を狙ってたわけじゃなかったんですね。
僕も今思い出してビックリしたんですが。

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イラスト方面は鮭夫さんが、多方面でパワーアップをしてくれました。
メグリロの手足はバルカイザー風のアレンジが加えられ超電気科学度がアップ。
背中のランドセル型バックパック(つまりランドセル)も鮭夫さんのアイデアです。

敵キャラは
「女番長キャラを描いて下さい」
などの雑な発注をしただけなのに、随所に工夫を凝らした名デザインをどんどん完成させてくれました。
サクラの「学ラン+サラシ+ブルマ」の組み合わせは本当にバカすぎ(褒め言葉)。


そんなサクラ番長の最期

僕は主にキャラデザインに余計な口出しをして鮭夫さんを困らせる役割を担当しました。

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公式サイトの「かつやく想像図」の説明文も鮭夫さんが考えたもの。
僕が丸投げした結果、
『障害物をくぐり抜けて狂気の眼鏡を叩き割れ!』
などの名コピーが生まれました。

鮭夫さんはメグリロ「おまけまんが」を描き下ろしてくれたり、ものすごい愛情を注いでくれました。

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マスコットキャラの「ビリケン」はゲーム中、敵キャラがいない時だけ出現します。
チャージマン研の「バリカン」よりも役にたちません。
ひらすらうざいだけ。

僕がオーダンに
「ビリケンがボムを運べば存在価値を出せるよ」
と提案したところ、
オーダンは
「ビリケンに価値を持たせちゃダメです!」
と断言してくれました。
もっともです。

ゲーム中盤以降のビリケンの仕様は地味に凝っており、オーダンのこだわりが反映されてます。

あれ?
僕は言わなくていい事を言うばかりで、やるべき事をやってない気がしてきた。

どうも僕はひたすら「様子を見る」ことをやってたらしいんですが、スタッフは全員生存してるので全く問題なし!

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「メグリロ」パッケージ版はBEEP様で購入できます(2018年12月現在)。

10年前に印刷されたパッケージ、10年前にプレスされたCDにロマンを感じてみてはいかがでしょうか。

RCKETRONの時代

2018年08月28日 | 創作よもやま
サクです。

ロケットロン公式サイトに設定記事「RCKETRONの時代」を公開しました。

今回はASTRO PORT作品には珍しく、後付け設定がほとんどありません。
ゲーム制作時(2~3年前)には設定が固まってました。

そんなわけで、「RCKETRONの時代」は公式サイトとゲーム内のメッセージで分かることをまとめた感じです。
ゲームを知ってる人には必要がないし、知らない人にはさっぱり分からない中途半端さ!

「アルゴ運送」関連の記述が公式サイトよりもずっと穴だらけだし。
この記事を書いたASTRO PORT世界の人は、アルゴ運送の秘密を把握してないんです。
さすが秘密組織アルゴ運送。

いつの日かASTRO PORT世界の設定記事でも、アルゴ運送の秘密が明されるかもしれません。

しかし、アルゴ運送は「STEEL STRIDER」でも派手に暴れるのに、なんで秘密が保たれてるんだろう。

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・余談
メグリロの存在は公になっているので、設定記事にもちょくちょく名前が出てきます。

でも「天護博士が面白半分で改造した」ことは秘密です。
超電気科学研究所は「サイボーグ」ではなく「自律型ロボット」と言い張っています。

ARMED SEVEN 10周年

2018年07月15日 | 創作よもやま
サクです。
「ARMED SEVEN」完成版頒布から10年たちました。


ARMED SEVENは超電気ロボ バルカイザーに続く、ASTRO PORT2作目です。

ARMED SEVENはもともとデザエモン2(シューティングツール)で制作した「鉄騎兵序曲」のリメイクでもあります
鉄騎兵序曲の完成は2002年。こっちは16年前なんですね。
ARMED SEVEN、バルカイザーの2作はデザエモン2で実装できなかった要素を盛り込んだ決定版です。
本当に作りたかったゲームを世に出すことができるのが同人ゲームの面白さです。

ありがたいことにARMED SEVENはバルカイザーに匹敵する反響がありました。
プレイして下さった方々には本当に感謝しています。

また、ARMED SEVENがバルカイザーと歴史を繋げた世界設定も好評でした(調子に乗って4本も書いた)。
開発に失敗したメカの設定や、架空のインタビュー記事を考えるのが好きなんです。
そんなわけでARMED SEVENはアストロサーガ(ASTRO PORT共通世界)の基盤を作る、重要な役割を果たせました。

僕はクロスオーバー、夢の共演、フレディVSジェイソンなどが猛烈に好きで、こういうお祭り的なノリを楽しんで下さる人も多いことも制作意欲に繋がっています。

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現在制作停滞中のアクションSTG「MECHBLAZE」にはARMED SEVENのメカが多数登場予定です。



このタイミングでこういうキャラを描いていると、MECHBLAZEは「ARMED SEVEN10週年記念作品」みたいですが、まったくの偶然です。
その証拠に今年には完成しません。
せめて、ARMED SEVEN20週年記念作品にならないようがんばります。

バルカイザー完成20周年

2018年03月04日 | 創作よもやま
サクです。

気がついたら「バルカイザー」完成から20年ちょっと経ってました。
ASTRO PORTの処女作超電気ロボ バルカイザーではありません。

20週年を迎えたのは、セガ・サターン用シューティングゲーム制作ツール「デザエモン2」版「機動ロボ バルカイザー」です。


デザ2版タイトル
漢字が雑


ゴゴー軍団侵略デモ


1面ボス
博士は「すごいドリルだ」と言ってなかった


2面ボス
デザ2では珍しい変形するボス


バルカイザーの完成時期は、僕がちょうどインターネットを使い始めた時期でもありました。
そのため、全国に散らばる少数の「デザエモン」ユーザーの方々と連絡をとり、自作のゲームを配布(フロッピーディスクを郵送)しあうことができたのです。

ASTRO PORT代表のオーダンと知りあったのも互いの作品をプレイしたのがきっかけです。
まさかその後、ゲームを共同開発するとは夢にも思いませんでした。

僕のデザエモン師匠の一人が、イラストレーターのシガタケさんです。
シガタケさんは文字表示法など様々なテクニックなどを伝授してくれました。
「シガタケさんに負けないゲームを作るんだ!」
という大目標をかかげ、10数作ほど模索しましたが無理でした。

ASTRO PORT設立時の主力メンバー、鮭夫さんと知り合ったのはシガタケさん経由でバルカイザーをプレイしてもらったことがきっかけです。
「飛べ!バルカイザー」の歌詞は、その時、鮭夫さんに作っていただいたものです。
鮭夫さんと知りあえたのは、シガタケさんのおかげです。

「デザエモン2」はもの凄く優秀なツールです。
基本的な使い方は簡単。頑張ると仕様を超えた表現がいくらでもできる奥深さを兼ね備えてます。
「デザ2は工夫次第で何でも作れる」
と思えたほどです。

そして驚くことに、デザ2はASTRO PORTの基盤まで作ってくれたんです。

GIGANTIC ARMY メカ集

2018年02月12日 | 創作よもやま
サクです。

旧作キャラの振り返り第五回。
今回はGIGANTIC ARMYです。

GIGANTIC ARMYは2009年に勃発した「ラムロン戦争」が舞台です。
ワープ航法の開発により、地球は21世紀初頭から恒星間戦争時代に突入しています。
ちなみに現実世界の2009年は、このゲームを開発してた年。
開発年と設定年が同じゲームは今のところこれだけです。


ラムロン軍メカ

グニャグニャ感が特徴のラムロン軍。
地球とは全く異なる文化圏のメカを意識してます。

模型雑誌「ホビージャパン」の連載記事「SF3Dオリジナル」や「未来兵器AS」の影響が色濃く出てます。


地球軍MCRとラムロン軍多脚メカ

左上が地球空軍のMCR(有人戦闘ロボ)、左下が陸軍のMCR。

MCR部隊の主力は空軍で、陸軍は低性能の安物か旧式兵器を支給されてます。
ちなみに地球防衛軍では、宇宙軍が最も優遇されています。

右側がラムロン軍の大型ザコ。
でかいけどザコ。でかすぎたので登場回数が少ない。でもザコ。
ASTRO PORT名物となった、多脚メカの動きは本作から始まりました。

ラムロンは重工業惑星なので、地球軍より大型陸戦メカが多いです。
ちなみにASTRO PORT第八作のSTEEL STRIDER第2章はGIGANTIC ARMYから約40年後のラムロン星が舞台です。

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設定記事GIGANTIC ARMYの時代(地球編)には、ラムロン軍指令官として「ヒロコ・ナカヤ中将」の名前が載っています。

ナカヤさんはゴゴー軍団の襲来の時に、いろいろひどい目にあいました。

超電気ロボ バルカイザーのナカヤさん


魔女ボーグ メグリロのナカヤさん

もともと、おとなしい子だったんですが、異星人打倒のためなら手段を選ばない苛烈な将校に成長。
モブキャラが突然大出世するからASTRO SAGAは恐ろしいです。
またいずれ登場するかも。

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現在制作中のゲーム「MECHBLAZE」、は「GIGANTIC ARMY」の直系にあたる重量級ロボットアクションです。
「GIGANTIC ARMY」を作った時は、これよりボリュームのあるゲームは作れないと思ってましたが、軽く上回ることが確定してます。

MECHBLAZEの制作報告はまたいつか。後日、やれたらやります。

蒸気活劇アドベンタム メカ集

2017年12月28日 | 創作よもやま
サクです。

冬コミ不参加のASTRO PORTが送る、旧作キャラ紹介コーナー第四回。
今回は1890年のヨーロッパが舞台の蒸気活劇アドベンタムです。

僕は19世紀末の「大発明時代」感が大好きで、子供の頃から蒸気力あふれるメカを描いてました。
幼少期に買ってもらった「ふしぎ博士のふしぎな発明」という、計画倒れに終わった19世紀の変な機械達の解説本が、僕の原点の一つです。
当時は「ラピュタ」も「スチームパンク」という言葉もなかった頃だったので、その本の銅版画だけが資料でした。

ASTRO PORT作品の世界観やメカデザインはパロディやオマージュがメインですが、アドベンタムは僕の作風を100%つめこんでます。

好き放題に描いたメカがこちら


今回は小型~中型ザコが中心です。
鉄板と円筒で構成された雑な形。
19世紀に実在した飛行船、機関車、軍艦を組み合わせたらこうなりました。
「当時の技術力で乗り物を量産するなら、細やかな造型はできないんじゃないか」という考証の元にデザインしました。
この、味もそっけもない形が僕の19世紀メカのポリシーなんです。

戦車は丸っこい形をしてますが、デフォルメではなく、これが本当の形です。
「軍艦をコンパクトにして、車輪をつけたらトップヘビーになった」という理屈です。
あと、ゲームで当たり判定を大きくするためです(こっちが本当の理由)。

左下側の大型戦車は旧式陸上艦です。
木製の軍艦に車輪をつけて走らせてみた。耐久力は超低い(けど終盤に登場)。
他の戦車のご先祖様という設定。
僕はメカを描くだけではなく、発達の系譜を考えるのも大好きなんです。

ちなみに、ここでは「戦車」と書いてますが、まだ戦車という言葉がない時代なので、ゲーム内では「鉄車」と呼んでます。

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さて、僕が好き勝手にメカを描けたのはいいんですが、問題はゲーム画面がものすごく地味になること(地味なメカを目指したんだから当然なんですが)。

というわけで鮭夫さんに女の子を描いて頂きました。
鮭夫さんは、バルカイザー、メグリロで大活躍(後にアドベンティアで、現在は漫画家として大活躍)してます。

おかげで華のあるゲームになりました!


もちろん女の子はゲーム内の会話シーンなどに登場。
選択したキャラによって会話の内容が変化します。

実はマニュアルにもキャラの会話が入ってるので、製品版、体験版をお持ちの方はぜひ読んでみて下さい。

魔女ボーグ メグリロ メカ集

2017年11月29日 | 創作よもやま
サクです。

旧作キャラ紹介コーナー第三回。
今回は魔女ボーグ メグリロです。

メグリロは超電気ロボ バルカイザーのスピンオフ作品です。

メグリロは「トキトメワープ」システムと、ルール無用の残虐シナリオで今でも人気のタイトルです。
「今でも人気がある」んじゃなくて、「いまだにトラウマが残っている」のかもしれません。


敵メカとアイテムキャリア

シンプルな絵柄はASTRO PORT作品の中でも独特です。
ゴゴー軍団メカには全て目がついてますが、よく見ると、ひとみがキラキラしてるのがなんか嫌。
ひとみの形が全部微妙に違ってることに、今になって驚いてます。

右下の黄色い飛行機は「バルカプセル」と呼ばれるアイテムキャリアです。
青いバルカプセルはバリアを。赤いバルカプセルは爆弾的なものを運んでます。

バルカプセルはARMED SEVENにも発展型が登場しています。

今回はボスキャラも一体紹介します。

1面ボス「ミャウンパー」

ボス本体よりも両端の子猫型支援メカを描くのに困ったことを覚えてます。
子猫メカは中心に弾の発射口があるんですが、
「ネコの絵と、弾の発射口をどうあわせたらいいんだ!?」
さんざん悩んだ結果、ウインクをしてるよう見せてごまかしました。

ゴゴー軍団は動物モチーフのメカをいろいろ作ってますが、宇宙にもネコやハチやイカがいるんです。
きっとシーラカンスやオニキンメもいます。

ARMED SEVENメカ集

2017年11月14日 | 創作よもやま
サクです。

C93は落選のため不参加です。
「ここらで骨休めをしたまえ」
との、神様的な誰かのお告げではないかと思います。
次回作のロボットアクションもガシガシ作ってますが、いつまでたっても1面のキャラと背景が完成する気がしないのです。

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さて、本題の旧作キャラの紹介コーナー第二回。
今回はARMED SEVENです。

ARMED SEVENの時代設定はバルカイザーから12年後の1989年。
ゴゴー軍団の超技術により、80年代には戦闘ロボが量産されています。
このゲームは「ASTRO SAGA(アストロポート世界史)」の方向性を決定づけた作品です。
公式サイトのゲーム紹介はそっけないのに、設定記事が4つもあるのが特徴。


MCR(有人戦闘ロボット)

ASTRO SAGAでは、ロボっぽいもの(足か腕がついてるメカ)は何でも「ロボット」と呼ぶので(バルカイザー後の世界だし)、人が操縦するロボは「有人ロボット」と呼んでます。
リアルロボットアニメでは、ロボットという呼称を避けるのが通例です(モビルスーツやコンバットアーマーと呼ばれる)。
人が乗る機械は、本来の意味でロボットではないからです。
「有人ロボット」という語感は気に入ってますが、MCRと略してるので完全に自己満足。

縦に2つ並んでるMCRは、下の方がキャノピーむき出しの廉価版。通常型よりも耐久度が低いのにラストの方で登場します。
追い詰められた敵が最終局面で弱い兵器を投入するシチュエーション。
設定したのは僕ですが、我ながら非道い。


リアル兵器とか、そうでないのとか

リアル兵器とSFメカが混在しているのがARMED SEVENの特徴。
戦闘機、ミサイル、戦車はリアル兵器。左側の2機はSFメカです。

真っ赤なミサイルは自衛隊も配備していた「ナイキ地対空ミサイル」。
ARMED SEVENでは最も古い兵器(1953年に開発)じゃないかと思います。
本当は白いんですが、ゲームでは見やすくするため赤にしました。

あと、多連装ロケット車は種類が特定できません。それっぽいのを描いただけかも。

黄色のメカはアイテムキャリアです。
1960年代に描かれたSF潜水艦漫画「青の6号」に登場する小型潜水艇「フリッパー」のオマージュです。
60年代のメカはカッコいいよ。凄くカッコいいよ!
リアルロボものに合うかどうかは別として。

左上の戦闘機(イーグルとラファール)、ヘリジェットとアイテムキャリアは現在制作中のゲームにも登場します。


宇宙戦闘用メカ

今のところ、ASTRO作品の宇宙兵器では最も旧式な方々(作中ではどれも新兵器)。

「スペースシャトル」は現実にあったものよりシャープなデザイン。
これは、まだNASAが開発中の頃のイメージ画に近づけました。

右側の大きな宇宙船は「ジャベリン級迎撃艇」
ASTRO SAGAの設定では「SATAZIUS」や「WOLFLAME」の自機のご先祖様です。
その後の時代の宇宙船に比べてメカの露出度が高く、いかにも旧式な感じがします。
出番は少ないけど、かなり好き。

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「ARMED SEVEN」のメカは次回作にもリニューアル版が多数登場予定です。

アイテムキャリアを現在制作中ですが、ディテールがどうなってるのかさっぱり分からず困ってます。ほんと、もう助けて!