北の窓から(芦田っち)

PC関連と私的雑感のブログ。
2015年7月10日、カッコ内に名前を加えました。昔の友だちに気付いてほしくて・・・

懐かしい町に自分を重ねて

2009-06-13 09:30:00 | 雑感
NHKハイビジョン「ふるさと発」を見た.
初めて見る番組だったが,
「芦田さん」そして「福知山」のナレーションで耳目が停止した.

京都府福知山市は,オヤヂの田舎のお隣.
オヤヂは兵庫県,今は丹波市となった田舎の出.
JR福知山駅の隣駅で降りればオヤヂのいなか町.

「ふるさと発」では,芦田さんが開いている「百姓塾」に通う生徒さん,
いなか暮らし,百姓生活を目指す都会の人の葛藤が描かれていた.
百姓技術を教えながら,塾生の悩みを見つめる塾長.

卒業した塾生が招かれていた.
週に5日は工場で働き,残りの時間を百姓仕事に充てる.
年収は300万円にも満たない.
その額は,手取りではなく,税金などの控除も含んだ支給額である.
塾生は,いなか暮らし・百姓だけでは食べていけない実例を見ることになる.

塾生の中には仕事を辞めて百姓を目指している人がいた.
いわば背水の陣.
勤めながらの百姓仕事の学習では本腰が入らない.
「百姓塾」のない日もできるだけ畑に出て百姓仕事を覚える.
暮らして行けるのかという不安を払拭するには,
作業を通じて自信をつけていくしかない.
それがその人の考え方,性分といってもいいだろう.

塾生の中には夫婦別居の人もいた.
妻は先行して福知山のアパートに移り住み,百姓を覚え始めた.
夫は大阪に残り,会社勤めをしながら,百姓塾に通う.
妻は後ろを振り返らない,前だけを見る性格.
夫はいなか暮らしを望みながらも,妻のようには踏み切れない.

塾長の芦田さんは彼らを,見る.
卒業生を招き,楽ではない現実を示し,塾生を見る.
悩んでいる塾生に,それでも百姓はいいよ,などと安易な背押しはしない.
15人いた塾生は,塾の終わりには12名になっていた.
現実が憧れを超えていたことになる.
それでも塾長は自分のできることをする.
荒れてゆく田畑を放置できないのでやれることをやる.

福知山ではそんな取り組みが行われている.
言葉の懐かしさ,風景の懐かしさを感じながら,
7月から無職となるわが身,家族のことを思わざるを得なかった.
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