足尾に緑を育てる会 オフィシャルブログ

 足尾の山に100万本の木を植えよう!
 あなたも一緒に植えませんか?

足尾グリーンフォーラム・結成15周年を祝う

2011-09-01 11:35:55 | 足尾グリーンフォーラム
2011年8月21日、足尾環境学習センターにて
「第12回 足尾グリーンフォーラム」を開催しました。

今回は、当会の顧問にもなっていただいている、
宇都宮大学名誉教授の谷本丈夫氏にご講演いただきました。



足尾に緑を育てる会は15周年を迎えることになったのですが、
15年前、結成にまつわる、おもしろいエピソードがあるんです。


足尾に関する文献を収集公開するのが目的の
「わたらせ川協会」という市民グループがありました。

その会で、「足尾でも花見がしたいね」と
大畑沢緑の砂防ゾーンに桜の苗木を10本植えましたが、
全部枯れてしまいました。

そこで谷本教授に見ていただき、ご意見をうかがったのです。

「花見がしたいのか、それとも荒廃したこの地に緑を蘇らせたいのか」

その時の大畑沢は岩くずの山でした。

この言葉を聞いて、渡良瀬川上流下流の市民グループが集まり、
「足尾に緑を育てる会」の結成に至ったわけです。


今回の講演のなかで“若気の至り”なんて言ってましたが、
谷本教授のこの一言で今があるのかもしれません。



さて、講演のテーマは、「足尾の緑化事業とボランティアの役割」

足尾の長い緑化事業を振り返ると同時に、
市民ボランティアの活動意義と果たすべく役割を語っていただきました。



行政による長い緑化事業では、
リョウブやヤシャブシ、エニシダ、ニセアカシヤなどの植物が植えられてきました。
外来種も含みますが、
荒廃した石礫地は、こういう植物しか受けつけなかったのだそうです。

養分の少ない土地でも育つことができ、土壌流出を防ぎ、土壌を豊かにしている…。
森林の中では生きていけないので、その頃になると身を引いていく。
なんだか健気ですよね。

当会では落葉広葉樹を中心にさまざまな樹種を植えていますが、
うまく共生していきたいと思いました。

それから、樹木は尾根が好きなものもあれば谷が好きなものもあります。
植樹した1本1本の希望や悩みを聞いて、管理していけるのが、
地元のNPOの役割ではないかということでした。
(行政には何年かで人事異動があるので。)


未来へ向かう活動への貴重な提言をいただきました。
いままでは本当に一所懸命植えてきました。
植樹地の拡大にも伴って、
これからは管理も当会の大きな仕事となっていきそうです。


参加されたみなさま、ありがとうございました。

足尾グリーンフォーラムを開催します

2011-08-02 14:41:20 | 足尾グリーンフォーラム




寒暖の差が大きいこの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
4月に開催した春の植樹デーには、950人が集まり5,800本の苗木を植えました。
今年もまた足尾の山に緑が増えました。
多くの方のご支援ご協力に感謝申し上げます。

さて、第12回足尾グリーンフォーラムのチラシが出来上がりました。
今回は当会の活動のきっかけを与えてくださった
宇都宮大学名誉教授の谷本丈夫氏を招き、
「足尾の緑化事業とボランティアの役割」についてお話いただきます。

ボランティアの意義やあり方が問われている現在、
ひとりひとりに考えてほしい課題ではないでしょうか。
お仲間お誘い合わせの上、是非ご参加お願いします。

また、午前中には、15年の活動を振り返り、未来を展望するものとして、
「結成15周年を祝う集い」を開催します。
こちらも併せてご参加ください。

●第12回 足尾グリーンフォーラム
2011年8月21日(日)13:00~
足尾環境学習センター(栃木県日光市足尾町銅親水公園内)

●足尾に緑を育てる会結成15周年を祝う集い
同日 11:00~
同所

足尾グリーンフォーラムともに、参加無料・予約不要です。
お気軽にご参加ください。