足尾に緑を育てる会 オフィシャルブログ

 足尾の山に100万本の木を植えよう!
 あなたも一緒に植えませんか?

ユネスコ未来遺産に登録!

2011-12-28 14:45:20 | 足尾に緑を育てる会とは
2011年12月19日、日本ユネスコ協会の
第3回「プロジェクト未来遺産」に登録決定されました!


…100年後の子どもたちに…

「プロジェクト未来遺産」とは、100年後の子どもたちに地域文化や自然遺産を伝える「未来遺産運動」の一環です。

日本ユネスコ協会では、未来に伝えたい地域文化・自然遺産を守る市民の活動を「プロジェクト未来遺産」として毎年10件登録。
登録されると、日本全国にに広く紹介されるほか、応援金が贈呈されます。

詳しくは、日本ユネスコ協会http://www.unesco.or.jp/



「渡良瀬川源流の森再生プロジェクト―足尾銅山の荒廃地に植樹―」

当会「NPO法人 足尾に緑を育てる会」は、
足尾銅山の煙害等で荒廃した山々の緑化活動を、いままで16年間続けてきました。

平成8年、160人が集まり100本の苗木を植えたことから始まり、
今では1500人の市民ボランティアが集まり植樹してくれるようになりました。
また、小学校を中心とした各種団体が年間約200団体も植樹体験に訪れています。
これまで足尾の山に植えられた木は約13万本になりました。

足尾の緑化は、公共事業により長年続けられています。
100年を費やし半分ほどに緑がよみがえったといわれています。

鬱蒼としたかつての森を再生するには、まだまだ気の遠くなるような歳月が必要です。
石ころだらけの斜面を掘り、一本一本苗木を植えるとき、
心の中にも環境問題に対する芽生えがあります。

1年に1万本植えて、100年続ける。
活動への参加をとおして、次世代、また次の世代へとつなげていきたいと思います。


最後に、今年10月に活動を先導してきた神山会長が亡くなりました。
また、昨年2月には設立以前から活動を共にしてきた立松和平氏もこの世を去りました。
このようなときに、この度の登録決定は、
とても励みになり、大変うれしく思っています。

これまでご支援ご協力くださった方々に感謝申し上げますとともに、
これからも相変わらずのご支援ご協力のほど、
どうぞよろしくお願いいたします。


神山会長を偲ぶ

2011-12-22 10:37:02 | 日記
神山会長を偲ぶ会には、たくさんの方にお集まりいただき、
本当にありがとうございました。
また、励ましやお悔みのお手紙もたくさん届いております。
支えてくださるみなさまに心から感謝申し上げます。

神山会長は、
大きな情熱を持ち、そして何より行動する人でした。
事務所のデスクはいつも空で、会長宛の電話がくるといつも
「ちょっと山の方へ出掛けています」と返答していました。


先日、元足尾砂防出張所長の鶴巻氏が事務所を訪れてくださいました。
--------------------
「もう子供達の体験植樹する場所が無いんだよね~
 来年の春の植樹デーで植える場所が無いよ…どうするかなぁ」
神山会長には顔を見る度に言われ、
本当に最大級のプレッシャーを与えてくれましたよ。
だけど、その熱意と情熱に負けて、
絶対に不可能と思われていた大畑沢の上部斜面の山腹工に着手してしまいました。
現在も困難な急斜面の整備が続けられ、
春の植樹デーで毎年絶景が見られるのも、あの口癖が発端ですね。
--------------------


夢は大きく、行動は足元から

神山会長の好きだった言葉です。その言葉どおり、
春の植樹デーや体験植樹といった土台を作り、
一本一本着実に植え続けてきました。


私たちは、大きな存在を失い、悔しく、さみしいばかりですが、
そうしてばかりもいられません。

神山会長が亡くなったその日も、その次の日も、また次の日も、
足尾の山では体験植樹が行われていました。
確実に思いは受け継がれているのです。

神山会長が築いてくれた土台をしっかり踏みしめて、
これからも活動を続けていこうと思います。

1年に1万本植えて100年。100年かけて、
足の山に100万本の木を植えよう!

これからもどうぞご支援お願い申し上げます。


偲ぶ会には立松さんのご長男の心平さんも駆け付けてくださいました。
「100年続けます」
と、植樹活動への参加を約束してくれました。

神山会長、和平さんと一緒に見守っていてください。
本当にありがとうございました。