山とアート

2008年から八ヶ岳南麓に移り住み、庭に小さな菜園を作りながら、知り合いのギャラリーや工芸作家のお手伝いをしている日々。

オープンアトリエその2

2009年09月21日 19時59分04秒 | アート
以前「あしはな」の展示でも紹介した、家具工房YASUSHIの清水泰さんの作品は、理工系出身の極め付き頭脳的家具・・・と私が勝手に解釈してますが、形の美しさも洗練されています。
とはいえ、勿論「手の仕事」が生きていて、なんといっても釘を使わずすべて木の組み合わせで作られているのが気持ちよいです。


元自動車の部品販売所だったという建物がアトリエです。木工の仕事は大きな材木を切るときに音も大きいので、人家から離れた広い場所が必要ですね。

一見普通の食器戸棚に見えますが、隅々まで神経が行き届いた逸品。

手前のテーブルは縁が繊細で全体もシャープな線。

子供用の椅子ですが、椅子として使わなくなれば小物を置く小さな台にもなりますし、楽しい形です。

なにげない普通の棚にみえますが・・・何故かどこか普通と違うのです。気になって何度も観たのですが・・・何が違うのかわかりません。

清水さんが答えを教えてくれました。
まず、縦の支えの部分はわずかに曲線、弧の形なのです。そして横板は手前から少しずつ幅が広くなっていて、長方形ではないのでした。そのわずかな要素が全体を柔らかいイメージに見せていたのです・・・脱帽。

この椅子も正方形ではなくわずかな傾斜と変形で、飽きない楽しさ。

組んであるところの突起に丸みをつけているのも独特で、こげ茶の素材は楔の役割だそうです。これが打ち込んであるために組み合わさった部分がゆるまない・・・構造的に強化する意味と、違う色の素材がアクセントになっています。
家具を作る場合は当然のことらしいですが、何年も寝かせて乾燥させた素材を使うので出来上がるまでの行程は想像以上の時間がかけられています。使う人にもそれが伝わってくるから、大切にしたくなる気持ちになるでしょう。
清水さんのHPは↓

http://www1.ttcn.ne.jp/~kobo-yasushi/

なんと!赤いそばの菜っ葉をたくさんいただいてしまいました。ゆでてから甘辛つゆとかつおぶしをまぶしたら、すご~くおいしかったです。そばの菜が食べられるとは知りませんでした。
ごちそうさま


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