山とアート

2008年から八ヶ岳南麓に移り住み、庭に小さな菜園を作りながら、知り合いのギャラリーや工芸作家のお手伝いをしている日々。

安心したのも束の間

2012年06月25日 11時38分45秒 | 日記

残念ながらリンパ節転移がみつかりました。

八王子までは片道2時間弱の道のりなので、薬の処方と身体の相談のため家の近くにある甲陽病院にお願いすることになり4月の検査の後はそこに行っていますが(院長先生が食道癌専門医ということもあって)、首の付け根に出来たコブのような小さな突起についてお聞きしたところ・・・

「リンパ節かもしれないから検査した方が良いです。出来るだけ早く主治医のところに行ってください」と言われてあわてて翌週八王子まで飛んでいき・・・

再度CT、エコーの検査をしたところ、あきらかに転移が二つありました

そこで再び「癌治療」を考えなくてはいけないわけですが・・・

他にも転移しているかもしれないのでまずは全身を調べるためにPET-CTという検査を受け、1週間後に結果が出るのでそれから主治医と相談して決めることになりました。

先週から毎日パソコンにはりついてネット検索・・・そして他の癌患者の体験談などを参考にして考えているところです。

外科の先生からは手術を勧められますが、まだ体力が完全でないので出来れば身体の負担の少ない放射線治療でまず取って体力を温存したいです。それも1カ月半くらい毎日通う必要があるので甲府の病院で代行してもらい、入院を避けて自宅で療養出来れば。

もう癌細胞を体内に飼っているようなものなので、どうせ切ってもまた出てくるでしょう・・・放射線治療は同じ場所には1回しかできないといいますので次回は手術せざるをえないかもしれませんが、少しでも体力をつけておいてから先延ばしたいと思っています。

またまたお騒がせで申し訳ありませんが、時々ブログで経過ご報告いたします。

そんななか昨日は塩尻まで能を観に行ってきました

以前にも書いていますが鵜沢久さんの舞台は2年ぶりです・・・今回は近所のお友達3人と一緒にドライブがてらでした

今回は「猩々乱ー双之舞」お嬢様の鵜沢光さんと親子で踊る特別な演出・・・これは昔お父様がいらした頃に親子でなさった演目だそうです。華やかな衣装もあいまって素晴らしい舞でした。

鵜沢先生の受け売りですが「歌舞伎はハリウッド映画、能はヨーロッパ映画」という表現は言いえて妙で、私はあきらかに「ヨーロッパ映画」の方が好きです 勿論歌舞伎も好きでしたが、能の方が深く心に入り込んでくるものがあります。

不思議なことに一昨日までは結構「再発」に驚いて元気がなかったのですが、昨日の能観劇だけで今日はかなり朝から調子が良いもので・・・根っから「遊び好き」なのでしょうね

 


苺は嫌いなのですが・・・

2012年06月13日 20時18分34秒 | 日記

母が新宿御苑から分けていただいてきた「福羽苺」を鉢植えにして増やしていましたが、いつの間にか地面に増殖・・・零下15度にもなる冬をたくましくも生きぬき毎年今頃実をつけます

鉢植えの苺よりも大きな実がたくさんついています・・・それだけ強い

私、もともと苺はほとんど食べないのですが、このように取り立ての真っ赤な実をみたらやはり口に入れたくなります

昭和30年代に売られていた品種ですから今の苺のように甘くはありませんが、酸っぱさとほんのり甘い素朴で結構なお味です・・・最近やたらと多いテレビの食べ物情報番組みたいな表現ですが

「う~ん おいしい~ 苺の味が口のなかいっぱいに広がって~おいひい~

てな感じですかな

で、やっとバラも咲きました

これは紫蘭(しらん)というのだそうです・・・蘭にしては可憐で高山植物みたい

箱根ウツギもちらほら咲き始めました

まだしばらくは花の季節が続き、庭の景色はバラエティに富んできて外に出ると時間を忘れます

相変わらずご近所のモモちゃんとは時々朝のお散歩(とても短いですが)に出ていますが

お隣のY子さんところのお孫さんが大好きで、たまにみえるとこのように立ち上がって興味深々

レッサーパンダみたいですね

 


早熟も考えもの

2012年06月08日 16時04分15秒 | 日記

宿敵「猫村さん」がいなくなってから、すっかりのびのびと育って大きくなったミューちゃんですが・・・

回数は減ったものの時々母猫さくらと一緒にやってきますしかし警戒心が強いのは相変わらずでいっこうになついてはくれません

なに怒ってんだか・・・

でも大きくなったは自然だけど、あなたちょっとおなかが大きすぎない

母も「大きいわね」 お隣のY子さんに言ったら「え~気がつかなかったけど確かに

年頃としてはまだ「ジョシコ―セイ」みたいなものでしょ・・・あの例の雄猫「クロ」に早くもつかまったのかしら

今日もおかあさん「さくら」が「クロ」を追いかけてますが、クロはミューちゃん目当てにここに来るようです・・・やはり若い子の方がいいのね・・・どこの猫かわかりませんが首輪をしているので飼い猫さんですね

私たちが出ていくとすぐに逃げるし、全く可愛げないんですが

そうこうしているうちにしばらく来ないと思っていたらいつの間にか・・・

ミューちゃんのおなかが引っ込みました

Y子さんもどこで産んだのかわからず・・・子育てもよくわかっていなさそうだから、どうなっているのか

外で生きている猫たちですから、成長すれば自然と自然なことが営まれるわけですよね

それにしても自然すぎる・・・


井崎聖子展@gallery amano

2012年06月06日 20時08分54秒 | ギャラリー

6月の展示が始まりました

井崎聖子さんの作品を最初に拝見したのは多分1996年頃でしょうか・・・勉強のため銀座と京橋の現代アートのギャラリーまわりをはじめた頃に京橋で観た覚えがあり、その後もたびたび拝見し若手作家の選抜展VOCA展でもノミネートされていた実力派です

ご本人にはここ小淵沢で初めてお目にかかりました・・・でも作品を観ていたので初対面の気がしませんでした

いつものように入り口付近には小品・・・小さくても存在感のある抽象画です

正面には案内状に使われた作品がしっかり座っていました・・・写真とは大違いで深みがあって美しいです

精神の奥の部分に入ってくるような絵・・・言葉の説明はいりませんね

線の入らない色面構成だけで魅せる技術・・・独特の造形に一段と磨きがかかっています

絵の具を塗って・・・乾かしてから・・・またこすり落として・・・塗り重ねる・・・そういう過程を感じさせないようなさりげなさもありますが、画面はとても深い仕上がりです

「今回は照明を使わず自然光で観る方が深みが感じられる」とギャラリーオーナー天野氏の解説・・・確かにその通りです

いつもご紹介する絵画作品は写真では本物の深みを伝えられないと思うのですが、このような抽象画は特に・・・写真に撮ると奥行きが観えなくなってしまうのですね・・・人間の目のしくみの素晴らしさもあるのですが、直接対峙しなければわからない画面をお見せできないのが残念

とはいえ、小淵沢まで来ていただくのはなかなか大変ですね・・・名前を覚えておいて東京での展示をチェック

ということも

ところで・・・何カ月もかかって制作してきた南美術のホームページがやっと完成しました

今まで出来上がっていた舫のHPを更新することは出来たのですが、最初から作ったのは初めてでした

ソフトに組み込まれた既製デザインを使いましたが、イラストの森千章さんのおかげで明るく楽しいサイトになりました

その名も http://art373.com (あーとみなみどっとこむ)

一方その森さんの「超訳 枕草子」のイラストも展示中です・・・銀座にいらした方は是非お寄りください

よろしくお願いいたします