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東京パリ日記

パリ日記第2章、終了。東京生活、再開。

涸沢で中秋の名月

2008-09-16 20:27:38 | 
夜、テントの中でふと目が覚めるとうっすら明るい。
これはもしかして??と思ってテントから顔を出してみたら、
前穂の上に煌々と輝く月が!!
なんという美しさ。
写真には撮れないから、何度も思い出して記憶に焼き付けておかなくちゃね。

ちなみに9月14日が中秋の名月だったことは帰ってきてから知りました。
でも、知らなくても、ほんとに名月でした。

「絶好の山行日和になるでしょう」って誰が言ったって思いたくなる雨の出だしの3連休。
しとしと雨のなか4年ぶりの涸沢へ。(でもいいの、ここまでは何度も行ってるから)
翌日の14日は朝から夜まで見事に晴れ、奥穂に初登頂。
初めて北穂に登ってから奥穂に登るまでに一体何年経ったんだろう…。

いやー、楽しかった。
登山客多くてハシゴや鎖のとこで渋滞発生してたけど、3連休の晴天だもん、しょうがない。
先月の常念山脈縦走に比べると、特にきつかった常念岳南側の登りに比べると、
ザックの有無を考えても奥穂の登りの方が短いしルートも迷わないしだいぶ楽。
あと、久々の涸沢までの道は本当によく整備されてて、涸沢街道だーって思った。
先月のルートでは目印がまばらで選択に迷うことも多々あったし。実際間違えてちょっと戻ったりとか。

久しぶりに行ったら上高地同様、涸沢ヒュッテに韓国語表示もあって、
実際外国人登山客も頻繁に見かけたし、確実に前より増えてるんだなあと感じた。
というか日本人も含めた登山客全体が増えてるのかもしれないけどね。
あと、デジイチ保有率の高さがすごい。ほんと増えた。

下山すると上高地で温泉に入るのが常なんだけど、(あとカツカレーね)
そこで出会った女性、奥穂に登るツアーにひとりで参加したそうで、
「今度結婚するなら一緒に山登りできる人がいいわ!」って言ってました。笑
ツアーの行程聞いたら私たちのよりハードそうだったよ。おばさま元気だ。すごい。

今年の紅葉ピークはいつ頃だろう。

欲しいような欲しくないような

2008-08-16 01:10:57 | 
そういえば山で流星群見たよ!
その日の昼間、山道ですれちがったおじさんが教えてくれたのだ。
すこし空を見上げてればスーッっと星が流れる。すごいなあ。

山から下りてきたら、北島選手が金メダルを2個も獲っていたり、体操界にも王子がいたり、
カンチェラーラが個人TTで金メダル獲ってたり(自転車)、
1週間ちかく不在だったからニュースチェックが大変。

実は昨日寄った山小屋にあったすごい立派なでかい液晶テレビで体操男子の個人をやっていて、
その場に居合わせた登山客みんなが思わず拍手しちゃうような素晴らしい演技を内村選手が見せてくれてたんだけど、
まさかあれが"王子"誕生の瞬間だったとは。(日本には王子がいっぱい)

いやー、いまどきの山小屋って、立派なのがあるわねー。
デジタルだから現地の天気予報もいつでも見られるしさ、便利でもあるわけよね。
しかし快適な山小屋だったなあ。もはや"小屋"とは呼べないレベル。

それとは反対に使えなかったもの。
もしもの時のために携帯電話を持って行ってたんだけど、
稜線上なら使えるだろうと思ってたのに結局最後まで1度も電波が入らなかった。(北アルプス)

だめじゃんS社!!

さすがにD社が一番使えてた。A社のもぎりぎり入る場所もあったのにS社は・・・。
携帯の充電サービスやってる山小屋もあったけど、登山するならD社を選べってことか?

幸いなことに非常連絡する必要もなく無事下山できたけど、
なんだかちょっとがっかりというか不満というか。
おかげで世の中の情報から一切遮断され、
山小屋で久しぶりにテレビを見つけたときには「テレビだ!」って・・・。

携帯のアンテナ立てて~。

まあ、日常を切り離せるのも山のいいところなんだけども。

あの空気を持ち帰りたい

2008-07-26 00:21:43 | 
山から帰ってきた次の日にルイたちが到着したので、
撮ってきた写真も放置したまんまだったんだ。やっと確認。
お天気がいいと、ついついいっぱい写真を撮っちゃうんだよねー。
そしておんなじようなのがいっぱいっていう・・・。

晴れの山は天国、雨の山はあっという間に修行中、みたいになるんだけど、
今回はさいわいなことにほぼ天国。
東京の空気とは大違いのさわやかな上高地。
朝晩は結構涼しくなり、もしもっと上でテント張ってたら寒かったかもしれない。
ちょっと装備が手薄だったわー。やっぱり間が開くと鈍っちゃうのね。
ま、どっちにせよ体力がついてってなかったけど。

次回に備えてトレーニングしないとー。
せっかく行くなら山を満喫したいもんね。

山で遭遇した出来事

2008-07-22 08:26:13 | 
久しぶりに訪れた上高地。
小梨平キャンプ場は絶景を目の前にテントを張れるので連休中は大賑わい。

上高地は、上高地そのものが、目当てで来る絶観光客もいるし、山への入り口だから登山客もいる。
小梨平にはいろんな人たちが集まってる。外国人も以前より増えた気がする。

今回、川から近いところにテントを張ってたんだけど、寝てるときに目が覚めた
賑やかな人の声と花火の音、テントを通して入ってくる花火の光。
ここって花火禁止じゃないの!?とまず思った。国立公園の中だし。
そうでなくても登山者にとっては夜9時半ってもう寝てる時間だし。(朝早いからね)
私にとっては早寝するのも結構難しく、やっと寝付いたと思ったら起こされてちょっと不機嫌だったのだ。
やたら賑やかだったのでテントからのぞいて見た。子供2,3人を含む家族が、
「ほらほら見て、これきれーい!」「こっちに向けないで危ないから!」「ミドリに変わったよー!」
とたのしげーに花火をしておる。。。

でもまあ、花火がなくなれば終わりだし、とっととやっちまえーと思ってたんだけど、
花火がやりたいなら他でいくらでもできるだろうに、なにもわざわざ上高地でやらなくても、と思わずにはいられない。
上高地でまさか耳栓とアイマスクが欲しくなるなんて。

どこからかおじさんがやってきて、「ここ花火禁止だよ」と家族に。
あ、やっぱ禁止だったんだ、と思った私。しかし家族の父親が、
「音の出る花火は禁止って聞いたけど」「管理人さんに言われるならわかるけどなんであんたが言うの」「あんたたちだけのものなの?」「まちがったならもう行けよ!」
とどんどんヒートアップ・・・。完全に逆切れである。

"花火禁止"っていう明確な大義名分がないと他人に注意もできない。
こんな上高地みたいなきれいなところにきて、あんなふうなことになるなんて、
なんだか超フクザツな気持ちになった。

彼らにとっては子供たちとの夏休み旅行だったんだろう。花火もしたいんだろう。
けど場所と時間を選ばなきゃいけないっていうのも、厳然たるルールなんじゃないだろうか。
登山と無縁の人にとっては夜9時半がすでに夜中だとはわからないかもしれない。
でもみんなライトを消してて真っ暗になってる静かなテント場を見ても、
ここで花火をしたら迷惑かも、とは彼らは思いつかなかった。
しかも注意されても、花火を強行した。(おじさんを追い払ったあと続きをやった)

おじさんが言いたかったのは"花火禁止"ではなく迷惑になっている状況に気づいて欲しかったんだと思う。
全く伝わらなかったけど・・・。
あんな風に逆切れするお父さんの姿を見て育った子供はやっぱり同じような態度を他人にとるようになるんじゃないか、
あれはするな、これもするなと禁止事項が増えるのは残念なことだけどもはや仕方がないのかも、
などなど、せっかくの非現実の世界に行ったのになんだか悶々としてしまった。
しかも翌日の夜も誰かが遠くで花火をやった・・・。
以前はまったく遭遇したことなかったのになあ、花火なんて。

上高地や穂高の景色は変わらないけど、人間の方は変わっちゃったのかも、
なんて思ったのでした。ちょっと切ない。

くせになる味

2008-06-02 11:34:05 | 
ベトナムといえば、ベトナムコーヒー。
アルミやステンレスのフィルターで入れたコクのある苦いコーヒーに、
あまーいコンデンスミルクがたっぷり入ってる。
甘いけど、苦い。こういう味のアイスあるよね、みたいなミルクコーヒー味。

それを、うちで再現。フィルター買ってきた。
カップにコンデンスミルクをたっぷり入れ、その上にフィルターを乗せてコーヒーを入れる。
フィルター内のお湯が落ち切ったら、よく混ぜてできあがり。

すっかりクセになってるのだー。もはや中毒?
ただうちで入れると豆の違いか炒り方の違いか、現地のに比べて苦味がたりない。
なので甘さも控えめで。
でもちゃんと豆も買ってきたからね。今の豆がなくなったらベトナムの豆でやってみる。
(ちなみにカンボジアでもコーヒー豆を買ってきた、こちらも楽しみ)

モロッコのテ・ア・ラ・マント(ミントティー)も甘いお茶だった。
暑いところでは甘みが求められてるのかしら。

日本はすっかり涼しいが・・・。

旅先での味

2008-05-30 10:06:20 | 
カンボジアとベトナムでの旅行、
食べ物で一番思い出に残ってるのがカンボジアのホテルの朝食で食べた麺料理。
やさしい鶏のスープ、3種類から選んで入れてもらう麺、鶏肉、ほうれん草っぽい野菜、焦がしにんにくを載せてくれて、
醤油(現地のもの)、チリソース、ニョクマム(たぶん)、ライムなどで風味を好みでプラス。
いやこれまぢでおいしくて!!

ビュッフェ形式の朝食なので洋食、中華風など多種揃ってたけど、
私の朝ごはんはこの麺ばっかり。毎日2杯ずつ食べた!(たべすぎ)
いつも同じ女性が作ってくれてたんだが、3日目にはついに、
「あなた、3日連続ね」と言われる始末。

他でも麺は食べたけどあれた一番おいしかった。
ああ、食べたい。

カンボジアでもベトナムでもスーパーで調味料をいろいろ買ってきた。
でもだからってあの味を再現できるわけじゃなく・・・。
ベトナムのフォーは日本でも有名だけどカンボジアのはなんて名前だったんだろ。
作り方知りたい。あのスープ。

フォー・ガー(鶏のフォー)、フォー・ボー(牛のフォー)、
つまり鶏肉はガーで牛肉はボーなんだが、
豚肉はわからなかったのでとりあえずうちではブーってことになってます。

アンコールワット

2008-05-27 22:36:48 | 
盛り上がっていっぱい写真を撮っちゃったから選ぶのが大変。
まだ全部見れてないのだ。

が、やはり最初の1枚はアンコール・ワットかなと。
アンコール遺跡群の中でも一番有名だしね。
私も今回の旅行の前までは、アンコール遺跡"群"だということを知らなかったのだ。(無知)

アンコール・ワットは12世紀のインドゥー教の広大な寺院。
見学するのに日差しの向きがいい午後に1度、そして日の出を見るために早朝にも訪問。
ガイドさんが建物の様式やレリーフに描かれた物語を説明してくれる。
しかも日本語で!

アンコール近くの街シェムリアップには日本語学校があって無料で日本語を学べるんだそうだ。
すごい。
そしてそれがガイドという仕事につながっているのだ。
日本人観光客がたくさん訪れれば仕事が増えて日本語を学ぶ人も増えてガイドも増える。
日本のみなさん、どんどんアンコールを訪れましょう。笑

まあそれはともかくとして、とてもおすすめ、アンコール。

ホーチミンにて

2008-05-23 18:24:02 | 
ただいまホーチミンにいます。
大雨が降り始めたので避難中。

カンボジアのアンコール遺跡、すばらしかった・・・。
写真、大量に撮っちゃったよ!
そしていろんなことを考えさせらる旅になっています。

成田を出発するときには台風の影響で2時間おくれだったけど、
とりあえず無事に旅をしてます。
詳しくはまた。

サヴォア邸へ

2008-01-06 09:47:21 | 
いつでも行けると思ってると意外と行かずに終わってしまいがち。
けどここには行っておきたかった。
ル・コルビュジエによるサヴォア邸。
Villa Savoye à Poissy

その気になればお昼からだって行ける距離にあるのに、
パリ市内じゃないっていう理由で腰が重くなってた。
RERとバスを乗り継いで、全部で1時間くらいだっただろうか。

外観を一目見たとき、思ってたより小さいと思ったサヴォア邸。
写真では何度も見たことがあったあの建物についにやってきた。
あまりに有名だし、コルビュジエ大好き!とかではなかったし、
正直そこまでわくわくして行ったわけじゃなかったんだけど、
いやあ、建築ってやっぱり実物を見るまでほんとのよさはわからないものね、
自分でも予想外に、だいぶ盛り上がったのであった。
わくわくしすぎて1周目はろくな写真が撮れなかったよ。(3周くらいした)

内部がとてーも好きだった。
あっちもこっちも、何度見ても、いろんな角度から見ても、
ここもいい、あそこもいいと発見がある。
直線と曲線の見事の組み合わせ、そして壁の色、明るさ。
ひじょーに好みであった。我ながら萌えっぷりにびっくり。

今見てもあれだけ新鮮なサヴォア邸。かれこれ80年ほど前の建築だというのにね。
そして彼の影響が他の建築家に色濃く影響を与えていることも、
実物を見てみてよくわかった。そして日本人が好きなのもよくわかった。
シンプルでかわいくて機能的。(住んだことないからわかんないけど。笑)

日本人がたくさん訪れるらしく、日本語の案内も用意されてた。
行き方はちょっと面倒だけど、さほど複雑なわけじゃないしパリから半日で行ってこれるので、
気になる方にはぜひお薦めしたい。

プロヴァンで凍える

2007-12-16 05:10:10 | 
"On gèle!"

「凍える!」メトロでおじさんの読んでる新聞の一面。まぢで凍えた、超寒かった!
パリだけじゃない、全国的にかなり寒い今週末のフランス。
最高気温が1度とか2度とか。最低気温はもちろんマイナスで。(明日の朝は‐4℃!)

今日はクラスの友達とProvins(プロヴァン)に行ってきた。
パリから電車で1時間15分ほど。日帰りできる世界遺産の街。
プロヴァンには12世紀に建てられた建物がたくさん残ってる。
街中のノエルの飾りも素朴で街の雰囲気に合ってる。

ノエル前なので、教会前の広場にLe Village de Noël(ノエルグッズを売る屋台が並ぶ)、
そして教会の入り口に行列ができてたからなんだろうと覗いてみると、
La Crèche vivante "Crèche de la Saint-François"(聖フランソワの誕生物語、とでも言ったらいいのか)を上演するという。
「無料だし素敵なスペクタクルだからぜひ観ていって」とマダムに誘われ鑑賞。

おもしろかった!たまたまタイミングよく通りがかってあんなものが観れるとは。
教会に入るといきなりラクダが3頭!教会の中にラクダだよ??

十字軍に参加したフランソワが、その経験により生まれ変わって聖人になった(省略しすぎ)というお話を、
俳優30人くらいとコーラスが30人くらい、さらにラクダ、鷹、狼、ロバ、牛、犬らが登場して上演。
ちょっとずつしか登場しない場面のために本物の動物、しかもラクダとかロバとか大きい動物までホンモノを登場させるのに感心しちゃった。
大人も子供も大喜び。

プロヴァン、派手さはないけど住民のみなさんがほんとにみんな親切で感じよくて感動。
ほんとにみんないい人たちだったー。車もすぐ歩行者のために止まってくれるしパリとは大違い。
いい街だ、プロヴァン。中世祭りとか楽しいんだろうなあ。夏にも行ってみたかった。

しかしあんな小さくて静かな街のわりに車が多い気がしたけど。
中世の街並みとのギャップが多少気になるが、暮らしてる人にとっては必要なんだろうきっと。

立ち寄ったパティスリーで私たちが「寒い寒い」と言ってたら居合わせたおじさんに、
「寒くないよ!これくらい普通だよ」と言われ、ほんとですかー!?と信じがたかったよ。
だって今日はほんとに寒かったんだから!

先日パリに旅行に来たお友達のママにもらったカイロを初使用。
お友達も喜んでたよ。すばらしいねジャポン製品。