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東京パリ日記

パリ日記第2章、終了。東京生活、再開。

大西洋岸の港町へ

2007-10-22 17:55:54 | 
この週末、ついにLa Rochelle(ラ・ロシェル)に行ってきた。
ラ・ロシェルと言えば、映画『冒険者たち』に登場する、あれがあるところですよ、
Fort Boyard(ボイヤールの要塞)。

残念ながら要塞に上陸はできないのだけど、遊覧船でぐるりと一周。
ああ、あそこであの映画の最後の場面が…みたいな。(頭の中で音楽が流れる)
フランスではわりと最近テレビ・シリーズで使われて、改めて有名になったんだそうな。
まーね、冒険者たちはだいぶ昔の映画だしね。

しかし寒いねー、10月ってもう冬だねー。
船の上で寒いこと寒いこと!
ホテルにおいてあった天気予報で最低気温が2度だったときには、
完全防寒してこなかったことを悔やんだのであった。。。

ラ・ロシェル、港町なので海の幸が安くておいしい。
まずはムール貝を食べ、生牡蠣は2度食べた。
旅先でおなかこわしたらキビシイな…とちらりと思ったけど、
食べずにはいられなかったよ!超おいしかったよ!(おなかも無事)

そしてやはり地方なので人も優しいし物価も安い。

また近々こんな風に旅に出ようと決めたのであった。

フランス人とのロンドン旅行

2007-10-17 22:59:53 | 
初めてロンドンに行ってきた。いいね、ロンドン!
今までヒースロー空港しか知らなかったんでね、特にこれといったイメージがなかったロンドン。
でも行ってみたらなかなか気に入った。

パリジャンの彼らがなんでわざわざロンドンにお買い物に行くのか。
パリとロンドン、確かにそれぞれのキャラがある。確かな違いがある。

私が一番印象的だったのはイギリス人が丁寧で優しくてサンパなところ。
働くフランス人の態度の悪さに慣れてしまってるから、
これはちょっとした感動であった。

夜、クラブに行こうとメトロの駅の改札を出ると、ルイが麻薬犬の黒ラブに反応された。(笑)
おまわりさん2人にボディチェックされるルイ。
これまたかなり念入りなチェックなんだが、おまわりさんたちの態度はとても丁寧。
すばらしい。
最終的には無罪放免となったんだが(もちろんやってないのでね)、
ああいう丁寧でちゃんとした態度であれば進んで確認に協力できる。

スーパーでお土産を買ったレジで、スマエルが、
「同じの2つ買ったから、もう1つ同じのくれるんだって」とおまけをもらいにいった。
そして「なんて親切なの!パリだったら絶対にわざわざ教えてくれたりしない。」
うん、パリではまずないね。

という具合に、パリジャンとロンドンニアンの差が際立った経験であった。

日本人旅行者のようないわゆる観光は全くといっていいほどしてないんだけど、
今回は、彼らとの旅行っていう貴重な経験ってことで、よかったことにしよう。
美術館とか博物館なら、また行く機会があるだろう。

いやー、よかったなあ、ロンドン。
住居や食費は高いが、パリより住みやすそうだ、ロンドン。

モロッコでのバトルの思い出

2007-08-03 02:24:08 | 
8月のパリは静かなもんだ。うちのアパルトマンも窓が締め切られたままの部屋多数。
みんなヴァカンスなのよね…。パリ居残り組みはつまらんよ。
近所のパン屋さんも軒並みヴァカンスでさ、おいしいバゲットすら食べられないよ、8月のパリ。

ヴァカンスで思い出した。モロッコでのお金をめぐるバトル。

日本人がモロッコに行くとわかりやすく観光客なので、それに日本人は基本素直でおとなしい人たちなので、
モロッコでは彼らの強引さに対抗するのは大変。

モロッコ初日、マラケシュでタクシーに乗ったとき。
行きは10DHだった同じ道のり、帰りに乗ったタクシーでは40DHと言われた。
「40DH!?行きは10DHだったよ??」
「それはプチタクシー、これはグランタクシー。同じじゃない。」(運転手)
確かにその違いはあるんだけどそれにしても高すぎる。

「それは絶対におかしい。高すぎる。」
と言ってるとき、ふとフロントガラスに貼ってある小さくてボロイ料金表が目に留まった。
後部座席から身を乗り出して私はチェックしたわよその料金表。

「見てごらんなさい、xxからxxまでは20DHって書いてあるじゃない!」(強気)
仕方なく料金表を見る運転手。何度も見直す運転手。
「…。じゃあ20DHで。」(渋々)
っていうか、あなた自分のタクシーなんだから。何度見直したって20は20だから。

第1ラウンド終了。勝利をもぎ取る。
が、続いて第2ラウンド開始。

「おつりがない。小銭を持ってないのか。」
よくあるパターンよねこれ。じゃあもういいや、となるのが狙いなんだろうな。
あーでもないこーでもないと、いろいろ計算してるふりしてるけど全然足りない。
「じゃあどっかで両替してもらって来るけど?」(簡単には折れない意志表示)

そんなやり取りの末、運ちゃん、ついにあきらめた。
しょーがねーなと胸ポケットから札だして、おつり全額払った。

やっぱ持ってるんじゃんっ!!!

第2ラウンド終了。完全勝利を収める。

しかしさ、こんな風だと、チップ払う気も失せるでしょ?だって二重の嘘つきじゃん?
つまり結果的には、彼は損をしてると思うわけ。

最初の40DHを素直に払ってたら互いにしあわせだったのかな。
それもある意味正しい気もするが…。
でも高いってきづいちゃったからにはこっちはしあわせでは終われないし…。

やっぱ慣れてないとむずかしいなー。
運ちゃんのあの、まるで悪びれない、ぼって当然っていう態度がモロッコのイメージに後々まで影響したような。

全部わかってて、それでも「はいはい、40DHなのね」と言える心の余裕がほしい気もするけど、(少なくともモロッコ旅行するお金があるわけだから)
日本人観光客は簡単にぼれるというイメージを増長させるのもどうかと思ってしまう。
やっぱりチップは気持ちよくやりとりしたいし。(日本人だなあ)

そういやこの前パリで、カフェの隣のテーブルの外国人家族(多分アメリカ人)が帰るときお父さんが10ユーロ札をギャルソンに渡しててびっくりした。

10ユーロのチップって!(1700円近いよ)

いまどきの日本人は全然金持ちじゃないよなー。
世の中のイメージを訂正しなくちゃいけないね。

モロッコヴァカンス

2007-07-18 23:24:27 | 
初めて行ったモロッコ。
いろんな思いがぐるぐるまわるような、そんな旅行だった。

2大印象的な事実。
モロッコの自然。そしてモロッコの人。

モロッコは大西洋と地中海に面してるから海沿いの土地と、
4000mを超える山々が連なるアトラス山脈と、さらにサハラ砂漠もある。
街から街への移動だけでも、その景色の変化が激しい。
赤茶色の崖、家、石。そんな険しい谷間に緑が潤ってたりする。
あんな厳しい環境で暮らしている人たちがいる。たくましい。

砂漠の端に位置する小さなカフェホテル前からは、四駆すら入れない。
その先はラクダなのだ!
初めて乗るラクダ、その背中の上で揺られること1時間半以上。
日もとっぷり暮れ、もはや自分がどこをどう移動してるのかわからない状態で、
その夜泊まるテントに到着。
ええ、砂漠でテント泊ですよ。もちろんシャワーなんてものはありませんよ。

真っ暗な砂漠の中のテントで、ろうそくの灯を囲んでの夕食。
食後は星を眺める。
そして、寝る。
翌朝は日の出前に起き、砂漠から昇ってくる太陽を眺める。

モロッコ旅行と言えば、マラケシュ、フェズあたりがメジャーなんだと思うけど、
私は街よりもモロッコの自然がとても印象的だった。
すばらしい景色をたくさん見れた。

一方、街は…。ちょっと疲れる。(いや、だいぶ、かな)
客引き、値段交渉、頼んでないのに勝手にガイドをする人、つねに求められるチップ、などなど。
なんか、街を歩いてると「お、カモが来た」と思われてそうでちょっとやだ。
「コンニチワ」「タカクナーイ」「コワガラナイデ」「ビンボープライス」

…。

とはいえ、モロッコ人のみなさんは人懐こくて日本人にも親切でした。
(お金がからまなければ快適なのだが)

日本人に対してフランス語で話しかけてくる人はまずおらず、
日本語あいさつ+英語なわけなんだけど、
そこでフランス語を繰り出すと、ちょっと会話が親しげになる。
英語ではお決まりの説明しかしないけど、フランス語なら世間話っぽいことを話す、とか。

モロッコでフランス語は使えます。

夫とふたりで一体何回「あっつい!」と言ったことか。
ほんとーに暑かったよ!ある場所では45度以上って言われたよ!

いやあ、ほんと、すごい経験であった。

特大の虹

2007-06-25 22:39:49 | 
ストラスブールからパリに帰るTGV、途中にわかに真っ黒い雲の下を通過した。
一時的に外はどしゃ降り。でもなんたってTGVだから、あっという間に雲の下通過。

そして通り過ぎた雲を振り返って見ると、見事な虹が。
TGVの中からだから、ぐるりと全部は見えなかったけど、
右側の車窓からと左側の車窓からと、両方とも地上からくっきりとした虹。
もしあの田園の中にいたなら、半円の見事な虹が見れたことだろう。

そして、地上に近いところから、みるみる薄くなって、消えていった。
数秒間の、自然の演出。

毎度パリから電車に乗ると思うことではあるのだけど、フランスって土地あまってるよねえ。
ま、実際にあまってるかどうかは知らないけど、なんたって平地が多い。
のどかーな、たいらーな田園風景が延々続く。そしてぽつぽつと小さな村が点在。
日本みたいに、市街地を避け、山を避け、トンネルを掘り、みたいなうねうね線路ではないのだ。
そりゃあTGVだって飛ばせるわよね、カーブほとんどないし。(ESTは営業最高速度320km/h)

しかしどうやらTGV用線路がパリ-ストラスブール間全部にあるわけではないようで、
「ほら、ここからがTGVだよ」と近くのおじちゃんが言うので外を見てたら、明らかにスピードアップ。
ストラスブール寄り1時間くらいまでのところはさほど飛ばさない。
その後はパリに向けてまっしぐら。(もちろん行きは逆で最初飛ばして後にスピードダウン)

ということは、やる気になればまだ時間短縮可能ってことか?

進路は東へ

2007-06-23 03:20:06 | 
TGV ESTに乗って、ドイツとの国境近くの街ストラスブールへ。
パリから2時間20分。すっかり近くなったね。

ストラスブールは戦争時にドイツとの間で行ったりきたりした街。
アルザス語っていうドイツ語系の言葉があるらしく、
街の名前Strasbourgも見るからにドイツっぽいし、
フランスでありながらちょっと外国の雰囲気。
ドイツ語があちこちから聞こえてくるし。

距離的に近いだけにドイツ人がたくさん訪れてると思われる。
彼らはどんな気持ちでここを訪れるんだろう。
やはりどこか近いものを感じてるんだろうか。

赤い石で作られた尖塔が1本のカテドラル。
木組みの古い家並み。
ドイツ語の響き。

フランスじゃないみたい。
なんだかいろんなところからそんな風に感じられる。

国境を意識させられる街だなあ。

二度目のアミアン

2007-04-20 03:12:25 | 
今週は遠足ばっかり!
しかもまるで巡礼の旅だよ。今日はアミアンへ。

二度目なんだけどね、アミアン。
前に行ったときの記憶が薄れてたし、カテドラルの印象が鮮明じゃなかったから、
せっかくシャルトルに行ったばかりで比較できるしと行ってきた。

アミアンのカテドラル、ランスより数字上は大きいはずなんだが、
受ける印象としてはそんなに大きく感じない。
それが面している広場の大きさのせいなのか、立地のせいなのか、デザインのせいなのか、石の色のせいなのか、
これだっていう明確な理由はわからないんだけど。

シャルトルのカテドラルが凝ったステンドグラスで装飾されてて中が暗いのと反対に、
アミアンのは中がすごく明るい。
そしてたぶんだけど、天井の高さを追求するために壁はするりと軽い印象になってる気がする。
ずしりとした重厚感はなくて、明るく軽い雰囲気。
気楽にいられるっていうか、圧迫感とか全然なくて。
宗教的素人に優しいというか寛大というか、堅苦しくないのよね。
外観も、正面の装飾とか実はかわいかったりおもしろかったりするし。

しかしアミアン、カテドラル以外は本当に見所が…。

完全に半日コースですな、アミアン。

シャルトルへ

2007-04-18 02:01:14 | 
パリから日帰りできる距離にもかかわらず、
まだ行ったことがなかった有名なシャルトルの大聖堂。

アミアンやランスのカテドラルと比べると、荘厳というよりきれいでかわいい大聖堂。
ステンドグラスを見るたび思うのだが、聖書の物語とか詳しかったらもっと理解できるのにな。
聖母子の絵とか、放蕩息子とか、わかりやすいのしかわからない。

でもまあ、宗教的知識はなくとも、その細工の細かさであったりきれいさはわかるのでね。
単純に、すごーい、とか、きれーい、とかでもいいじゃないか、うんうん。

シャルトル、結構アップダウンのある街で、小さいけど結構歩きつかれる。
夜のカテドラルのライトアップも始まったらしいのだが、
夜真っ暗になるの待ってたらパリに帰れなくなっちゃうのでね、(9時過ぎないと暗くない)
残念だけど、夕方までで撤収。

しかし今の季節、石の街より、緑のお庭に惹かれるかも…。

遠足日和

2007-04-18 02:00:35 | 
パリから電車に乗って、フォンテーヌブローに行ってきた。
超きれいだった!
天気もいいし、なんたって緑が美しい。
そしてシャトーとお庭、すごく素敵。
ヴェルサイユほど広大じゃないから、パリから日帰りで余裕をもってひとまわりできるし、
シャトーではいろんな王様の時代のものが見れるし、人多すぎないし、
とっても気に入った。

パリからの電車とバスとお城の入場券がセットになって22.5ユーロだったかな。
お城でチケット買うのに並ばずに済むし、よかった。
SNCFの窓口(Gare de Lyon)で「フォンテーヌブローに行きたいの」って言うとそうなった。
便利。

しかしまあ、一番の要素は、季節と天気だったかもね。
今ってほんときれいな季節。
真夏はお庭歩くのつらいし、冬は寒いし緑もお花もないしね。

いつまた寒くなったり天気悪くなったりするかわからないから、
今を大事にしなくっちゃ。

なぜ山に惹かれるんだ

2006-10-10 20:44:48 | 
今日なんか東京はすごくいい天気だったけど、
今回の3連休、北アルプスでずいぶん遭難が発生してしまったらしい。
北穂や奥穂など、自分も行ったことがある場所だけに他人事じゃないっていうか。
ちょうど紅葉が見頃だろうに、もっと上の山々には、厳しい別世界がある。

それにしてもこの時期に吹雪だなんて。
まだ冬装備してる人は少なかっただろう。

ほんとにねえ、山で悪天候になると一気に地獄だから。
雨に濡れ、風に吹かれ、これは一体なんの修行だ?なんの罰ゲームだ?ってなっちゃう。
まさに、人間なんて自然の前にはちっぽけなんだ。

自分が無力でちっぽけなんだってことを、忘れちゃいけないんだろうなあ。
自分の力だけではどうにもならないこともある。
そういうことって、山においてだけじゃなくて、人としても通じるものがある。
心が広くなるよー、きっと。(ほんとか?)

写真は、あえて山で雨に降られてる時の写真。(普段は撮らないから貴重)
奥穂高岳(3190m)を、穂高岳山荘前から見上げてる。(季節は2年前の今頃)
天気が良ければ山頂まで30分くらいのところなんだけど・・・登頂できず。
雨に負けました。山荘でカレーライスを食べて下りました。

思い通りにならないから憧れが募る、のか?
いつ叶うんだろ、夢の奥穂登頂。(夫にさりげなくアピール)