
インド旅行はいろんな刺激があったので、少し詳しめに記録。
時系列に沿っていくととんでもなく長くなりそうなので、インパクトのデカかったところからさっそく。
振り返って印象深かったのはやはり、ガンガー(ガンジス川)のあるバナーラス。
街の名前がいろんな呼び方(発音の仕方)があってなかなか覚えられなかったよ!
バナーラス、バラナシ、ワラナシ、ベナレスetc...バナーラスで統一ということで。(いまだにあやうい)
ガンジス川と言えば、沐浴。
聖なるガンガーに祈るだけでなく、身体も洗い、泳いで遊び、洗濯もし、埋葬もする。
その底しれぬ深さっていうのかしら。いや物理的な水位の話じゃなくて。
すべてを飲み込む悠久のガンガー。

実際のガンガーは乾季だったので、川幅や水位はさほどでもなかったんだけど、
8月9月頃には中州も消え、なみなみとしたガンガーになるとのこと。
写真を撮りながらぶらぶら歩いてると、地元のおじさん2名が、
「この先はカメラしまって」と声をかけてきた。(写真NGのエリアがあることは知ってた)
後から考えると『引き返すなら今』だったんだよなあ。
おじさんが近づいて来て、説明を始めた。火葬場の。
そしてどんどん奥へと連れて行かれた。火葬場の。真っ只中に。
いやいやいや、ここ入っちゃだめでしょ部外者は!!
というか入りたくないです本当は!!
詳細は省きますが、かなり、相当、詳細な説明を受けてしまいました。
灰や煙も浴びまくりました。
熱さと煙でつらかったので(精神的にも)おじさんに移動したいと言っても、
「恐れることはありません。家族はみんなハッピーなのです」
いや私の話をしてるんだが……っていうね。
どうにもディープな体験。ガンガーおそるべし。
そしてもちろん寄付(と言う名の…)もさせていただきましたよ。
しかしそのおじさんに教えてもらったルーフトップレストラン、これはよかった!
地上の喧騒を離れ、火葬場のことも忘れ(いやそう簡単には忘れられないけど)のんびりと陽が暮れるのを待つ。
そうそうこういう時間ですよ、私がガンガーに求めてたのは。
気に入ったので翌日の夕方も別のルーフトップレストランでだらだらしちゃった。
毎晩行われているというアールティという火を捧げる儀式。
まるでお祭り。毎日がお祭り。すごい人口密集度。
街中の猛烈な喧騒と、ゆったり流れるガンガー。
ガンガーが聖地なのもなんかわかる気がするなあ。
人も牛も犬も同じ街を分け合って境目なく暮らしてる感じ。

今回のインド旅行では4つの街に行ったけど、バナーラスのガンガーとその周辺は、
他とは違う、独特の空気があるように思いました。