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東京パリ日記

パリ日記第2章、終了。東京生活、再開。

パリ~ニース

2009-03-16 23:11:11 | フランス関係
パリ~ニースが終わっちゃったー。
今までちゃんと観たことないレースだったけど、
そしてこれまでツール・ド・フランス以外の自転車レースはそこまでおもしろがれなかったんだけど、
今回のパリ~ニース、おもしろかった!
プロ初勝利をあげた選手(ロワ、第5ステージ)の歓喜の表情とか、
無敵のコンタドールの登りとか、そんなコンタドールの突然の失速とか、独力じゃやっぱり勝てないのねとか、
ドラマがあるよね自転車ロードレース。

自転車シーズン始まるの待ってたからねー。
今シーズンはランスとコンタドールの関係も大注目だしね。レース以外のところでも。
レキップとかでどんどん記事読んでいこう。

パリ~ニース2009(JSPORTS)
見逃した分は再放送で。

作品価値から離れた争い

2009-03-05 02:14:50 | フランス関係
国際問題に発展か、なんてことになってる例のネズミとウサギの頭のブロンズ像。
落札者は、お金は払わないと言い、それならブロンズ像は渡さない、ということに。

で、実際どーなってるのよ、という疑問と答えが載ってるル・モンドの記事から抜粋。
Bronzes de Saint Laurent- Bergé : réponses aux questions qui se posent

現在作品はどこにあるのか?

‐クリスティーズにあります。通常競売品は支払いのあと引き渡します。

サイ・ミンチャオ氏は無名の買い手か?

‐いいえ、クリスティーズは彼を知っているはずです。彼は2006年に香港で行われた競売で明朝の仏陀像に1500万ドル払ったことがあります。ですが他のすべての買い手同様、彼は支払い能力を証明しなければならなかったはずです。

サイ・ミンチャオ氏にはまだ支払い能力があると?

‐そうです。落札者は7日間の支払い猶予があります。クリスティーズはコメントを拒否しています。中国当局はこの事態を予期していませんでした。

サイ・ミンチャオ氏が払わなかったらどうなるのか?

‐公の売買に関する法の第14条にあたるケースです。競売の原則で、作品は再競売にかけられます。その際にもし今回の落札額を下回ったら、差額はサイ・ミンチャオ氏に支払い義務があります。もし上回ったら、差額は売り手のものになります。今回の場合はピエール・ベルジェ氏です。

もしサイ・ミンチャオ氏が支払わなかったらベルジェ氏は像を保持できるのか?

‐それは法に基づく彼の権利です。それにベルジェ氏はFrance Info(ラジオ局)に対して3月2日にこう述べています。「像は私の家に置くことになるでしょう、元あった場所にね。像たちは帰宅し、私たちはこれからも一緒に暮らして行くことになるでしょう」とね。

以上。

競売の原則からいったらそうなんでしょうけど、どこから"盗品"かが問題で、
"盗品"と認めたらあちこちの美術館にあるものも"盗品"となりうるし、(実際いっぱいあるでしょう)
なんならコンコルド広場のオベリスクはどうなんだとか言う話にならないとも限らない。
ので、フランス側としては"原則"で突っぱねるでしょうねー。
だから返還を求めるなら最良の方法は別にあったでしょうに…。

こんな時だからこそアート?

2009-02-27 01:01:27 | フランス関係
日本でもニュースになったイヴ・サンローランのコレクションの競売。
正確には、イヴ・サンローランと彼のパートナー、ピエール・ベルジェのコレクション。

話題になった点は2つ。
競売の合計額が史上最高だったこと。総額3億7300万ユーロ(およそ460億円!)
コレクションの中の2つのブロンズ像が中国から返還を求められたこと。
いくつか記事を読んでみた。

経済危機の今の状況にも関わらず高額で落札されたのは、
「こんな時期だからこそ、お金のある人は価値を失う可能性のある金融商品よりも、絵画を好みます、作品の価値は確かですから」
なんだそうです。あるところにはある、ってやつかしら。
いまどきは大金で買う人のほとんどはヨーロッパ人以外らしいです。ロシア、インド、アメリカなど。

この盛況な結果に「今夜、パリは美術市場の世界の中心に戻ってきました」とベルジェさん。
少し前までならニューヨークだったかね。

中国が返還を求めたのは18世紀の中国のネズミとウサギの頭の銅像。
1860年にフランスとイギリスの兵士による北京博物館の略奪があったときに盗まれたもので、
YSLとベルジェさんがたとえ合法的にそれらを買ったとしても返還を要求する、というもの。
作品の競売差し止めを求めて大審裁判所で審議されるも、却下。
予定通りオークションにかけられ、2つで2800万ユーロで落札。(約34億円!)
(この件、香港のTVで大きく取り上げてた。「奪還せよ」って言ってた。)

この件について聞かれたベルジェさん、
「法により完全に保護されています。私としては、これらのブロンズ像をすぐに中国政府に贈る準備はできています。彼らが人権を適用すると表明するだけで十分です。チベット人たちに自由を回復し、彼らの国内でダライ・ラマを受け入れればよいのです。」
言うね、ベルジェさん。

落札者の多くは匿名希望で、(中国のブロンズ像の落札者も匿名)
というのも、こういう競売には嫉妬がうずまき、税金の調査も入り、セキュリティ上の問題も出てくるからなんだそうで。
アートな世界も結構ドロドロなのね。

ベルジェさんは売り上げの一部を、研究援助に、特にエイズ研究のための協会に贈るそうです。

YSL-Bergé : les bronzes réclamés par Pékin vendus 28 millions d'euros (フィガロ) ←話題のブロンズ像も見られる

Vente Bergé-Saint Laurent : "La fortune des acheteurs dépasse l'entendement"(ル・モンド)

Pékin demande l'annulation de la vente Bergé-Saint Laurent(yahoo.fr)

La vente d'art Bergé-Saint Laurent rapporte plus de 373 millions(yahoo.fr)

ジュテームの頻度

2009-02-05 03:14:43 | フランス関係
Les hommes disent "je t'aime" plus souvent que les femmes, selon un sondage
(女性よりも頻繁な男性の「ジュテーム」)

雑誌「Sélection Reader's Digest」のアンケートによると、フランス人の37%が1日に1回以上パートナーに対して「ジュテーム」(愛してる)と言っている。女性の33%に対し、男性はそれよりも多い41%が毎日愛を表明している。
1日1回「ジュテーム」と言う人は20%、1日1回以上言うのは17%。
週に1回が15%、1ヶ月に1回が9%だった。

なんだそうだ。意外に少ないような気がしないでもないけど、
言う相手がいない人が回答者の24%とのことなので、
37%/76%と考えると約半数が毎日ジュテームって言ってることになる。
ちなみにそんな頻度覚えてないって人が13%。(ほんとに覚えてないの?)

でもこの記事のタイトルからすると、フランス人の興味は言う人の割合や頻度よりも、
「男の人の方が女の人よりジュテームって言っている」という点にあるらしい。

そりゃまあ、そうかもなあ。(その図が浮かぶ)

テュラム大臣誕生せず

2009-02-03 23:47:18 | フランス関係
テュラムがサルコジから大臣への就任を打診されたが断った、という記事発見。
ちょっと驚いた。

Lilian Thuram dit avoir refusé d'être ministre de Sarkozy

何の大臣かというと、多様化担当大臣とでも言ったらいいのか、
日本には存在しないポストなのでどう言うのがいいのかわからないんだけど、
極右のル・ペンに反論し、郊外の若者の暴動が多発したときなども政治的発言をためらわず、
フットボーラー随一の知性派、政治的積極派のテュラムだけど、

「政治というのはとても高貴なもので大目に見てもらえるようなものじゃない。物事を学ぶ必要がある。それを今、いろんな分野の人たちと会いながらやっているところだ。いつかはきっとね…」(テュラム)

ということで、どっかの首相にも聞かせてやりたいセリフですが、とりあえず今回は断ったそうで。

しかし、テュラムを自分の内閣に取り込もうと考えるあたり、
サルコジはフランスのコイズミと先日読んだ本の著者は書いていたが、
こんなところでも、なるほどそうかも、と思ったのであった。

終盤戦で散る

2009-01-29 00:16:00 | フランス関係
ふたりとも負けちゃったねー。
全豪オープン男子準々決勝に進出したフランス人選手ツォンガとシモン。
ふたりともスペイン人との対戦。スペインの2勝0敗。
ナダルはしょうがないとしても、ツォンガは勝てると思ってたのになあ。

「僕の負け、それ以上説明することはない」(ヴェルダスコに敗れたツォンガ)

ブレイクチャンスをすべてものにしたヴェルダスコと、13回のうち2回しかブレイクできなかったツォンガ。
あと1つか2つ取れてたら全く違う試合になってただろう、と残念そう。

「彼との試合ではいいプレーをするだけじゃ足りない。本当に完璧な試合をしなくちゃいけないんだ」(ナダルに敗れたシモン)

いい試合をしながら3-0で敗れたことにがっかりのシモン。
今日のナダルは全くミスがなかった、とナダルの方が勝利にふさわしかったと負けを認めてました。

昨日は女子のバルトリがロシアのズボナレワと対戦して「彼女のプレーが良すぎた」と完敗。
男女ともいいところまで残ってたフランス勢が続々と・・・。

って、私は特別フランス勢ファンってわけじゃないわけだが、
得られる情報が多いほど、なんとなく親近感湧いたりするじゃない?
せっかくだからレキップをひろい読みしてみた。

OPEN D'AUSTRALIE 2009(L'EQUIPE)

世界で戦うたくましさ

2009-01-25 21:10:17 | フランス関係
全豪オープンも2週目になって、フランス人選手たちの活躍っぷりにちょっと驚き。
特にシモン。テニスに詳しい方にとっては何をいまさらでしょうけど、
あのシモンが第6シード!?とびっくり。いつの間にかトップ10に入る選手に。

キトリが応援してた選手でねえ、シモン。
ローラン・ギャロスのとき、帰宅して「シモンは勝った?」と。
当時は数いるフランス人選手の中の1人で、むしろ目立たない方だったのに。

ロシアや東欧の選手たちが目立つ中、フランス人選手も男女ともなかなか多くてですね、
4回戦進出が男子3人、女子2人。
出場人数でいうと男子は15人、女子12人も出てるのだ。多!
フランスからオーストラリアはだいぶ遠そうだけど、
これだけたくさん応援できるなら、行く甲斐もあるでしょうねー。

毎度のことですがレキップのサイトでは負けたら顔写真にでっかく赤いバツ印つけられちゃう。

Tennis : la semaine des Français

誰が勝ち残ってる一目瞭然でこれ以上ないくらいわかりやすいけど、
日本のサイトではやらないだろうなあ、と。選手の写真に×印。
いやでもその負けたら×つけられちゃうっていう感覚が、
プロの世界で勝ち残ってくにはプラスなのかもしれないけど。

金のパラシュート

2008-12-10 21:27:01 | フランス関係
Yahoo! Franceのトップページにあった記事のタイトルが、
Parachute doré(金のパラシュート)

なんのことかと思ったら、
フランスのテレビ局TF1で長年看板キャスターだったPPDAが今年の夏に降ろされたんだけど、
(視聴率低下とかサルコが大統領になって政治的圧力とかいろいろ噂はあったようだが)
実はそのPPDAが、辞めるときTF1から380万ユーロもらってた!とル・モンドが明らかにしたらしい。
(PPDA=Patrick Poivre d'Arvor、長いのでPPDAでおなじみ)

圧力かかって辞めさせられちゃったんだなー、若いブロンドに取って代わられちゃってかわいそうにー、
なんて思ってたら実はそんな大金もらってたのかよ!タダじゃ降りなかったのね、
ということで「金のパラシュート」。なかなかおもしろい。

Parachute(パラシュート)という単語を見て、
なるほど「落ちるのを防ぐもの」という意味だったのね、とあらためて。

chuteという単語は最近よく見かける。金融危機で経済指標が落ちるのもchuteだから。
そしてpara-は「防ぐもの」という意味の接頭辞。

para + chute(落下)→parachute(パラシュート、落下傘)
para + pluie(雨)→parapluie(傘)
para + sol(太陽)→parasol(パラソル)
para + vent(風)→paravent(ついたて、屏風)

広辞苑ひいてみたら屏風も「風を屏(ふせ)ぐ」の意味なんだって。
初めからカタカナで「パラシュート」って言われたらパラシュートでしかないけど、
「parachute」の中にpara+chuteを見つけたらその意味が判る。
同じように、もし「落下傘」だったらその図が浮かぶのでは。
日本語、よくできてるよねえ。

"Yes, you must!"

2008-12-03 23:00:59 | フランス関係
オバマ風サルコのポスターを作ったのはグリーンピースだった、そうだ。
今日になってグリーンピースが発表したんだって。(今までは謎だった)
これ。Greenpeace à l'origine des affiches "Yes, we can" de Sarkozy

アメリカ大統領選挙のキャンペーンでオバマさんが連呼した「Yes, we can!」をパクって、
「ヨーロッパの温室効果ガス排出を30%削減?Yes, you must!」

とまあ、ヨーロッパの環境保護活動においてサルコジには大きな責任があるぞ、
というグリーンピースからのメッセージ。

いろいろ考えるねえ。

(暴力に訴えてないからどっかの団体とはだいぶ違うね)

世界の美食の中心地

2008-12-02 12:43:20 | フランス関係
Tokyo capitale mondiale de la gastronomie
(東京、世界の美食の中心地)

ミシュラン東京2009の発表がRFI(Radio France Internationale)のサイトで紹介されてた。
なぜ東京のレストランはこれほどたくさんの星を獲得するのか。
ミシュランガイドのディレクター、ジャン=リュック・ナレ氏によると、

まず重要なのはレストランの数。パリ1万3千軒に対して、東京は16万軒。
よって当然ポテンシャルも高くなり、星の数も多くなる。
そして日本のシェフや食材の質の高さ。
小さなレストランのレベルも高い。
今の日本の料理界は、多様で、豊かで、おもしろく、ダイナミック。

なので東京の食は「旅行する価値がありますよ」とのこと。

ミシュランが発売になると、フランス人に日本料理の味がわかるのか、という意見もあるみたいだけど、
ミシュランは、旅行で訪れた人が現地のレストランを選ぶ際のガイド、という前提を踏まえてれば別にいいんじゃないかしらね。
日本人自身が評価するレストランガイド、というのは別に存在すればいいわけで。
まあ、料理界においてミシュランガイドブランドというのは確かにあるでしょうが。

ジャンクロードのうちには古いミシュランから新しいのまでずらりと並んでて、
去年初めて東京版が発表になったとき東京に最多の星がついたという話になり、
「そんなの当然だよ、あなたたちが知らなかっただけで」と愛国者気味に言ったわけなんだが、
(それくらいじゃないとフランス人たちの"愛国者"っぷりに対抗できない)
帰国するとつくづく、日本の食の豊かさ、裾野の広さにしあわせ。
星がいっぱいついて、当然!