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東京パリ日記

パリ日記第2章、終了。東京生活、再開。

「ただ一度の恋のため」ねえ。

2006-12-18 23:33:43 | シネマ・アート
いやあ、笑った。映画『オーロラ』

「パリ・オペラ座バレエ団全面協力」と謳い、
エトワールのニコラ・ル・リッシュも出演ということで話題(?)の映画。
パリでいっしょにパリオペのバレエを見に行っていたお友達と、見に行ってみた。が。

いーんですか!?全面協力とか言っちゃって!
「踊りを禁じられた王国の王女オーロラ」って!

いやね、そのセリフに、なんとなくいやーな予感はあったんだけどさ、
どうみても笑っちゃうじゃん、そんなムリめな設定の王国。
で、実際笑った。突っ込みどころ満載過ぎ。

パリ・オペラ座のエトワールが3人出演!
とアピールしてるとは言え踊りで魅せてくれたのはマリ=アニエスのみ。
ニコラは・・・まあ踊ってはいたけども、演技者としてニコラらしさがとても出てたかというと・・・。
カデル・ベラルビに至っては踊ったうちに入らん。
しかし彼の振り付けでマリ=アニエスが踊っている場面が一番ステキだった。あの踊りだけならまた見たい。(限定)

だが問題は踊る量ではなく、ストーリーそのものだ。
いまどきそんなお話じゃちびっこでも感動してくれないよ。(あくまで私見です)

とにかく中途半端なのだ。
ストーリーはともかくとしてまず踊りを見せたい映画なのならもっと踊りの場面を充実させるべきだし、
踊りを駆使したばりばりのファンタジーを描きたいのならもっとまともな脚本が必要だろう。
どっちつかず。中途半端。挑んだ心意気は買うが、失敗してると思う。
主役のオーロラを演じるパリオペのバレエ学校生徒を見て、
ああ、若いってそういうことなんだなー、とかは思う。(人としての成熟度の問題)
全体的に説得力がないんだな。ムリめな設定を忘れさせるような力はない。
さらに、オーロラに求婚する「ジパンゴ」の国の王子とその国の踊り、ひどすぎ。
怒りすら覚える。(あくまで私見です)

「彼らはクラシック・ダンサーであって俳優ではないので、やや固く、彼らの努力は賞賛すべきではあるが、彼らの愛の物語は信憑性に欠ける。」

フランスの映画サイトでの評価。納得。

お気に入りのダンサーが見れればそれでいい、という人以外にはまるでお勧めできない感じで。
でも私は、お友達とあのおもしろさを共有できたので、ある意味満足ってことで!
(まるで褒めてないな・・・)

ニコラのインタビューがあった。ニコラの言葉には、納得がいくのだけど。
監督のもあったけど。

入れ物も大事

2006-10-22 22:08:13 | シネマ・アート
週末はアート鑑賞続きであった。

Bunkamuraザ・ミュージアムでのピカソとモディリアーニの時代

フランスのリール近代美術館所蔵の作品で構成されていて、
以前リール在住だったお友達がお気に入りだった美術館だそうで、
その彼女に偶然日仏で会って、その場で招待券を頂いて、さっそく行ってきたのだ。
なんという幸運。

私にとっての注目はジョルジュ・ルオー。特に油彩がいい。
世俗的なテーマを選んでても、宗教画っぽい。
重苦しいような感じもあるのだけど、でも救いがある。

でもさ、ピカソとかモディリアーニとか、知名度高い画家の名前で集客しようっていう魂胆っぽい気がするのはBunkamuraだからか。
あと、絵の背景にオレンジとかエメラルドグリーン(?)とか使うのは、絵を引き立てる意図なのかしら。(微妙)

リールの翌日はサンクトペテルブルグへ。

東京都美術館での大エルミタージュ美術館展

俄然、サンクトペテルブルグへの興味が湧いた企画展であった。
行ってみたいなサンクトペテルブルグ。街がとても美しそう。
いっしょに見に行ったお友達と「言葉が見事に通じなそう」と言いつつ、
昔いっしょにモスクワで飛行機乗り継いだ時の思い出話にふけったりと、
ロシアへの興味はますます募るのであった。

展示内容は、約80点ほど。企画展のサブタイトルに、
ヴェネツィア派からモネ、ゴーギャン、ルノワール、ピカソまで
とついているように、年代の幅がとても広い。
まあタイトルについてても、モネもゴーギャンもルノワールもピカソも、
マティスもユトリロも作品は1点ずつですので、
それを目的に見に行くと言う感じではないと思います、はい。

作品と作者について、それぞれ簡単な説明がついててよかったな。

だけど入れ物である東京都美術館について。
味気ない。。。
3つのフロアを階段で移動する際のあの、雑居ビルの階段?みたいな味気なさ。

だからこそ余計に、サンクトペテルブルグのエルミタージュ美術館で作品たちを鑑賞してみたいものだなと、思ったわけだ。

とはいえ、今の上野はすごいよ。
東京都美術館にはロシアのエルミタージュ美術館が、
国立西洋美術館にはベルギー王立美術館が、
国立科学博物館にはイギリス大英博物館のミイラが来てます。

一方で、東京国立博物館では仏像展。

和洋のバランス。(とれてる?)

庭園美術館で再会

2006-10-20 00:21:08 | シネマ・アート
東京都庭園美術館で始まった、
アール・デコ・ジュエリー-宝飾デザインの鬼才シャルル・ジャコーと輝ける時代-

1階大広間奥にメインで展示されているのはもしかして、
パリのプティ・パレで見とれた置物そのものじゃないか!?

そうだった!
《ルイ・オコックの業績記念像》パリ市立プティ・パレ美術館

写真は去年の年末に訪れたときにプティ・パレで撮った像。(その時のエントリ
ザンネンながら庭園美術館では写真撮影不可。

でもさー、こうやって、パリで目の当たりにしたものが東京に出現する。
すごいよね?すごいよ。ちょっと感慨深いものがあったもん。
いらっしゃい、ジャポン。

今回の企画展、プティ・パレの装飾品担当の学芸員の方が監修しているんだって。
カルティエのデザイナーだったシャルル・ジャコーの宝飾のデザイン画がたくさんパリから来てるんだけど、
非常に薄い透けるような紙に描かれた貴重なデザイン画が、
これまた趣味にいいステキな額縁に入れられ、
その額縁の中のどのあたりに絵があるのがいいかまで計算しつくされ、
宝飾品そのものに勝るとも劣らないコレクションになっている。

うーむ。深い。

シャルル・ジャコーも当時の芸術家同様日本の影響を受けていて、
いつものことながらうれしい気持ちになるのだが、
フランスと日本、どちらかの一方通行ではなく相互影響の関係にあったわけで、
装飾美、機能美、斬新さなどを兼ね備えたアール・デコが今でも多くの人を惹き付けるのは、
そこにうっすら日本の気配を感じることが出来るところにも理由があるのかも。

にしても、芸術の世界では相互影響が昔から成り立っていたのに、
なんかこう、現代の日本でのフランスのイメージって、歪曲されているような気がするんだよな。。

アンリ・ルソーの世界

2006-10-13 23:05:27 | シネマ・アート
バスに乗って、世田谷美術館に行ってきた。
お目当てはこれ。開催待ってました!

ルソーの見た夢、ルソーに見る夢

よかったアンリ・ルソー!画集欲しいと思った!

ルソーは絵を学んだことはなく、40歳から自己流で描き始めた。
だから最初は素人画家と嘲笑されたんだって。
それにも負けず、自分の道を信じた。そんなところも素敵じゃないか。

パリ万博で異国の文化に触れたルソーは、パリにいながらにしてジャングルをテーマにした絵を何枚も描いた。
そのとき通ってたのがパリ植物園にある温室。
つまりあれはJardin des Plantesにちがいない。

この展覧会のポスターにも使われてる《熱帯風景、オレンジの森の猿たち》なんて本当にかわいい。
緑の深いジャングルに鮮やかなオレンジの実。それをほおばるサルがこっちを見てる。

ルソーの絵は、どこかアンバランスだったり、細部は描き込まずに平面的だったり、
それが妙におもしろいっていうか、微笑ましいっていうか、どこか絵本のよう。

ルソーの作品と、ルソーに影響を受けた画家の作品が展示されてる。
日本人の洋画家、日本画家にも影響された人がたくさんいる。写真家にも影響を与えてる。
当時の日本で(1920年代)、ルッソオ(←なぜかはずんでる)についての評論なども出てる。

遠いようで結構近かったんじゃない?当時の日本とフランス。

それに加えておもしろかったのは、横尾忠則のルソーシリーズ。
彼の絵を超ブラックに解釈。すごいんだこれが。

ルソーの絵ではそこに寝てたはずの女の人が、ライオンに食べられちゃって血の跡だけになってたり、
フットボールをしてるはずの男の人が、自分の頭をボールにしてたり。

40歳にして絵の世界に足を踏み入れ、その後仕事を辞めて絵に専念。
まわりの評価はどうであろうと、自分らしい道を全うしたルソー。
普通に役人をしてたときから、きっと好きだったんだろうなあ、絵。
そして決断した。

その勇気と強い意思、カッコイイ。


ちなみに世田谷美術館がある砧公園にはパールちゃんとも行ったことがあったんだ。
フリスビーくわえて歩いてたよなあ!(でもキャッチは苦手)

ぐるっとアート巡り

2006-10-01 20:50:20 | シネマ・アート
買っちゃった、東京・ミュージアムぐるっとパス2006

最初に使った日から2ヶ月間有効で2000円。
すでに複数行く予定がある人にはきっとお得だし、
これで入れるなら行ってみるか、と足を運べば意外な発見があるかもしれない。

しかし買ってみてびっくり、厚さ1センチくらいあるチケット束なのよ。
持ち歩くのにはちょっと重いよね・・・。

私はこのぐるっとパスの存在をパパに教えてもらったんだけど、
みんなあんまり知らないよね?
お友達にも買ってもらって美術館巡りしたい。

みんな買おーう!(まるで回し者)

夜の美術館

2006-08-27 22:45:25 | シネマ・アート
楽しみにしてた夜間公開。

旧朝香宮邸のアール・デコ――小客室新規公開(東京都庭園美術館)

いつもなら夕方6時に閉まるところ、夜8時まで開館。(8月26日~31日)
しかも今回の展覧会では、全部ではないけど館内の写真撮影が可。
お友達と楽しみに行ってきた。

写真が撮れることはめったにないので、来てる人のほとんどがカメラを構える。
いつもよりも説明員の方の人数も多く、聞けば(聞かなくても)いろいろ教えてくれる。
楽しみ倍増。

庭園美術館といえばラリック、というくらい私の中では思い入れがあるのだが、
今回はラリックの花瓶や香水瓶なども展示されていて萌えアイテム満載。
正直見たことあるものがほとんどなんだけど、好きなものはやっぱ好き。
何年経っても何度見ても色あせないのが、ほんとに好きなものなんだよな。

あと、撮影できることで楽しみ倍増なんだよね、やっぱり。
いつもよりさらに細かいところまで気になるというか。

思ってたほどきれいに撮れてなかったけど!

江戸のエキセントリック

2006-08-23 17:55:00 | シネマ・アート
京都のお寺で襖や掛け軸などを観てきたばかりなので、
余計に興味深く観てきた。

プライスコレクション「若冲と江戸絵画」展(東京国立博物館)

その名の通り、プライスさんのコレクションなのだ。
外国人であるプライスさんによって光が当てられたともいえる和の作品たち。
美しく、迫力があり、描いたのはどんな人だっただろうと想像する。
若冲の描く絵には鶏でさえも目にいきいきとした表情がある。
動物たちがかわいいんだ!

ある作品の説明の中に、若冲が1斗の米と作品を交換した、とあり、
"斗"ってどれくらいだ?と気になった。

「1斗は1升の10倍で、18.039リットル相当に当たる。」のだそうだ。

高いのか安いのか・・・(当時の米の価値によるな)

京都で仁和寺か南禅寺かで、見事な襖が使われていて、
(狩野探幽とか狩野・・信・・(忘))
しかし寺の部屋の中で江戸時代からの襖絵の美しさを保っていくのは相当大変なことだろうと思ったものだが、
天井、欄間、畳、床の間、掛け軸、飾られた花らとともに存在することに、
やはり価値があると思う。

とまあ、立て続けに日本の美をいろんな形で鑑賞できて、
やっぱいいな日本、と満足したのであった。
よかったよかった。

しかーし、混んでるよ!もうすぐ終わりだから!
東京国立博物館のHPで混雑状況とか見れる。

だから終了間際に行くなって・・

光と影とテクノロジー

2006-08-18 19:27:56 | シネマ・アート
閉館1時間前を過ぎると入場料半額って良心的じゃない?

光の魔術師:インゴ・マウラー展(東京オペラシティアートギャラリー)

入り口前のソファで仕事帰りのお友達を待っていたら、受付の人が、
「どんどん時間がなくなっちゃいますねえ」
「ここちょっとわかりづらいから、お友達大丈夫かしら」
とか心配してくれた。互いに時間つぶしの会話とか。
知らない人とのこういう世間話って、
日本では(東京では?)パリに比べて格段に少ない。

展示の内容は、照明を中心とした作品が並び、
「??」と思うものもありつつ、なるほど魔術師ね、と納得するものもあり、
「あんな高いところに!」とか「コワーイ!」とか、結構楽しかったな。
さすが発明家・漁師の息子インゴ・マウラー。(いや、そう書いてあったので)

生きた金魚が泳いてる作品もあった。
水の動きと泳ぐ金魚と水面に浮かぶパネルが、なんともフシギな影を映し出す。
なんかちょっとあれを思い出した、
どっかで見たレオナルド・ダ・ヴィンチの、水面の波の動きを観察する装置。

作品の写真パネルが素敵だったな、部屋にどれか1枚欲しいと思った。
作品そのものは結構場所を選ぶものが多いので。

ま、今ちょっと写真ブーム(個人的に)だからってのもあるけど。

雨と緑と北欧デザイン

2006-05-28 03:11:09 | シネマ・アート
いやあ、だいぶもりあがった。

お友達と雨の庭園美術館へ。『北欧のスタイリッシュデザイン』展。

展示内容はというと、HPから抜粋:
本展では、北欧を代表する陶磁器である、アラビア窯の設立当初から現代までの作品140点を展示し、フィンランド陶磁器におけるデザインの軌跡をたどるとともに、現代陶芸の多様な表現についてもご紹介いたします。日本でも根強いファンが多い「ムーミン」のデザイン食器も登場します。

というわけで、制作年度でいうと約100年くらいにわたっているはずだけど、
形も色も柄も、古いものも新しいものも、
今まさに使いたい、すぐ欲しいと思わせるもの多数。
よく考えられた機能性を備えながら、無機質ではなくあったかみがある。
遊び心もある。

あまりにも好みのモノ連発のため、久々に物欲高騰。
あれはまずい。ツボすぎる。

生産過程をビデオで見たところ、かなりの部分が機械化されていて、
これは作り上げる過程にではなくまさにデザインの価値なのだなと。
作り方は驚くほどシンプルであったりするのに、出来上がるものがあんなに魅力的。
実用的だし、高級品じゃないところがまたステキだ。
まさに「使い手のためのデザイン」。

いやあ、いいもの見た。かなり良かったこの企画展。

雨の庭園美術館の庭も良かった。
潤った緑に囲まれて、とてもいい気分だった。

今はとても緑が旬な気分なのだ、自分的に。

映画を観る機会

2006-05-13 18:00:47 | シネマ・アート
お友達から教えてもらったフランス映画情報。

開催中なのがこちら。
『ジャンークロード・ギゲとともに』(東京日仏学院)
2006年05月06日(土) -2006年05月28日(日)

去年亡くなったジャンークロード・ギゲ監督追悼特集とのこと。

上映作品
<ジャン=クロード・ギゲ監督作品> 
『訪れた女』、『再び作り出すべき愛』、『ポートレート、私的な表情たち』、『乗客者たち』、『メタモルフォーズ』、『蜃気楼』

<他の監督の作品>
『ローラ』(ジャック・ドゥミ)、『快楽』(マックス・オフュルス)、『女たち、女たち』(ポール・ヴェキアリ)、『まぼろし』(フランソワ・オゾン)、『ブローニュの森の貴婦人たち』、『夏の光』(ジャン・グレミヨン)

気になる映画があるので観に行ってみよう。

こちらは来月開催。
『フランス古典映画への誘(いざな)い』(東京国立近代美術館フィルムセンター
2006年6月6日(火)-2006年7月2日(日)

HP上ではまだ詳しい上映作品は載ってないみたいだけど、
見せてもらったプログラムによるとだいぶ古い映画が多く、
知ってるのがほとんどなかった。

というか、東京国立近代美術館フィルムセンターっていう存在自体、知らなかった。
京橋にあるんだって。


大作映画はわざわざ情報を探さなくても勝手に入ってくるし、
すぐDVDにもなるしレンタルもできる。
だから別に今見なくてもいーやとか思っちゃうんだ。

でもダ・ヴィンチ・コードは気になるんだけど・・・。