Der König Hat Eselsohren

ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎@上野の森美術館



むむ~、またしても会期末ギリギリになってしまった。
なんでまた、こんなにギリギリになったかっつーと、他にも色々と行くところがあったのはもちろん、たまたま本屋で見つけた「北斎と応為」上下2巻を読んでから、と思ったもんだから。

まだ最後まで読み終わってはいないものの、北斎が死ぬところまでは読み終わったよ(笑)

応為、そう、北斎の娘で絵師の。
以前から、北斎展に行くと時々その名前は目にしていたものの、で、その後どうなったんだ?!って感じだったんでね。
まるで、今回の北斎展に合わせて出版されたんじゃないか?と思うほど、タイミング良く出版されてたよ。
まぁ、内容としては、あくまでも小説なんだけどね。


そして、ボストン美術館所蔵の北斎展、これで3回目、これが最後だそうで。
全部行ってるよね、確か。
ボストン美術館のは、所蔵品の状態が良いっすから。
なにしろ、普段は展示されてないし(笑)

ってことで、勢い込んで上野に行ったんですが。

うっかり家を出るのが少々遅くなったと思ったら、もう、大行列…orz

しかも、ある程度、区切りながら入場させているものの、中に入ったら大変なことになってる。
も、最初の作品を見るまでで、既に大変な列ですよ。
もはや、絵を鑑賞する環境じゃない…orz

これ、1階展示室の最後に、富嶽三十六景を並べているもんだから、なおさら混雑。
列の区切れ目から入るのも、容易じゃない有様だ。

仕方がないんで、先に2階展示室へ。
こっちは、1階よりはまだマシ。
でも、家族連れとかが結構いて、全然進まない上に、あーだこーだとうるさい。
ゆっくり味わわせておくれよ…(ノД`)

ここの途中までを見たところで、1階に下りて再チャレンジ。

が。

やっぱ無理。
特に出だしのところ、初期の作品のあたりは、最後尾に並んだら何十分かかるかわからないし、途中で割り込むような隙間も見当たらない。
もういいっす。
ちょうど脂ののった頃の、六歌仙くらいから鑑賞。
でも、これ、よくわかんないっすよ…f(^_^;

で、富嶽三十六景。
これ自体は、既に結構見ているはず。
でも、さすが、保存状態が良い。
でもって、なんなんでしょう、混み合ってるのって、神奈川沖浪裏とかばっかりで、実は後半のものとかは結構みんなさらっと見ただけでいっちゃうよ(笑)

そして再び2階に上がり、上がってすぐの諸国瀧廻り。
これ、TVで先に見ちゃったからなぁ、すぐ隣で知らない人がとんちんかんなことを言ってると、教えてやりたくなっちゃう(笑)
この東都葵ヶ岡の滝ってのはぁ、今の溜池山王にあったんだよ!!


そして最初に見てしまった花鳥画を過ぎ、珍しく百物語が5枚も並んでる。
これは嬉しいなぁ。
これ好きなんだよね、特にお岩さん。

百人一首がまた。
隣のカップルが訳のわからんことをいいながらずっと見ていて、邪魔。
自分でもずいぶん忘れてはいるものの、百人一首って書いてあるじゃん!!アホか!!といいたいのをぐっとこらえて(笑)

で、どうしても書かれた年代や内容を考えると、この百人一首って、あの本に出てきた、ホントは応為に注文が来たヤツだよね、とか、花鳥画は絶対に応為が描いたんだよね、と思ってしまう(笑)

と、最後の最後、応為の「三曲合奏図」。
これですか!本の表紙になってた絵!!
しかも、これまでに見たことのある応為の作品の中でも、これはとびっきりの傑作じゃないですか?
1階の紺座つっぷりに比べたら、この絵に見入っている人ってあまりいないが、今回出品されている数少ない肉筆画の中でも、これスゴイよねぇ?


でも、ショップに並んでる書籍の中には「北斎と応為」はありませんでしたとさ、ちゃんちゃん♪
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