Der König Hat Eselsohren

八重山の旅・3日目-与那国島(1)

今日からいよいよ与那国島。
飛行機は10:20発なのだが、チェックインの時の様子からすると、ホテルのチェックアウトに時間がかかったらやかも、ということで9時を目安にいってみたところ、さすがに混雑の予想される時間帯にはてきぱきした人を配置しているようだ(笑)
ホテル前で待機していたタクシーに乗って空港まで。
JAL系の飛行機に乗るのは、ホントに久しぶりだな。

ロビーでも土産物を物色した上に、手荷物検査を通った待合室でも売店へ。
つーか、まずはビール!
こんな早い時間で、しかも待合室には意外と観光客っぽい人が少ないんで、ビール飲んでる人なんて他にいないんだけど…f(^ー^;
これまでも土産物屋の店頭で気になっていた『ロイズ石垣島』について、他のお客さんが訊いているのを横で盗み聞き。
石垣島産の原材料を北海道のロイズまで送って、商品を作ってもらっているそうだ。

ほどなくして飛行機への搭乗が始まったので、携帯の電源を切ろうと思ったら、
「ない!」
あろうことか、携帯をホテルに忘れてきた!!
普段だったら忘れ物なんて絶対にしないんだけどなぁ。
目覚まし代わりに枕元においておくのはいつも通りなんだけど、サイドテーブルに置いたら鳴ったときにうるさかろう、と思って、文字通り枕元に置いたのが原因だ。
逆に、他に置いてきたとか、他のところに入れた、という可能性は全くないので、あとでもりながさんに借りて、ホテルに連絡することに。
どうせ明日の夕方には、また石垣島に戻ってくるんだし。

通路を挟んで3席ずつの窓から2席を陣取っていたら、いちばん通路側の席に座ったのは、昨日、波照間からの帰りの高速船でも見かけた人だった。
やっぱ、波照間に行くような人は与那国にも行くらしい(笑)

石垣島から与那国島まで、フェリーだったら4時間も掛かるところ、飛行機だったらほんの30分だ。
飛行時間的に、飲み物サービスはない代わりに、黒糖が配られる。
今日もいい天気だ。

すると、しばらくして、真っ青な海に向かって岬が突きだし、その上に灯台がのっかている様子が目に飛び込んできた。
海岸線はおしなべて断崖絶壁。

なんか、今までの2日間で見てきた島と様子が違うんですけど…f(^ー^;
ありきたりな表現だけど、これぞまさに絶海の孤島!

もちろん、与那国島は他の島とは違うだろう、ということはある程度予想してきてはいるけれど、既にこの段階で予想を超えている。
なんだか海の真ん中に、ぼこっっっっっっ!と島が飛び出している感じ。
周囲がぐるっと岸壁に囲まれている上に、さらに島の中程にぼこぼこと山が並んでいて、しかも濃い緑色。
その景色がどんどんと近づいてきて、飛行機は与那国空港に着陸した。
またもやここでも、滑走路の端まで減速していった飛行機が、ぐるっとUターン。
しかも、石垣島と違って、飛行機を降りたら直接その足で歩いて空港ターミナルへ(笑)
荷物が出てくるターンテーブルも恐ろしく小さい。
荷物をピックアップして出て行くと、すでに今日泊まる民宿の人が迎えに来てくれていた。
波照間島と違って、与那国島にはちゃんと公共交通機関があるとはいえ、やはりこういうときには送迎してもらわないと難しい。
道路の向こうにそびえる山は、近くで見るとよりいっそう密林感が強い(笑)

宿に到着して、部屋に荷物を置き、民宿の中を案内してもらう。
まず何よりも、与那国島に来たいちばんの目的は、グラスボートで海底遺跡見物に行くことだったので、今日明日のグラスボートについて訊いてみると、あいにく、ここで運営しているグラスボートは今日と明日、船長の都合でお休み。
代わりに別のホテルが出しているグラスボートの方を紹介してもらい、電話を掛けてみると、今日は海の状態のせいで船が出せないとのこと。
明日については、今日の夕方、再度訊くことに。

もともとグラスボートは2日目の午前中がいいなぁ、と考えていたし、もし明日乗れても乗れなくてもいいように、今日はまず東の方を見物し、夕方には日本最西端で日没を見ることに決定。
ホントのところ、この宿にしたのは、日没を見に行って帰ってきたりするのには、西の久部良(くぶら)地区の方が便利だろうというのも理由の一つだ。

宿を予約するときに、同時に「天気が良ければバイク、悪かったら車を借りたい」と書いておいたので、昼の12時から24時間の予定で原チャリをレンタル。
何しろまるで夏のように真っ青な空。気温26度。
でも、昨日までは天気が悪かったらしい。一体どんだけ晴れるんだ…orz

各部屋に置いてある地図を持って行っていいということなので、荷物を前のカゴに、地図をハンドル下のポケットに差し込んで、東へ向かって出発。

が、道は簡単なのだが、物凄く風が強い。
ただでさえ原チャリを運転するのが5~6年ぶりだし、他人のだからまだちょっと原チャリそのものと心が通じていないところへ来て、マジでハンドルを取られそうな強風!
車が滅多に来ないからいいようなものの、かなり怖い。
特に空港のあたりなんかだと、もろに海からの風が真横から吹き付けてくる。
空港をすぎて、さらにもうしばらく東に行ったところで、島いちばんの集落・祖納(そない)が見えてきた。

今日の昼ご飯は、祖納)にある「国境(はて)」という店に行くことにしていた。
ネットで検索すると、ここではヤシガニ料理が食べられる、と出ていたんで興味があったけれど、夜のコース料理ではどう考えても分量が多すぎて無理そうだったので、とりあえず問い合わせも何もせずに行ってみた。
さらにいうならば、そのネットの情報の頃に比べて、今はヤシガニの生息数がかなり危機的状況なので、まず食べられなさそう。
実際、ランチのメニューの中で、かつて売り物だったはずの「ヤシガニそば」は消されていた(笑)
朝食をしっかり食べてきた分、あまりお腹も空いていなかったので、軽く与那国そばで済ませる。

食後、ほんの目と鼻の先にある、島唯一のスーパーへ。
うん。
一応スーパーだな。
黒糖がらみの商品が多いのと、与那国の泡盛が色々とそろっているという特徴はあるけれど(笑)

さらにそこへそのまま原チャリを置いて、歩いてすぐのところにある国泉泡盛へ。
ここは「どなん」という泡盛を造っている。



与那国島には3つの酒造会社があるのだが、与那国泡盛の最大の特徴は、何と言っても、日本国内で与那国島だけ、アルコール度数60%の泡盛「花酒」を造ることが許されている、ということ。
もう、与那国島に来ると決めたときから、お土産は花酒と、花酒が入った「花酒ケーキ」と決めていた(笑)

3つの酒造会社のうち、この国泉泡盛だけは集落の中にあって行きやすい。
なので、一応ガイドブックには予約した方がベターと書いてあったけれど、アポなしで来てみた(笑)
昼過ぎで人がいなくて静かな中、たまたま奥から出てきた人に声を掛けてみると、おそらく社長とおぼしきおじさんを呼んできてくれた。
見学できないか頼んでみると、「いいよ、蚊がいるけど」と足をボリボリ(笑)
一通り、泡盛の製造工程を教えてくれる。
蒸した米を寝かせているところやら、発酵しているところやら。
発酵している米が、本当にボコボコいってるのまで、間近に見られる!!

しかも、見学の最後には試飲付き(笑)
それも60度の花酒と、今かなり売れているという25度の泡盛と。
花酒はにおいをかいだだけでも酔いが回りそうなくらいアルコールが立ちのぼってくる上、実際に口に含むと、きゅ~っっっ!!かぁ~~っっっ!!とかなり刺激的だが、それでもすっきりと美味い!!
25度の方は、ストレートでいくらでも飲めそうな感じ。
や、あんまり飲んじゃまずいんですが…f(^ー^;

今この場で買うにはちょっと荷物になるし、また明日来るかも、と話したら、
「島の中で買う分には、どこで買っても値段一緒だから」
と、別にここで買わなくてもいいと(笑)
おおらかだなぁ。
しかもおじさん、泡盛の話だけじゃなく、仕事中に肩を痛めた話だの、鉛の針が刺さった話だの、島の人が海へ泳ぎに行くのは夕方だの、と全然関係のない話までがんがん飛び出してきて、話しているときりがなくなる(笑)


国泉泡盛をあとにして、元来た道を少し戻り、今度は山の方へ向かってティンダハナタへ。
途中の看板に、アヤミハビル館と並んで出ていたんで、ちょっとびびる。
ちなみアヤミハビル館というのは与那国島に生息する世界最大の蛾・ヨナグニサンを展示している施設。
絶対に何があっても行きたくないf(^ー^;

ティンダハナタは、もともと自然に出来た崖を整備した展望台。
ここからは祖納が一望できるというので、入り口に原チャリを置き、遊歩道へ。
ホント、昨日の波照間島と違って、きちんと観光地らしく整備されている(笑)

が!!

そんな人の手が加わっていることなんて、全くもって気にならないくらい、崖からさらに覆い被さってくる岩が、物凄い迫力なんですけど!!f(^ー^;









そして、上から眺めた景色が、物凄く綺麗!!



う~ん、でもさっきから苛まれている、ココのこの既視感。
これは一体何?
この亜熱帯の植物に囲まれた、このごつごつとした岩山の感じ。しかも何ともいえない泥臭い雰囲気。
いつかどこかで見たことがあるような…。



これは…!

東宝怪獣映画の世界!!!Σ( ̄口 ̄*)



まるで「南海の大決闘」とか、そういう感じだよ!!
土人の踊り(←放送禁止用語)とか、高島忠夫が怪獣呼んじゃったりとか!!(笑)

一度そう思ったら、もうダメ。
そこの海から、ゴジラとか、エビラとか、今にも上がってきそうだ。
それこそ、このティンダハナタのきちんと整備されたところが、よりいっそう映画の嘘くささに似ている…。

そういえば、ヨナグニサンってモスラのモデルじゃなかったっけ?f(^ー^;




頭の中がすっかり怪獣だらけになったところで、東崎(あがりざき)を目指すことに。
さっきも通った道を、今度はさらに海沿いに走っていくと、浜辺が切れてしばらくしたところで、左手が墓地になった。
宿から持ってきた地図には、お墓の中の道を行くと六畳浜に出る、と書いてあるので探してみるけれど、一体どの道を行けばいいのか皆目見当も付かない。
何しろ、墓地に入っていく道はどれも、2~3メートル先からは舗装されていないのだ。
看板も何も出ていないので、果たしてその先にまで道が続いているのかどうかさえも怪しい。
結局浜へ行く道を見つけられないまま、墓地を通り過ぎた。
仕方がないので、このまままっすぐ、東崎の展望台を目指す。

相変わらず風が強くて、しっかりとハンドルを握っていないと危ない。
うっかりハンドルを取られてはまずいので、あまりスピードも出せないし。
天気が良くて気持ちいいことには間違いないが、やはり車にしておけば良かったかも、と思ってしまう。
そう思っている目の前を、自転車で回っている人たちがいたりして、感心してしまう。
昨日の波照間島と違って、距離はあるし、アップダウンも結構あるのだ。
最初から自転車で走るために、自分で持ち込んだりしているのならともかく、レンタサイクルで回るのは、ちょっと大変すぎやしないかい?f(^ー^;


風に耐えながらしばらく突っ走っていくと、道路にオレンジの四角い枠が描かれているのが見えてきた。
あれがテキサスゲートらしい。
テキサスゲートというのは、道路に10センチ弱くらいの幅の切り込みが何本も入っているところで、意外と深いらしく、それで牛や馬が出入りできないようにしてあるところだ。
そのままのスピードで行くか、減速するかしてください、といわれていたので、そのまま突っ走ると、思ったよりも振動は感じない。

しかしながら、テキサスゲートがあるということは、その向こうには牛や馬がいるということで。



え~と、道路と放牧地との間に、柵もなんにもないんですけど…f(^ー^;



人と牛馬を遮るものが何もない状態で、そこら中、牛や馬が草を食んでます。
その向こうに見えてくる、東崎展望台。



あっちもこっちも糞だらけの中、さっき飛行機の中から見たあの灯台へ向かう。
その草っぱらも、なかなかまっすぐ進むのが難しいくらいに糞だらけ(笑)



灯台の向こうの柵はぼろぼろに腐食している上に、おそらく応急措置だったロープも切れまくっている。
さすがにこの柵のあたりになると、牛の糞はあまり落ちていない(笑)



灯台の左手、島の北側の海岸線には、所々白い浜辺が見える。



しかし、海はすさまじい音を立てて、島にぶつかっている。

当然のことながら、この、海に突き出した岬には容赦なく波が打ち付けているわけで。
崩れ落ちた柵から一歩踏み出し、その向こうに身を乗り出すと、待っているのはこんな、



自己責任の世界(笑)
ここだって、海から風が吹き付けるからここまでは身を乗り出せるだけであって、もしも逆だったら、危なくて柵のそばにすら寄ることも出来ないだろう。

展望台から南方向を望む景色も、迫力満点だ。



ここからの景色は、まさに飛行機の中から見た「絶海の孤島」というものを、直に味わえる。



岬の下の方にもおりていってみることにする。
ここは急坂で、原チャリでは登れない上、助けを呼ぼうにも携帯は通じないから、原チャリは坂の上に置いていってください、と言われていたので歩いて下りる。


ホントにスゴイ急坂…f(^ー^;



滑り止めになっているその先の方は、急すぎてよく見えません。
まるで道路の滑り止め部分が階段やハシゴのステップのように感じつつ、下まで下りていくと、あまりの高低差に、岬の上の灯台が見えなくなった(笑)

そして目の前では、岩場に砕ける波しぶき!





そして虹(笑)



この地点がちょうど境目になっていて、ここから湾の内側は波が穏やかになって、白い砂浜が広がっている。
が、いくら浜辺だと言っても、押し寄せる波はすさまじい破壊力。
ここで泳いだりしたら危険だろう…f(^ー^;


下るのも楽とはいえないほどの急坂ということは、上るのはマジでキツイ。
午後の日がじりじりと照りつける中、黙々と登り続けるも、なかなか終わりが見えない。
クソ暑い。とても2月とは思えない。
ようやくのことで登り切ると、草を食んでいた牛がこっちの方を怪訝な顔で見ていやがる。
よっ!、と声を掛けたら、そっぽを向きやがった。


いやはや、それにしても。
まだ大して回っていないというのに、与那国島には既に圧倒されっぱなし。
いったいなんなんだ、ここは?!
ひろびろとした駐車場とか、屋根付きの展望台とか、物凄く設備が整えられて観光地化されているというのに、まったくもってそんな風に感じさせないくらい、大自然の力を感じるぞ。

生まれてこの方日本国内で見てきた、いわゆる「いい景色」ってなんなんだ?!ってなくらいの雄大さ。
この東崎から南に向かう海岸線沿いの岸壁と、その上に広がる草原なんて、絶対に日本国内とは思えない。

しかもそんじょそこらの観光地なんか、足元にも及ばないくらいスゴイ景勝地でありつつ、ちゃんと整備に金掛けて、何十台も駐まれるような駐車場を造っているというのに、入場料も取らないし、観光客も少ないし(笑)


ここからさらに、島の南東側、立神岩へ向かう。
その途中にあるサンニヌ台の展望台は、入り口あたりが工事中。
展望台自体も、立ち入り禁止だ。
台風で壊れたせいらしい。





確かに岩の向こうへと下りていくあたり、所々柵が壊れている。
そりゃあ立ち入り禁止にもなるだろう。
軍艦岩が見られないのは残念だが、命と引き替えにしてまで見たいとは思わない(笑)
ここの駐車場の脇に、大河ドラマがどうのこうのという碑が建っていたが、見ていないので無視。


そしてさらに立神岩展望台へ。
海からにょっきりと巨石がそそり立っている様は、確かに異様だ。



この岩も、海底遺跡と同じく人工物だ、と主張している人もいるが、それはそれで理解できるとしても、こんなもんをどうやって立てたんだ?とも思う。
もちろん、その当時は、ココが海中ではなかったのかもしれないが、それにしても、一体何のために、どうやって?




この展望台からは、さっきまでいた東崎の灯台まで遙かに見渡すことが出来る。
原チャリだとホントにすぐだが、こうやって見ると、こんなに遠いの?と思ってしまう。
というか、改めて、スゴイ景色だよ。ここ。


久しぶりに屋根のあるところに入ったので、しばらく展望台でゆっくりしたあと、当初はもと来た方向で久部良に戻る予定だったところ、思った以上に島が狭そうなので、ぐるっと南側を通り、島を一周していくことにする。

さっきまでとは違い、山の麓のうっそうとしたジャングルの中の道なので、強い風にあおられることもなくガンガン走れる。
といいつつ、ジャングルの中でヨナグニサンが出てきたらどうしよう?!とちょっと思わなくもなかったが(笑)

南側の集落・比川から久部良までは、結構海沿いを行く道もあるのだが、わかりやすい県道の方を行く。
久部良で唯一の信号を曲がり、最西端の碑の標識をたどっていくと、どうも様子がおかしい。
住宅地の中の狭い道路に入っていってしまって、どう見ても反対方向だ。
どうやら標識の向きが変わってしまっていたようだ(笑)
途中で地図を再確認して、再アタック。
西崎の灯台がある方向へは、結構な上り坂が続いている。
自転車だったら絶対に挫折するだろうf(^ー^;

ここは東崎と違って、灯台のかなり近くに駐車場が造られている。
そしてそこから少し上がっていくと、



ここが日本最西端だ。
この海の向こうには黒潮が通り、そしてその向こう側は台湾。





年に数回、ここからは台湾が見えると言うが、今日はこの天気でもあいにく島影一つ見えない。

この灯台の足下も、当然荒々しい波に洗われている。



ここから見下ろしていると、ちょうど久部良港に向かってくる船を見ることが出来るが、大丈夫か?!というくらい波に揉まれている。
これじゃ確かに、海底遺跡行きのボートが出ないはずだ(笑)

日没は6時45分頃、という話だったので、まだまだ1時間半くらいはある。
こことは別に、港を挟んだ向こうの方に、「日本最後の夕日が見える丘」というのがあって、そこからだと灯台を入れたアングルで日没が見られる、とガイドブックにあったけれど、めんどくさいし、ここの展望台にいれば屋根があって日をよけられるし、ということで、ここで日没までダラダラすることに決定。
この時間を使って、明日の海底遺跡行きについて問い合わせると、まだわからないので、明日の朝8時に連絡をもらえることに。
まぁ、この波じゃ、まだ明日どうなるかなんてわかんないよなf(^ー^;
でも、もし海底遺跡を見に行けなくなったとしても、既に今日一日でお腹いっぱい!ってなくらいの凄さだ。
私としては、もう十分満足。


展望台の床に描かれた地図(↑の写真)は四国のあたりまで載っていたが、与那国と台湾の近さに比べて、どこもかしこも遠いなぁ、と思う。
福岡ですら、与那国から見たら、遙かに北の方だ。
旅行3日目にして、福岡の日常もすっかり遠い。


6時20分頃になると、さすがに日がすっかり傾いた。
本来なら台湾が広がっているあたりが、雲に覆われていることがはっきりとわかる。



日が傾くにつれて、気温がどんどん下がっていくのがわかる。

やがて太陽は雲の中に沈んでいった。




日が沈むと同時に、辺りはどんどん暗くなっていった。
いったん宿にバイクを置いて、食事と買い物に出かける。
最初、昼間に国泉泡盛のおじさんが言っていた大朝商店で買い物をしてから食事、と考えていたけれど、まだ19時半だし、先に食事してから買い物しても十分時間があるだろう、ということで先に居酒屋「海響(いすん)」の様子を覗くことに。

すると、今だったら他のお客さんと相席だけれど、それも8時半までで、そこからは予約でいっぱいだという。
だったらもう相席にするしかないじゃん(笑)
先にこっちに来て正解だった。

まず何よりも、せっかく与那国に来たんだから、カジキの刺身を食べないと!!
と、壁に気になることが書いてある。
旬の山菜と題して、ソテツとオオタニワタリ…。
ソテツって山菜なのか?!f(^ー^;
どうしても高校1年の時に生物で裸子植物と被子植物を習ったときのこととか、さらにもっと昔、恐竜点の図録にソテツについて色々載ってたこととか、そんなことばかり思い出されて、到底山菜という言葉とは結びつかないんだけど…。
ということで、店のお姉さんに山菜サラダには何が入ってるのか訊いてみたら、オオタニワタリだということだった。
残念、ソテツには遭遇できず(笑)

いや~、それにしてもカジキの刺身のうまいこと!!
ただまぁ、島唐辛子が付いてきたのにもびっくりしたし、それがまたとんでもなく辛かったのにもびっくりしたけれど(笑)

ほかのものも全部美味かった上に、古酒がまた美味くて大満足(笑)
ま、牛刺しがちょっと凍ってたりもしましたが…f(^ー^;


てなわけで、国泉泡盛のおじさんに、大朝商店で泡盛を買って夜飲めばいいといわれていたけれど、もう泡盛は十分なので、代わりにオリオンビールと(←ビールも飲んだくせに)、おつまみにカジキの干物、明日の朝飲むジュース等々を買い込む。
ここはコンビニはないけれど、とんでもなく遅い時間まで商店が開いているのでホントに助かる。

帰り道、空を見上げると、恐ろしいくらいびっちりと星が空を埋めている。
オリオン座って、あんなに星があったっけ?(笑)

つーか、今日は、ルーリン彗星が再接近するはずなんですけど!

でもどの辺に見えるのかなんて全然調べてきてないし、星座早見盤も持ってないし。
子供のころ使ってた早見盤、実家のどこかにあるはずなんだけどな(笑)

とにかくいったん宿に戻って、ジュースを冷蔵庫に入れ、共有スペースでニュース9を見ながら酒盛り(といっても飲むのは私だけ)を再開(笑)
カジキの干物、味は悪くないです。
でもちょっと塩気が足りないかな?
つまみには塩せんべいの方がいいかも(笑)

ニュースも終わったことだし、ビールも飲み終わったし(笑)、再び外に出る。
もりながさんに携帯で調べてもらったら、ルーリン彗星は獅子座の近く。
つーか、獅子座ってどんなんだっけ?今の時期はどの辺に出てるっけ?(笑)

とにもかくにも、方角を確認するために北極星を探す。
あれが北斗七星だから、こうたどっていって…。

あれ?北極星??めちゃめちゃ低い!!(笑)
いかにここの緯度が低いか、本当によくわかった。
そして、結局獅子座は見つけられないまま、当然ルーリン彗星も見つけられずじまい。
あそこのあの空だったら、きっと肉眼でも見えてたんじゃないかと思うんだけどな。
この次にルーリン彗星が地球に接近するときには、人類自体がもういないだろう、と思うのでなかなか残念だ。
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