Der König Hat Eselsohren

Grindelwald(3)

この地域を見て歩くのもあと2日。
今日はグリンデルヴァルト側を見て歩くことにした。

朝9時過ぎのバスでGrosse Scheidegg(グローセ・シャイデック)へ。
バスの後方に空席を見つけて座ると、ちょうど通路を挟んだ反対側は、日本人旅行者の夫婦と、日本人ガイド。
ラッキー♪
タダでガイドを聴きながら、30分ほどでグローセ・シャイデックへ(笑)


今日はここから、ハイキングコースを辿って、まずはFirst(フィルスト)へ向かう。



今日もまた、文字通り雲ひとつない快晴。
既に日差しがじりじりと暑い。
普段、あまり日焼けについては気にしていないのだけれど、それ以前に日が当たると暑いので、今日は、長袖のパーカを着て、キャップの上からフードを被るという、顔以外はほとんど肌が出ない仕様(笑)

なにしろグローセ・シャイデック自体が既に標高1900メートルを超えていて、そこからさらに200メートルほど高いところへ行くのだけれど、標高が高すぎて、既に高木が生えていないΣ( ̄□ ̄;)
せめて木陰があれば涼しいのだろうが…。

最初の方はあまり高低差がなく、さほどきつくない。
細いけれど良く整備されたハイキングコースの左右に、高山植物を見ながら歩く。
歩いて行くにつれて、一昨日は遠くに少ししか見えなかったオーバラー・グレッチャーや、昨日途中駅で見ることのできなかった、アイガーの裏を流れ落ちる氷河が、次第にその全容を現し始める。

さらには足元を小川が流れ落ちていたり。




まるでハーブキャンディのコマーシャルのような景色!!



ただし、涼しげな見かけとは裏腹に、実際には物凄く暑いんですけど…f(^_^;


特にフィルストが見え始めた頃からは、登りが多くなってきて、かなり汗だく。
時折、フードもキャップもとって、風に当たらないとやっていられない。
かといって、Tシャツ1枚で歩いたら、それはそれで暑い。
それこそ今日は手袋までしているのだ。
100均で買ったドライビング手袋だけど(笑)
でもこれがあるとないとでは大違い。
素手では、カメラを持つ手がじりじりと焼けてしまう。


幾多の困難を乗り越えて、地図上で、どうするか迷っていた分岐点に着た。



この道を行くと、マーモットのいる平原。



でもここ登るの?
ただでさえここからフィルストまで登りなのに、いったんマーモットを見に登って、またここまで下りてきて、もう1回登るんだよ?

そこまでして見たくない(笑)

ここからさらにのろのろと登っていき、11時半過ぎにフィルストに到着。



一応昼時ではあるけれど、まだお腹が空かないので、ここでしばし休憩した後に、今度はBachalpsee(バッハアルプゼー)に向けて出発!
えぇ~?!そんなに元気なのか、私?!

ガイドブックには、最初に急な登りがあるけれど、あとは平坦なコースと書いてあった。
確かに最初は結構な急坂。
だが、ここを登り切ったあたりからは、2つの氷河の全容を見渡せる。




さらに道の脇のところどころに、このあたりに生えている高山植物の説明板が立っている。
どうせなら休み休み行くついでに、全部読んでいこうか、と思ったけれど、低い位置に設置されている説明をしゃがみ込んで読み、立ち上がったら、とてもとても立ちくらみした。
標高2000メートル超えてますから…f(^_^;

それでも、歩けば歩くほど、植物の種類が増えていくような気がするなぁ。





まさにアルプスの高山植物が咲き乱れる山道。

ただどうしても、写真を撮って立ち上がる度に、どれだけそろそろと立ち上がってもクラクラするのだが…f(^_^;


息切れと立ちくらみのせいか、予定よりも余計に時間がかかりつつも、なんとかバッハアルプぜーに到着。





わ~、山の上の湖だ~♪

ここも残念ながら日を遮るものがないながらも、1時間近く、ぼーっとこの景色を眺める。
響くのは、がらんがらんというカウベルの音と、人の話し声だけ。

この山や湖の色合い、日差しの強さ、まさにセガンティーニの絵そのままだ。
つーか、絵のタイトルにもあるとおり、今はまさに「アルプスの真昼」なのだが(笑)


さすがにこれだけゆっくり休むと体力も回復…と思いきや、ちょっと歩き出しで登りがあると、すぐに息が切れる。
だって元喘息児童だもん!
そのかわり元々脈拍が少ないので、ちょっと立ち止まると、すぐに心拍が落ち着いて元通りになるんだけどね。

ということで、ちょっとでも息が切れたら、立ち止まって休む方法でフィルストへ戻る。

着いた時点で15時。
さすがに今日はお腹が空きました(笑)

レストランのテラスで、まあまあ日の遮られる席を見つけ、ようやく長袖のパーカを脱ぐことができた。
とにかく日差しさえ避けられれば、涼しいのだ。

ビールの大きさに3種類あって、Kleine、Stange、Grosseとあったので、Grosse(大)を頼んだら、「1/2リットルよ?!」と聞き返された。
や、それ、ミュンヘンでは標準ですが(笑)

さらにサラダを注文。
疲れたときに身体が求めるのは、ビタミンをはじめとしたミネラル類だ、と経験上確信してるので。

ここで16時過ぎまでダラダラと飲んで休憩した上、さらに外のベンチでゆっくり休んでから、フィルストを下りることにした。

どうせなら、ここからFirst Flieger(フィルスト・フリーガー)で1駅分下りようじゃないか!!

これ、ワイヤーに吊られているブランコ状のもので滑り降りるのだが、なにぶん、超絶長いリフトの1駅分もあって、最高速度が時速80キロにもなるという(笑)
当然、乗っている最中に写真をとったりなんてできないわけで、写真はない…。

でも涼しいし、楽しかった♪
たぶん高所恐怖症の人だったら、途中で悶絶死してそうだけど(笑)

フィルスト・フリーガーを下りたSchreckfeld(シュレックフェルト)でロープウェーに乗り、グリンデルヴァルトに下りる。
これがまたとても長い。
下りる途中で、自分が泊まっているホテルの、自分の部屋も見えた(笑)

さすがに大量の野菜を食べたばかりなので、夕食は、スーパーで買ったサンドイッチだけでいいや。
買うモノはビールとサンドイッチだけなのだけれど、冷房が効いていて気持ちいいので、意味もなくスーパーの中をぶらつく…。

なにしろ、下りてきたら尚更、日差しが強いので日向に出たくないのだ。
ホテルまで帰る道もとても辛い。

戻ってきたら早速、着ていたものをそっくり洗濯して、自分自身もシャワーを浴びて、ようやくホッとする。
バルコニーに出ると、まだカンカンに日が照っていて、暑くていられない。

明日はなるべく歩き回らずに、乗り物ばかり乗って動くようにしよう。
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